KESARI ケサリ 21人の勇者たちのネタバレレビュー・内容・結末

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KESARI ケサリ 21人の勇者たち2019年製作の映画)

Kesari

上映日:2019年08月16日

製作国:

上映時間:154分

ジャンル:

3.5

あらすじ

「KESARI ケサリ 21人の勇者たち」に投稿されたネタバレ・内容・結末

たった21人で10000人の敵に立ち向かった戦士たちの話。(実質22名でもいいと思うけど…!)

サラガリ砦の戦いという実際に起こった話を基にした作品。

パッドマンで主演を飾ったアクシャイ・クマールがポンコツな戦士たちをまとめるリーダーを演じていて、やっぱり格好いいなと。

悲しい話ではあるけど、その中でも「"Cookoo" =調理しろだと思ったので鶏を調理しちゃいました…」とか、上司でもあるイギリス人から言われた「ファカル = Fxxk All」だと分かった瞬間にブチ切れてるシーンは面白くて、インド映画らしさもある。
うーん、私にはちょっと合わなかった。
パドマーワトは物語として、思想的な部分とは切り離して楽しめたんだが、今作は現実味が強かったからかなぁ。

基本論理が体育会系過ぎて、気持ちがついていけなかった。
冒頭からして、殺されそうな女性を助けるためとはいえ、国境侵犯&問答無用&配慮無視で殺傷強奪とくれば、そりゃ相手に逆ギレもされるだろうしお咎めも受けるよ…。かといって見殺しにしても後味悪いが。
砦の攻防戦にしても、意思確認はしてるとは言え、待機命令を隠して決死特効って。部下の命を預かる上司としてそりゃアウトだろう。
部下の処罰に付き合って断食ってのも、いかにも体育会的だし。そんな調子で、ちょいちょい「主人公は高潔な人物」的エピソードが挟まれるのも、何だか取って付けたように感じられて、全く共感できなかった。
実際戦場で倒れてるのは、手伝いに行った村の男連中みたいな徴収兵だろうしねぇ。
英国支配下に於ける民族的誇りとか、戦士としての義とか、戦時の人道とか、名誉とか、尊厳とか。言いたい事、表現したい事は解る。解るんだが、納得も、感動も、私にはできなかった。
そういう、一般民衆や兵士レベルでの戦いの虚しさみたいなものも仄めかせながら、最後に、彼らの死を美談ぽく落とし込んで終わってしまうのもモヤモヤする…。まあパドマーワトも同じようなオチなんだが。

戦闘シーンの一騎当千的表現も、史実ベースの近代戦の中では浮いて思えて、イマイチだった。
21人全員に個性とエピソードを盛り込んで、一人一人の人生と死に様をクローズアップさせていく構成はいい。『七人の侍』っぽい。
敵方にも、オネエ風味の凄腕スナイパーや、義に厚い首長など、魅力を感じられるキャラクターを配してバリエーションをつけてるのもいい。
こういう点を見ても、なるほど、これはインド版時代劇であり、西部劇であり、バイオレンスアクションヒーローものとしての作品なんだなぁと理解はできる。
何故か今回は、そこを割り切って見られなかった。
元々血の気多めなバイオレンス苦手だしなぁ、私。好みに合わなかったという事でしょう。御容赦。
パンフのコラムより
「インド人=ターバンとヒゲ、は日本人の思いこみでそれはシク教徒の特徴。勇猛なシク教徒は占領国イギリスに兵士として用いられ、さらに食のタブーが少ないので海外にも派遣された。それで上海や香港にいるシク教徒を日本人が見てインド人=ターバンとヒゲというイメージになった(という説)」
…そういえばバーフバリもムトゥもダンガルもターバンじゃない!納得!
シクシク泣くからナーナクのシク教、なんて。なつかしい。そのぐらいのイメージしかなかった

21vs10000、本隊の指示は砦放棄せよ、砦には守るべき無辜の庶民とかもいない。兵士21人と料理係1人だけ
それであえて戦うのは…死ぬ自由のため。生きるも死ぬも全部イギリスのいいなり、にはなってやらない。壮絶
(実際あんな平地で1万に囲まれたら、撤退してよしと言われても無理だけど)

戦いの前半はわりと現実的だけど後半は無双っぽくなる
あの輪っかってそんな風に使えるんか?
シク教徒たちが自分たちの尊厳のために勝てない戦いに挑む話。
自分に教養が足りず、また最初の説明がうまく読み取れなかったこともあり、それぞれの陣営の思いが読み取りきれませんでした。馬鹿にされたから奮起したとしか読み取れなかったですが、実際はもっと深い因縁があるように感じました。
そこが読み取れれば、あの戦いの重さがよくわかった気がします。

