ポン・ジュノ アーリーワークスの作品情報・感想・評価

ポン・ジュノ アーリーワークス2008年製作の映画)

製作国:

上映時間:55分

3.6

「ポン・ジュノ アーリーワークス」に投稿された感想・評価

nakada

nakadaの感想・評価

3.7
ポンジュノ監督の学生時代、3本の短編。
支離滅裂は、これが発展してほえる犬は噛まないになったんだと思える風刺劇。
2本目は5分程度、少年の頃の思い出スケッチ。遠景近景の対比が美しい。
白色人は韓国のホワイトカラーとブルーカラーの格差社会の風刺。風景で貧富の差を明確に描いてて上手い。
パラサイトの貧富の差を高低差ある地形で描いたのが既に初期からあったんだなとわかって面白かった。
整っていて過不足ない。整頓されている。自主映画だとするととんでもない、完成度の高さ。ただ、個人的に好みでなかっただけ。可愛げや面白味というものはそんなに無い。面白くて完成されている。
1つめ『支離滅裂』が一番面白かった。
ポン・ジュノが劇場映画デビュー以前に生み出した三つの初々しいショートフィルム達。

①支離滅裂
三つの挿話とそれらが一つに集まるエピローグからなるオムニバス。韓国社会を構成する「メディア」「エリート連中」に対する監督の視線の鋭さが至るところで光っていて、映画としていちばんたのしめた。ところどころに『ほえる犬は噛まない』味が。

②フレームの中の記憶たち
犬と男の子が在る(在った)日常生活の切り抜き。学校の課題として制作したそう。全編が五分間とかなり短いぶん、五つのフレームそれぞれが大粒に感じられる。いちばん原石な感じが強め。

③白色人-WHITE MAN-
人間の指を拾ったサラリーマンの話。ストーリーよりも映像に魅せられる作品で、監督本人も空間の設計にこだわったと特典のインタビューのなかで語ってた。そうした意味では『パラサイト』へ繋がる支流としても鑑賞できる。
ぐりこ

ぐりこの感想・評価

3.5
短編が3つ

最初の『支離滅裂』(1994)おもろすぎる。最後のオチ。そして皮肉な風刺も効いててポンジュノ感ある。

二つ目の『フレームの中の記憶たち』(1994)はあんまり良さがわからなかった。

三つ目の『白色人 ホワイトマン』(1993)、出てくる指とか予算なかったんだろうなって思わせるくらい安っぽかったりするんだけど、なんだろう、シーンの構成が尖っていて若さも感じつつかっこいい。
親指を拾うっていうあらすじ、なんていうのかな、当時の現代人の倒錯を風刺したより現実な夢十夜というか、より比喩的な世にも奇妙な物語感がある。
m

mの感想・評価

4.0
「支離滅裂」「フレームの中の記憶たち」
「白色人-White Man-」の3つの短編映画。
ポン・ジュノ監督の学生時代、
映画アカデミー時代の作品集。

白色人は、切断された指を拾った男の日常を
描いていて、そもそもの設定がシュール。
左右に振る?!カメラワークも斬新!

3作品の中でも「支離滅裂」が好き!
大学教授、論説委員、検事の3人の話が
それぞれの章で描かれていて
それが最後のエピローグにつながっていく。
ブラックユーモア溢れる作品で、
肩書きのあるおじ様達を皮肉っている。

後の長編映画にもつながる部分があり、
特典映像では監督のインタビューも楽しめて、
見応えがあった。
Jiyong

Jiyongの感想・評価

3.8
DVDの不具合で白色人後半が見られず。
全然関係ないところでイライラしてしまった。

アカデミー在学時代の課題制作とは思えない。
低予算が故の乱れとかチープさはあるんだけど、この頃から方々への批判がすごくて性格悪いなぁって思う。そういうところが好き。

支離滅裂とか、知識人嫌いなんと思うくらい。
ポン・ジュノは、そういう正しいこと言ってそうで、言い換えてるだけだったりそれっぽいこと言ってるだけの、賢くて金のある大人への批判を一貫して持ち続けているし、その思想って大学時代あるあるだったりもする。
それをブラックユーモアの三部作で描くんだから性格悪い(笑)
カメラを追跡者だと思わせる演出凄く好き。観客も騙していく姿勢。思わずにやけてしまう。


フレームの中の記憶たちの、子供の寝返りでシーンを繋げるやり方も好き。

白色人はあらすじと途中までの感想でしかないけど、
親指拾うっていう発想がもう怖い。夢っぽい。
90年代に山ほど建ったマンション(韓国語ではアパート)とその周りにある貧困層の家たちの構図をしれっと見せてくるところもポン・ジュノらしい。

最後まで見られたので追記。
イマジナリーラインをわざと越えたカメラワークに脳が混乱した。気持ち悪くて、わざとらしさがあってそこに若さを感じて良かった。
これが最初の短編……?それで映画賞を取って……?
若くて青臭いけど、明らかに人とは違う、ポン・ジュノの世界観を構築していて本当にため息が出る。

インタビューのポン・ジュノわっっっか。めちゃくちゃ可愛らしく大学時代やアカデミー時代の話をしていて、かわいい〜!と思いながら天才だ……と思う。
K

Kの感想・評価

3.5
『支離滅裂』学生時代の課題制作とは思えないほど面白い。3章使ってフりにフってエピローグで持ってかれた。『フレームの中の記憶たち』は飼い犬がいなくなってしまった少年のとても短い話。音楽もあって雰囲気はあったが、どう見たら良いかはわからなかった。『白色人』は『支離滅裂』と同じく超シュール。主人公のおじさんが金魚にタバコ押し付けたり人の指を使って何かしたり象徴的なことをたくさんするがよくわからない犬とか坂道とか以後の作品でも使われるメタファーが出てきたな今回はサイドミラー壊されなかったけど
hmwr

hmwrの感想・評価

-
支離滅裂面白すぎるからそこで満足しちゃって残りの2作品は睡魔と闘ってた、片目で観たからなんも覚えてない
記録。
ポン・ジュノ監督の初期3作品が収められた短編集。ショートショートフィルムフェスティバルで特別上映されていた「支離滅裂」も収められているので、気になる方は是非。

●「支離滅裂」
本音と建前。ブラックユーモア炸裂の佳作。あんなオッサン共が自分を棚に上げて真面目な顔して討論してるなんてね。まぁ裏の顔ってのは誰でもあるわけで。2番めのオッサンが頑なに教育の話しかしないの草

●「フレームの中の記憶たち」
これが一番短くて5分代のショート。少年の思いが短い時間にギュっとつまってて切ない。

●「白色人 -White Man-」
3作中で最もシュール。何やらヤバげなホワイトカラーのオッサンが道で拾った指を愛でる話。

僕はまだ「パラサイト」しか観てないんだけど、もっとポン・ジュノ作品を一杯観てる方なら色んな発見がありそうで面白そうだなぁと。
んぎ

んぎの感想・評価

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人ではなく生活の総体としての空間を撮るセンスの鋭さ。開け放たれた扉も、その外側にとりまく閉塞感を呼び寄せるかのように空虚に映る。ポン・ジュノという人はロケーションに賭けている人なんだな、というのがこれら初期作からも見てとれる。韓国は坂道が多いとよく言うけれど、そうした地理的特徴が格差や上下関係などのアナロジーとしても機能する(言うまでもなく『パラサイト』のモチーフでもある)ストーリーテリングの巧さが冴えわたっている。
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