キュクロプスの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

キュクロプス2018年製作の映画)

上映日:2019年05月03日

製作国:

上映時間:108分

あらすじ

「キュクロプス」に投稿された感想・評価

m

mの感想・評価

4.5
設定やストーリーはなんとなくありがちで序盤は期待ハズレだったかなと思ってしまったが、これが観てるとどんどんどんどん面白くなる。先の展開が読めず話が2転3転して誰が味方で敵なのか、誰が嘘をついているのか、何が真実なのか全然わからなくなってめちゃくちゃ面白い。

アクションも最高。爆音で鳴り響く銃声、殺すシーン、黒ずんだ血、廃墟での銃撃の訓練、序盤うーむと思った全てが帳消しになるくらい興奮した。

犬使うのはずるいなあという気もするがまあ良い。ラストなどはちょっと漫画っぽいかな。北野映画ぽくもあり、韓国映画ぽくもある。こういう「ぽい」が多いのも序盤期待ハズレだったかなと思った理由でもあるのだけど。

そして登場人物の顔が皆印象的。一度見たら忘れられない感じ。全員良かったなぁ。

でもやはり一番は財前かな。まじでイケイケだったわ。終盤の廃墟で西をボコった後のシーンで財前の服が何故かレザーフェイスが死体を解体する時の肉屋みたいな服装してて笑った。あのキャラほんと好き。

舞台挨拶で監督は自費で600万出して(200万は両親に借りたらしいが)作ったと言っていた。

映画撮るのって本当に大変なんだ。
撮りたいものがある人が撮りたいときに撮れれば良いのになと本当に思う。

私みたいに映画が最高の娯楽と思っている人はたくさんいるんだからさ。
tatari

tatariの感想・評価

3.0
兎にも角にも聞き取りづらい、主人公の台詞回しが受け入れられず。
前半は主人公の情念を顔のアップで捉えたシーンが多くて退屈。顔の凸凹や猛禽類のような目で心象を演出する上手さはあるが、背景が無いのは如何なものか。それでも、中盤以降は、廃墟での銃の訓練やヤクザの若頭の登場ぐらいからテンポと熱量が良くなり、背景も効果的なので面白さが増す。特にヤクザの若頭である、小さいおっさんの頭のネジが飛んでいて、喋りのテンポや声の高さの不気味さが秀逸に。主人公と刑事とチンピラの関係の違和感も効果的に。

二転三転する展開は、プロットの上手さより、描写の捉え方や段階的な盛り上げ方が良い。また、リフレインされる心象や記憶の描写など、上手いまではいかないが、熱量が伝わることが好感。

邦画のノワール映画にありがちな、女のずさんな扱いは残念だが、終盤の北野映画を髣髴する虚無感からの結末は、全てを受け入れたことへの行動に味わいを感じることに。
nishiyan

nishiyanの感想・評価

3.7
妻とその愛人を殺した罪で刑務所に入ってた主人公が、真犯人を殺すための復讐を描いたハードボイルド風サスペンスもんや。
自主製作やさかい、全く前情報あれへんし、殆ど期待もせんと観た。途中ところどころ「これ無いな」とか「駄作かな」っちゅう変てこりんな展開や演出もあんねんけど、最後まで観ると「あー、あれはこれの伏線やってんな」という着地も割りかしちゃんと出来てて、全体としてはそこそこ良かったんとちゃうかな。特に後半のどっちに転ぶか分からん展開なんかは緊張感あって正直おもろい。マジでちょっとハラハラしてもた。自主製作でこのレベルは合格やと思うわ。はっきり言うて、今映画館で上映されている邦画よりもおもろいんとちゃうかな。そこそこよう練られてるわ。
せやけど主人公の描き方にはもうちょっと議論があるんとちゃうかな。どこか冷酷、冷徹を貫かれへん、間抜けなとこがあんねんな。「ほんまに復讐する気あんのんかいな?」「このおっさんアホちゃうか?」っちゅうようなイライラしてまうシーンが多々あったわ。これ逆に狙いなんやろか?後半の展開考えたら、もうちょいハードボイルドを徹底しても良かったんちゃうかな。そのほうが、このおっさんの愚かさやら、優しさを際立たせたかもしれんな。どうやろ?
ラスト良かった。最後の最後まで「どっち?どっちにすんの?」って。ドキドキしたわ。結論、わしもあれで良かったと思う。伏線ほぼほぼ完全回収。色々あるけど、後味良し。
やりたい事が詰まっているなと思った。自主映画らしいけどしっかり撮られていて見応えあった。

