必殺色仕掛けの作品情報・感想・評価

「必殺色仕掛け」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

女郎屋で有名な名器三女郎を引き抜こうと企むやくざの金辰一家は、人造ぺニスを持つ色道三兄弟を仕向ける。ここに膣で膣を洗う性戦争が勃発する―

遊郭のドタバタ喜劇を描いた1973年の日活ロマンポルノ。

なんといっても見所は三兄弟の独創的な性技をイメージカットを挟みながらアバンギャルドに魅せていく三女郎との対決シーンが、笑えてエロい、今ではなかなか味わえない感覚を楽しめる。

更に、取られた女郎を取り戻すべく主人公の日陰花のおいく(二条朱美)が自らの秘術で三兄弟と怒濤のセックス三番勝負を挑む終盤は、背徳的エロスを醸しながらも得も知れぬ感動さえ覚える名シーン。

市川亜矢子演じる女性活動家が必ず外で覗いてカメラ目線でいちいち解説を入れるコメディエンヌぷりも見逃せない。

各性豪たちの必殺シリーズを模した異名をカッコつけて名乗るシーンが馬鹿馬鹿しくて最高だった。
女郎屋の客人となった女性勝負師(二条朱実)が、敵対勢力との縄張り争いに打ち勝つべく、裸一貫で色道勝負に挑む。廃娼運動を時代背景にして、遊郭のドタバタ劇を描いている、日活ロマンポルノ。

江戸の艶笑落語のような、丁々発止のやり取りが全編に散りばめられているセックス喜劇。短いイメージショットを挟んだり、舞台演出に切り替わったり、演者がカメラ目線で芝居を始めたりなど、時代考証無用のアヴァンギャルドな作風を貫いている。

敵対組織のボス(丹古母鬼馬二)が送り込んでくる3人の刺客により、郭のナンバー嬢が次々と奪い去られてしまう。そこで、主人公が一肌脱いで、どーのこーのという物語。濡れ場では三者三様の破天荒な性技が炸裂する。

曲者揃いの役者陣がエモーショナルにしのぎを削り合い、鑑賞者に至福の時間を提供してくれる。とりわけ、花街の人間模様に翻弄させられる、廃娼運動家(市川亜矢子)のコメディエンヌぶりが絶品そのもの。