ミッキー17へ向けたポン・ジュノ祭りのラストには最初期の短編集。Filmarksのあらすじを読まずに観ることを推奨。
コメディからの社会風刺という作風は完成されている。
また、オムニバスである意味…
キャリア最初期の短編であり、韓国映画アカデミーの卒業制作。「処女作にはその人のやりたい事が全て詰め込まれている」とはよく言うが、ここまでの模範例は見た事がない。
エピソード1『ゴキブリ』は、ある意…
ポン・ジュノ監督は初期作でも"高貴な"男性を嘲笑する。作品を表すのにぴったりなタイトルはウィットに富んでいる。完全に磨きがかかっているわけではないが、編集に特有のリズムが垣間見える。説明するのは難し…
>>続きを読む3人とも、どの口が言ってるんだか…
毎朝、ジョギングの度に牛乳を盗む編集記者、酔って屋外で用を足そうとした所を警備員に咎められた検察官、ポルノ雑誌を読む事が大好きな大学教授。こんな3人が社会問題を討…
木々ざわめく脇道を誰かが歩いているのを一方的に視野に入れながら後を行く。動線の不意な合流、ロケーションの美しさとそれに反する下心。『殺人の追憶』の田んぼの萌芽を感じる。音楽のセンスも独特で、その場面…
>>続きを読むこの投稿ではネタバレはないが、
フィルマークスのあらすじはネタバレどころか全部書いてしまってるものがあるので、
出来ればそれを一切見ずに「何故、このタイトル?」という気持ちで追っていってほしい。
…
ポン・ジュノってずっと格差社会に対する怒りを根底に作品を作ってるんだなというのがわかる。今作は貧富というよりは権力的地位による格差、偉そうにしてるおじさんへの皮肉が感じられたけど坂道、追いかけっこみ…
>>続きを読む濱口竜介の『偶然と想像』を想起させる。
本作ですでに監督の作家性が垣間見える。階段、坂道、路地裏、曲がり角、変なオジサン。役者の顔選びのセンスも健在である。
タイトルの如く支離滅裂なストーリーが…
ポン・ジュノっておじさん好きだよね。
ニュースで討論するようなちょっと偉いおじさん3人のオフのときは表の時と一貫性がないっていう面白さ。だけど単純な面白さだけではなくて投げかけられているような気にも…
ポン・ジュノの茶目っけが存分に発揮されたちょいとブラックでアイロニカルな短編コメディ。
1話の投擲エロ本隠蔽、2話のソウルの入り組んだ坂道のある路地を利用し、パンで魅せる追いかけっこ、3話の史上最…