あと、アクションが大立ち回りすぎる点が気になりました。
戦闘にリアリティは薄く、かといってエンタメとしても消化しきれない印象でした。

時代背景とかの前提知識がある人をターゲットとしている、インド内部向けの映画なのかなと感じました。

パッドマンことアクシャイ・クマール主演ということで楽しみにしていた今作。

「マッドマックス」に携わったアクション監督が今作も担当しているというだけあって、確かに戦シーンはすごい迫力だった👀✨

"21人 vs 10,000人" の字面は映像化してもすごかった。

1897年、イギリス統治下のインドで実際に起きたサラガリの戦い。
イギリス人将校に"奴隷"と罵られてきたアクシャイ演じるイシャル・シンは、インド人としての誇りと勇気を示すために無謀な戦いにも怯むことなく、仲間とともに最後まで戦い抜くことを選ぶ。

イシャル・シンが、元のベージュ色?のターバンから題名にもなってる"ケサリ=サフラン色"のターバンに巻き替えて登場するシーンは、彼の確固たる信念が伝わってきて胸が熱くなった。。

戦争映画だし、真面目でシリアスな感じかな?と思っていたけど、歌や踊りもあり、笑える場面もあって良かったです😊

ただ、惜しかったこと
①シク教徒21人の見分けが付かない…
名前がみんな似ている上に、全く同じ色・仕様の軍服を着用、さらにみんなインド人特有の濃い顔に髭&ターバンで、申し訳ないけどほとんど見分けがつかない。。(笑)
21人それぞれにフォーカスを置いて殉職する姿をきちんと描いていたので、こちらも一人一人の死に際して入り込みたいのに、毎回"これは誰だっけ…?"ってなるのが悔しかった。笑

②スローモーション使い過ぎ…?
ここぞというときに使えば効果的だけど、さすがに後半、使い過ぎで長く感じた。笑

とは言え、歴史スペクタクル映画は大好きなので、大画面で観れて良かった〜〜!
圧倒的な大軍勢を相手に大勝利をあげるという伝説の戦いはいくつかある。真田幸村、高杉晋作、栗林中将など、数十倍の敵を相手に大戦果をあげた。

このケサリも副題を見るだけで、こうした話なのだろうなという事は想像つく。ただ21人対1万はあまりにも戦いにならないのでは。。。。

いざ決戦シーンでは、砦を囲む大軍勢が無防備に向かってくるだけという。これはあまりにもアホっぽいのではなかろうか。まるで人的数で押すソ連の戦い方のようだ。まあ日本も二百三高地の戦いは正面突破だけをやっていたそうだが。。。これ兵糧攻めをすれば時間はかかるが被害もなく制圧出来ただろう。。。

対するシク教徒の籠城戦も大した作戦などなく狙撃するだけという。これ戦術的撤退をするとか考えなかったんだろうか。それと何故援軍が来ない??

というわけで、終始様々な疑問を持ちながら見ていたのであまり楽しめなかった。

よかった点は、シク教徒の習慣がみられたことと、アッキーもこうゆう役をやるのかと驚いたこと。
真面目な戦記映画だけどインド映画らしい外連もたっぷり。でもあり得ない描写にならないギリギリのラインをついていた。

冒頭からアクシャイクマールさんがパッドマンと同一人物とは思えない強面晒しながら大暴れ。ここでリアリティラインがちょっとだけ現実から飛躍している程度って言うのがわかる。主人公の性格も良くわかるし、後に苦しめられるオカマスナイパーも出てくるし重要な場面。

そこから軍規に背いたイシャル・シンは「インド人には奴隷体質が染みついている」とかイギリス軍の上官に嫌味を言われながら僻地のサラガリ砦に左遷されてしまう。

そこでだらけ切っていた現場のシク教徒兵士たちを鍛えまくるんだけどこのくだりがちょっと長かった気がする。

おまけに正直な話、21人がみんな髭面ターバンなうえに名前も○○・シンばっかりだから見分けは全然つかなかった。でもシク教徒の絶対に崩せない正装スタイルだからビジュアル的にはアウトでもこうするしかないよね。インド人でも見分けつかないんじゃないか。この部分が一番ネック。
あと、21人じゃなくて現場で戦っていたのは22人なんだからこの邦題の付け足しはやめた方がいい。あいつも水を上げるために頑張ったんだから。



