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「キュクロプス」に投稿された感想・評価

NeNe

NeNeの感想・評価

4.3
これ自主制作なんですか?ってレベルの作品でした!はじめから最後までずっと張り詰めた緊張感があった。
黒沢清、北野武へのリスペクトも感じられて、映画が好きで作られているのだなぁと感じた。
いつも抜けたようなウザキャラでお馴染みの杉山ひこひこさんがバキバキにキレていて怪演!!俳優さんたちが意外性がありながらも適材適所。
あと何と言っても犬が良い。

銃撃戦も、ホントなのか演技なのか、おっかなびっくりな様子がリアルだった。余計にこちらまで緊張する。

良き日本映画でした!このテイストで撮り続けて欲しいなぁ。
m

mの感想・評価

1.1
インディーズ映画離れした見た目のクオリティの高さ。でも実際の中身は空疎そのものだった。韓国映画的なフィルムノワールをやりたかった、という監督の意志だけが虚しく垣間見える。まさに仏作って魂入れず。まあそういうインディーズ映画多いですけどね・・・。

まず演出と脚本が致命的に凡庸で巧くないのがあらゆる所でノイズになる。西谷弘監督みたいな超一流の映画監督の現場に付いていてもそれで映画を学べるかどうかは本人次第という事なのね。いやまあそもそも現場は学ぶとかそれどころじゃないってのもあるけど。
脚本は無駄が多くプロットも穴だらけで、台詞はクサい。単調で散漫で不自然。全然練れていない。
演出も芝居の付け方や役者の動かし方がいちいち野暮ったく不自然。映画話術も端正さには程遠く、いちいち野暮でぎこちなく無駄が多い。こちらもとにかく単調で散漫で冗長。作劇において、何かが致命的に抜け落ちている。
この内容で100分超えは長過ぎる。全然もっとタイトにできた。

俳優陣は下手な人はいないんだけど、下手ではないからといって別にそれが『良い演技』とは限らないという事をまざまざと思い知らされる事になる。主人公の魅力の無さと演技のオーバーさは映画の足を引っ張った。仇役に杉山ひこひこをキャスティングしたのは良い狙いだったのだけど、芝居の演出があざとくて折角の意外性を殺してしまっている。


女性キャラの空っぽな偶像っぷりも2019年の映画なのにな・・とガックリ来るが、そもそも他の男性陣も皆紋切り型で薄っぺらいので逆に気にならない、と思ったけど明らかに彼女の薄さが他よりも突出しているのでやっぱり駄目だった。
『死んだ女と瓜二つの女』ネタはヒッチコック「めまい」とか古くから散々使い古されてきたネタなので、「密かな吐息」のように最初から女性側視点にするとか工夫をしないと今これをまんまやられてもキツい。しかも瓜二つである事が最終的にあまり機能していない。
てかあのスナック(?)の浮きっぷりは『あえて』なんだろうけど、流石にリアリティが欠けまくっていて監督の意図以上に違和感が拭えない。更にこのスナックのシーンで毎回同じ画角の外観の画を挟んでくるのも映画の単調さに拍車をかける。同じ画角の画を何度も挟むパターンは他にもあって現場で効率良くしたかったんだろうねと思うけど飽きる。てか基本的に仮の家→廃墟→埠頭→バー→仮の家、と4つの場所だけを行き来する感じにもちょっと冗長さがある。
女性キャラ絡みで言うと海辺の幻想シーンも「叫」の幽霊をチープにしたような妻の幻影が陳腐だし、これもしつこく何度もやってくるので飽きる。しかもこれが主人公にとって罪悪感にも赦しにも結びつかず単なるギミックとして流れてしまっているし、妻の怨念が映画の中でいつの間にか完全にスルーされるのもなんかまぁちょっと。


同年のインディーズ映画として、バズった「メランコリック」とそこまでバズらなかったこの映画との間には明確な差がある。それはこの映画が映画全体も登場人物達の人物像も非常に一面的で、意外性も豊かさも興味深さも無いという事(仇役に関しては意外性を狙っているけど先述した通りしくじっている)。観客の興味を維持できない。主人公のキャラクターにそこを出したかったのかもしれないけど、いやこれはちょっと・・・
それでもシンプルにしてジャンル映画としてやり切るという道もあったのだけど、残念ながらそういう職人的な技量は作り手に無いし、韓国映画的なパワーや技術も無いので全てが上辺だけをなぞる感じで終わる。

