パラサイト 半地下の家族の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「パラサイト 半地下の家族」に投稿された感想・評価

バンコク行きの機内で観た。とにかく笑える。貧富の格差問題を社会に突きつけるような暑苦しさは全くなく、むしろその仮面を被った世にも奇妙な物語。どうしても前年パルムドールの「万引き家族」を思い浮かべてしまい、同じようなテーマでもポン・ジュノが描くとこうも笑える寓話になる。階段を上ったり下りたりを繰り返すソン・ガンホが滑稽で象徴的。「スノーピアサー」は最後尾から先頭車両までの横の動きだったけど、こちらは階段を使った上下の動きが大きな意味を持つ。
「100%予測不能エンターテインメント!」というキャッチコピーに偽り無しの映画だったと思います。
映画の内容的にネタバレになるような前情報は仕入れない方が良いです。
このどこか不気味なポスターとキャッチコピーに惹かれたなら見に行っちゃいまShow.
reshofa

reshofaの感想・評価

4.4
最後まで予測不能なのが良かった!ずっと緊張感ある。
私も臭ってるのかなぁ
Kota

Kotaの感想・評価

4.0
“絶対に計画を失敗しない方法は、無計画であることだ。”

2019年カンヌ国際映画祭パルムドール賞、トロント国際映画祭で作品賞の3位を獲った、批評家にも観客にも評価される最強スリラーが誕生。ポン・ジュノ監督がついにやりおった。この映画の凄いところは、”全く“先が読めないこと。後半の展開を予想出来る人は本当にいないと思う。って思ったらジャケットにまんま書いてあったわ(笑)。

韓国の社会格差を住居の場所で比喩し、階級の超えられない壁を“パラサイト”していく。この家族は地上でも地下でも無く“ 半地下”に住んでいて、地上の部分を取り繕っても取れない地下の匂いがスクリーンの隅々から溢れ嗅ぐ事ができるようだった。…にしても英単語でわざわざ“Pretend”を出してくるところが監督らしいブラックユーモア。天晴れ。
階段を登るか降りるか。

ポン・ジュノ監督とソン・ガンホ、4度目のタッグにしてカンヌでパルムドールまで受賞した話題作。韓国初のパルムドールという事もあって世界で注目されている作品をトロント国際映画祭で観賞。完全に韓国の(ある意味)身内映画にも関わらず、この賞を獲れたのは世界がこの映画を求めているからであろう。

貧富の差、格差社会を描く韓国映画は数多くあるが、ここまでエンタメに仕上げ、ここまで直接的な描写を映したのはポン・ジュノ監督だから出来た事なのか。もはや風刺とかではない、今の韓国社会をそのまま描き切った一作。

実際このテーマは『スノー・ピアサー』『オクジャ』で描いているにも関わらず、どちらも英語での制作。しかし今回同じようなテーマで韓国語で制作したという部分が、ポン・ジュノ自身が映画で伝える事、意識する点が今までとは違ったのであろう。
海外では「pitch-black modern fairytale」という呼ばれ方をするほど、現実的事実をエンタメとして描いた傑作。


IT大国をうたっている韓国で自宅にWi-Fiすら引けず、近所の家やカフェから漏れたWi-Fiを家の隅でやっと繋げられる貧困家族。父親は失業中で、2年前まで大人気だった「デワン・カステラ」は街から消え、また新しい流行店がフランチャイズ展開される。韓国では一度流行ったものはすぐにフランチャイズ展開され、また新しい流行が来れば、それに代わってフランチャイズ展開する。そのような社会の仕組みに飲み込まれた、まさに典型的な貧困家族の形。

そんな貧困家族がある事をきっかけに裕福な家庭をだんだんパラサイトしていく訳なのだが、これがコメディ、ミステリー、スリラー、ヒューマンドラマ、ロマンス、クライム、ホラー等、まあバラエティに富んだジャンルの構成で飽きさせない。

貧困層と富裕層との対比は幾つあったであろうか。細かい部分にまで比較されている。たぶんこれは何回観ても面白いだろうな。

あとは「デワン・カステラ」もそうだけど、韓国の生活描写(貧富)をよりリアルに描く為に「チャパグリ」なんかも登場。英字幕では「ram-don」という表記になっていたが、『땡큐』というバラエティ番組でBIGBANGのGDRAGONが振る舞った料理として有名になり、どの層でも簡単に食べられる創作料理ですが、そこにサーロインステーキを入れるという高級さ。たぶんこれは韓国人には大爆笑なのではないだろうか?