いらないなと思うシーンがいくつか。こういう映画は編集を丸投げした方がスッキリするのではないか?内容的にテンポが重要な気はした。

もう少し突き詰めるともっと良い作品になりそうな予感はした。

主演の池内さんの面構えは好きです。財前役の杉山さん、真骨頂、だけど、もっと飛び抜けるか、もっと引くかすると、スゲーんだと思う。死に様は良かった。

予告編がピーク。
gesu

gesuの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

インディーズジャパニーズノワール。

池内万作主演。
アル中な危ないおっさんが嫁を殺したヤクザの若頭をこれまた正道からやんわり逸脱した刑事からネタもらって復讐を狙う。
個人的には池内さんはトリックの佐野史郎がゾーーーーンの回、ふにゃふにゃの依頼人のイメージだな。

仇のヤクザの若頭、嫁とそのそっくりさんのバーのマスター兼ヤクザのオンナ、刑事さんに連れてこられたチンピラとなかなか個性豊かでアクが濃い。

序盤がフリ通りにひっくり返ってくのは必要性ゆえに感あったけど、中盤のあるポイントから大きく展開する。

疑いが疑いを呼び、事実と嘘がこじれ、自らを責め…監督のこういうの撮りたいがあふれてましたな。あの海の寝っ転がってるとこアウトレイジ最終章の最初っぽかった。

というか不勉強すぎて知らなすぎたんだけど池内さんは親が伊丹十三だし西くん役の斉藤悠さんは父親斉藤洋介だったんだ…
設定的に面白くなるに違いない、と思って観に行ったんだけど全体的にいまいち。
なんだかメリハリがないというか見せ場がないというか観ていてダレる。
もっと主人公や他の登場人物の狂気性とかをうまく表現できてたりするとうんと面白くなったのでは。
期待外れでした
これで自主制作作品なのか。凄いな。
どなたかが、韓国映画っぽいとレビューされていたが、ほんとにその通りだと思う。

下手したら火曜サスペンス劇場テイストに陥りそうなストーリーだけど、映画全体を覆うような不穏な雰囲気がイカしてるので安っぽくない。

もはや顔芸の域にある池内万作氏のハードボイルドな風貌と絶妙なセリフの間で深みも倍増。

ヤクザ映画結構好きなんだけど、要所要所でみせる凄味の効かせ方、今まで見た中でもトップ3に入る。
13階段とか、青の炎とか好きな方は好きかもしれないなあ。そんな爽やかじゃないけどw

犬が健気で泣ける。
妻を殺した罪で服役した男の復讐譚

自主製作との事ですが面白かったです。
途中、少しテンポが悪いかなと思う所もありましたが、真実がどこに在るのか中々はっきりさせないストーリーなどは観ていて緊張感があり良かったです。
役者陣では斎藤悠さんと杉山ひこひこさんが好演で気になりました🙆
「シン・ゴジラ」で監督助手を務めた大庭功睦さんによる自主制作作品。

湿度ゼロパーセント、ザラッザラのハードボイルドムービーでした。
製作陣の熱意というか、妥協せずに作りたいものを作った感じがとてもよかったです。

日本のヤクザ映画のようなヒリヒリした雰囲気もあり、韓国映画のようなガンアクションもあり、
こんなに骨太な作品だったのかと驚かされました。

現状でテアトル新宿でのレイトショー公開のみですが、
銃声を中心に、劇場の音響で観た方が良さそうな作品です。
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