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ファイアー・ウィル・カムの作品紹介

ファイアー・ウィル・カムのあらすじ

ガリシア地方の森の中。アマドールはバスに揺られながら故郷に帰ってくる。放火の罪で2年もの間服役し、仮釈放になったのだ。森の奥に立つ古い家で待っていたのは老いた母ベネディクタと3頭の牛。母と息子は静かに森の静寂の中で生きていく。演技経験のない二人を主役に起用し、自然と対話しながら生きる母と息子の生活を静かに追っていく。ガリシア地方はスペインでも火災の多い地域として知られている。

ファイアー・ウィル・カムの監督

オリヴァー・ラクセ

原題
O que arde/Fire Will Come
製作年
2019年
製作国・地域
スペインフランスルクセンブルク
上映時間
85分
ジャンル
ドラマ

『ファイアー・ウィル・カム』に投稿された感想・評価

3.2
【過去の罪に向き合う人々と撮影の凄み】【東京国際映画祭】
山火事で服役していた男が村に戻り様々な人たちと向き合うヒューマンドラマ映画。

 見ている最中と見た後の狙いで見え方・感想のギャップが大きい映画もそうそう無いと思える一作かな。個人的には新しい気づきを受けた意義のある映画で見れて良かったです。

 この映画のポイントは終盤に起こる「ある大事件」だと思います。(勘の良い人は分かるかも)
極めて撮るのが難しそうなテーマですが本当に起こった出来事を映しているだけあって迫力がありますし、序盤の自然に溶け込むような巨木のシークエンス含めてスピリチュアルな撮影が凄かったです。
個人的にはそれに対する人々の演技が若干淡白なところが違和感あったけど、映像での見せ場で補ってる感じがしました。

 そして人々の映し方も実際にそこにいるかのような生活感ある感じも素晴らしくて、そこで見える罪に対する考え方というメッセージも秀逸でした。
これは監督自身が人生の本質を追い求める「生活のシークエンス」が好きでもあり、贖罪では無いけどそれに近い行為に対する人々の関心・過去の犯罪を知らない人の考え方・人々の関心や許しの脆さが交錯する意図は良かったかな。

 個人的には意図は伝わるけど映画のカタルシスが薄いので、そこで評価が分かれる映画な気がします。
3.5
モロッコを描き続けてきたオリベル・ラシェ監督が、自身のルーツであるスペイン・ガリシアを舞台にした作品だ。舞台は変わっても、ラシェ作品らしく土地そのものの存在感が強い。霧や雨に包まれた山々は単なる背景ではなく、そこに暮らす人々の気持ちを反映しているかのように象徴的に描かれる。

物語は、放火の罪で服役していたアマドールが釈放される場面から始まる。彼は母の暮らす家へ戻り、牛の世話を手伝いながら静かな日々を過ごす。周囲からは孤立しているが、彼の過去を知らない獣医師エレナとのあいだには、かすかな交流も生まれる。しかし山火事が発生すると、疑惑の目は再びアマドールへと向けられていく。

山火事の場面は圧倒的で、どのように撮影したのか想像もつかないほどの迫力があった。前半の緑に包まれた山中はタルコフスキーの『鏡』を思わせるが、終盤の炎は『サクリファイス』のようにも見える。自然の美しさと過酷さを描く手法はスペインに舞台を移しても変わらない。

ラストの山火事は、土地や共同体に蓄積された不安や閉塞感を可視化させる。『Mimosas』で旅の目的が人物の意志を超えて変質していくように、ラシェ作品では、土地や自然の力が物語の主体を奪っていく。本作ではその力が火として現れ、アマドールは共同体の罪を背負わされた。その姿はキリスト的な受難と贖罪を示しているようにも見える。
3.6
東京国際映画祭2019 7本目/9本

スペイン🇪🇸映画です!
ゲストに監督が来られて「新藤兼人監督の『裸の島』好きです!」と仰られたんですが、とっても納得できてしまう、そんな映画でした。
自然との共生、融合。かなりセリフをカットした演出。
注目は山火事の映像!
凄いです!臨場感半端なく・・
そりゃそう!
本物の山火事二年越しで撮ったそうですよ!

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