こういった細かい点(韓国人の身内ネタ)はあるものの、本質は世界に共通する格差社会なので、パルムも獲れたのだろうなと。前回は『万引き家族』でしたし。カンヌが求めているものと、映画的な面白さ、完璧な構成ともあって受賞は文句なし。今まで観たブラックエンタメの中でも記憶に残る傑作なのは言うまでもないだろう。
deadcalm

deadcalmの感想・評価

4.5
話題なのでハードル高めで行ったけど期待を裏切らなかった。
予想のつかない怒涛の展開に、痛烈なブラックユーモアと風刺のエッセンスがクライマックスの一点に収束して爆発する。

「石」とかは見るからに映画的アフォーダンスが芬々というか、出てきた瞬間から話の中でどう使われそうか想像つくし、個別のネタにはベタなものも結構ある気はするけれど、この完成度で練り上げられると何も言えません。すごい。

深い深い貧富の間の溝を、「臭い」という要素で象徴的に見せるアイデアが良くも悪くもえげつない。戯画化された世界だからこの描写がギリギリ可能なのだけど、これ観て「貧乏な人特有の臭いって確かにある」みたいな自分が何を言ってるのかわかっていない感想を述べちゃう残念な人を炙り出せたら面白い。
ゆん汰

ゆん汰の感想・評価

3.9
機内にて鑑賞。
これは劇場で観るとまた評価が変わるかもしれない。

半地下に住む主人公たちが金持ち一家に知らぬ間に寄生していく姿。そしてわかるおそるべき事実。金持ち家族の娘が可愛い。

ラストのオチも良かったが貧富の差がある韓国の現状が垣間見える作品であった。
郁

郁の感想・評価

4.2
どんなストーリーの映画なのか分からないけど、何気なく半地下の家族ってどういう事だろうって思って鑑賞。
先が読めないストーリー展開、圧巻でした。
鑑賞中はコメディ要素あるから笑ってたんだけど、観終わった後の心にズーンと来てぐるぐると考えてしまう、とにかく余韻が凄い!!
もう一度観たい!日本での上映が待ち切れない!
プロモーション的に話の仕掛けばかり言われているけれども、そんな映画ではないと思う
知らないに越したことはないけれども、ブルースウィルスが死んでたとか、実はアメリカだったみたいなネタバレされたら面白さが半減してしまうような話のプロットに頼った映画では絶対にない
近い映画を挙げるなら『自転車泥棒』
終始劇場に笑いが起きているほどコミカルな映画でありながら非常に文学的

完全なる偶然なんだけれども、個人的には映画のある場面が先日日本で起きたことと余りに似通いすぎて冷静に映画を観ることができなかった
主人公は敬意を欠いたそれに決定的な断絶を感じたんだろうけれども、日本で起きたコレは露悪で下劣すぎたので監督が意図して誇張したものを意図せず超えてしまった
その場面では主人公同様に怒りはしたけれども、どこかで現実よりマシだなと思ってしまった
傑作として受け止めたかったけれども、それが頭をかすめて素直に評価できず
ちょっと時間を空けてまた観たい
試写会にて!衝撃作。あらすじ読んでも何がなんだかわからないまま観に行ったけど、前知識ゼロで観るべき映画でした。ポンジュノファンではなかったけど、今回の作品はスゴイ。

試写会レポ↓
https://www.somequalitystuff.com/entry/parasite-review
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