ケサリってサフランの事だったのね。昔給食で出るサフランライス好きだったわ。
「イギリスのためでなくインドやシク教徒の誇りのために戦う」って演説は普通に感動的。久しぶりにいい激の場面を見た。あれはあがる。


そして戦闘シーンが始まると一気に面白くなっていく。

他のレビューでバーフバリとは違うって書いてる人もいるけど近代戦だし実話だしそりゃそうでしょう。

実話通りなのかもしれないが、捕虜に爆弾つけてドカン以外は作戦らしい作戦もなく気合で撃ちまくってるのがちょっと微妙。でもスナイパー戦に城壁駆け降り、扉を隔てた攻防などなど見せ場を適度にシフトして展開していくあたりさすがマッドマックスのアクション監督やで。

そして次々と仲間が死んでいく。よくこれで夕方まで持ちこたえたな。敵が腰抜けすぎる気もした。間違いなく勝てる戦だからこそわざわざ突っ込んでいって死にたくないって思ってたんだろうな。

スローモーション使ってドラマチックに死を盛り上げていくが、誰が誰だかわからないからちょっと乗りにくい。グルムクの成長はグッと来たけど。

イシャル・シンの刀とリング使ってのバトルはかっこよかったが、結局チームワークよりスターの活躍優先なのかと思ってしまう残念さはあった。でもやっぱスターってすげえ。

あとベタだけど敵が敬意を払ってターバンに触らないことを誓うってのはアツいよね。

150分と長尺だけど後半はかなりの見ごたえで面白かった。実話なのにツッコミどころ多いのはご愛敬。
直前までアクシャイだと知らず壮大なアクション映画だと思ってたが全然違った。

単なる英雄譚ではなくシク教として、軍人として今まで戦い血を流してきた先祖たち、もっと広くインド人としての尊厳を全面に押し出してる。
アクシャイによる熱のこもった演技で気品の高さを感じさせる下士官イシャル・シン。
通常、前線となり得ない通信基地の砦での戦闘を余儀なくされた少数の軍人たち、だらけた雰囲気を一蹴する司令シンのリーダーシップや仲間思いの人間性も描かれていて、アフガニスタンの辺境に住むパシュトゥーン人やイスラーム教の部族を相手に勇猛果敢に戦う姿は鬼気迫るものがある。
消耗するだけの戦い方だけど、仲間になる過程にドラマがあり一致団結する姿、サフランの意味のケサリに託した思いにドラマがある。

今に繋がる事情もあるようでそう言った社会情勢も考えると、また別の意味を持つかもしれないが近隣のイスラームのモスク建てるのを手伝ったり敵に水を与えてる姿を見ると、勇猛な兵士を讃えながらあくまで戦争自体は否定し平和を願う監督の気持ちが込められてるのではないかと思う。
またターバンに対する神聖な思いもありシク教を知る入り口としても良いかもしれない。
ぼーっと観てるとマッドマックス怒りのデスロードを上映しているのかと錯覚する、同じような演出、音楽、間。そこまで同じような手法使う理由なに?
人がたくさん死ぬシーンがあるけど、インド映画によくある家庭内暴力の痛々しさはなく、だいたいはゲームソフトの無双シリーズのようなやられっぷりです。インドの宗教と歴史を知らないと、とてもじゃないけど、のめり込めない。宗教や誇りのために死ねば死ぬほど、見ている自分は置いてきぼりの気分に…。奥さんの妄想が出てくるのは演出も、主人公の独りよがりな感じがして。奥さんは主人公に帰ってきて欲しいよ心の底では。それも叶わないのが殉教なのか…。夫婦のらぶらぶな可愛いシーンはアクシャイクマールの良さが際立つシーンだと思うので、しっかりねじ込まれていましたが、この映画にはいらなかったかも。個人的にターバンとヒゲのビジュアルが好きなので2時間半持ちこたえましたが、『絶対見なよ〜』とひとには勧められない映画。
強くてやさしいシク教のみなさん☬

戦争だからかっこいいと言っていいものかどうか、あれですが。強靭な精神力と優しさはインドの土地で培われたのでしょう。すてき。

ゴールデンテンプルの話を知れたの、良かった。最後の電報、すごい良かった。
この砦って、今もインドなんだろか?パキスタン?

女性が2人しか出てこない、ヒンドゥー教徒が出てこない(たぶん)インド映画は初めてかも。
心情混じりのアクション見所あるものの、似たアングルが何度も出てきたり、ちょっと不器用な部分も少なくなかったかな。

→余談
インド映画が大量に輸入され始めた最近、大画面で予告編見れるだけでにやにやする。