下手くそなメタファーをこれ見よがしに出されるとシラけるけどこの映画はまさにそれをやっていて、わざわざご丁寧に台詞でメタファーの絵画の事細かな解説までしてくれるのでうんざりする。

撮影もルックはまあ良いし凡弱のインディーズ映画よりはしっかりしてるのだけど、映画のストーリーテリングを司る事に関しては完全に失敗していて、映画の単調さを加速させる。照明とかしっかりしてるんだけど。


事の真相があまりにも意外性だけを狙ったものでアレだし、そこまでにコロコロと変わる『実は・・』という話をされてるのでいやこれ証拠も無しにまともに捉えていいの?そんな簡単に信じていいの?とこっちが戸惑う。てか結局この真相じゃこの物語なんなのって感じだし、こいつはまあこういう奴なのねと分かってもその後の演出や周りの人間達の扱いで作り手がこいつを観客にどう思わせたいのかが作り手自身もコントロールできず迷子になってるし、アイツの感情は一体どうなってんのよ。でもラストで北野映画好きなのは伝わりました。
妻を殺された男の復讐を描く自主製作映画。
単純な復讐劇かと思いきや、これが中々の掘り出し物。
個人的にノワールものの雰囲気が大好きなので、今時珍しい邦画ノワールってだけで惹かれてしまう。
大庭監督は初めましてだったが、北野武や黒沢清の影響が見受けられる。
或いはレフン的なねっとりとしたカメラワークからはパク・チャヌクのような血腥さも感じられた。
特に前半は冗長に思えるところもあったが、好みの作風だったので満足。
何の気なしにツタヤで手に取った作品が当たりだと嬉しくなる、特にこういうインディーズ邦画。
そう言えば、やけに演技の巧いイケメンがいると思ったら斎藤洋介の息子と知り驚いた。
因みにキュクロプスって何の事かと思ったらサイクロプスの事らしい。
Catooongz

Catooongzの感想・評価

3.4
韓国映画っぺー。廃墟に集まるシーンがよかった。見るからにシリアルキラーなヤクザのボスが不気味。銃撃戦がぎこちない感じがしたけど、スタイリッシュにやり過ぎても現実味がないのであの程度でいいんだろうなーと。今の日本であのような銃撃戦ってやることないだろうし。
中庭

中庭の感想・評価

2.8
捕らえられた主人公と二重スパイの間を銃を手に行ったり来たりする若頭の軌道を、端的なドリーの左右の動きでとらえたショットの巧みな緊張感。バーで宿命めいた出会いを果たす女の目の前で構成員をのめし能力を曝け出す男、驚いているのか曖昧な女の視線を背中で受け止めバーをあとにする男、それで十分。
GR

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4.0
こちとりゃ、
ヤバいまんさくヤバい万作をと思っていたら、

ひこひこにヤられた。
若頭ついていきます。
mira

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3.5
復讐劇だけど、『叫』や『CURE』というよりはニュアンス的に『ドッペルゲンガー』の影響なんだと思われ。動機が明確という点で、そこまで黒沢的ではないけど影響出てるなあ。
ユリカ

ユリカの感想・評価

3.3
最初は正直つまんなかった。ストーリーの展開がありきたりなのと、変化がなかったけどラスト15分くらいがすごくよかったなあ〜、想像つきやすいオチだったので、ウリだった『リアリティ』みたいなのは思ったよりなかった。
エムズ

エムズの感想・評価

3.6
ただの復讐劇ではなかった

もっと話題になってもいい映画だと思うけど、少しだけ惜しいかな

斎藤洋介の息子が親に似ず、なかなかの男前でした
2020 年鑑賞No.51

そんな風に分かりやすく口で説明されるとなあ、ちょっともどかしい。
序盤はうなぎとオールドボーイみたいな。最後はたけしの影響だよねってにわかな僕でも判断できた。 限られた予算内で頑張ってたし、銃声であったりナイフで肉を刺す音響効果とか銃の構え方も良かったと思う。あの絵の意味とは、あれが気がかりで疑問が残る。ミニシアターで見逃しちゃったけど、映画館で観るべきだったな。あとあの刑事の議員の息子見てたら、松本思い出してメランコリックがまた観たくなった。
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