シネマ歌舞伎 女殺油地獄の作品情報・感想・評価

「シネマ歌舞伎 女殺油地獄」に投稿された感想・評価

ゲルト

ゲルトの感想・評価

3.8
「不義になって、貸してくだされのお……お吉どのお……!」
「おお、死にとうないはず。此方の娘がかわいいほど、おれもおれを可愛がる親父が愛おしい……!」
初シネマ歌舞伎。幸四郎与兵衛はクズだけどかわいくてかっこいい。表情のアップがありがたい。さりげなく慎ましやかなカメラワークも、クライマックスの緊張感を煽ってくれた。

覚束ないのは油まみれの足元だけでなく、指が、目が、頭が言うことを聞いてくれない。どうして、ああ、やっちまった、ああ、逃げろ、逃げろ、逃げろ。

文楽版も観たい。
片岡仁左衛門の当たり役であるこの演目。

改めて幸四郎は仁左衛門とニンが似ていると感じた。

独特の華と滑稽さ、そして狂気を見事に演じ切っていたし、シネマ歌舞伎ならではの音と角度も上手く活かされていて、十分楽しめた。

是非、これからも与兵衛役を磨いて欲しいも思う。
Chaam

Chaamの感想・評価

3.6
借金まみれの与兵衛が親からも勘当され、油問屋の女将を斬殺すると言うストーリー。

よく歌舞伎は生で鑑賞しているけど、スクリーンで見るのは初めてでした。
面白い作品なだけに、やっぱり生で観たかったなぁというのが正直なところですが、幸四郎さんの与兵衛、猿之助さんの女将は安定感バツグンで素敵でした。
くるみ

くるみの感想・評価

4.6
舞台も大阪まで観に行ったけれど、映画ならではのアングルで観ることができて気がつかなかった心情や表情に気付かされた。美しく、しかし凄惨な展開に悲しみが深く重く心にのしかかる。
耀加

耀加の感想・評価

-
理性の糸がプツリと切れ、一心に人を殺める光景。果てまで堕ちてしまう瞬間。何もかもに心が奪われ、恐ろしく素晴らしいものだった。松本幸四郎さん演じる与兵衛の、瞳の動きや声色に、身体が強張ってしまった。暗がりで油と血の混じるベチャ、ベチャという音。拭い去れない。与兵衛が花道の闇へ消えていくまで、ずっと、息を殺して観た。
シネマ歌舞伎というものが初めてだった。表情が明瞭に伝わりワクワクした。斜めから、後ろから、さらには真上からも、目線に沿って移動したり、臨場感ある手振れの様な演出も、様々なカメラワークが施されていた。殺しが行われる冷たく張り詰めた、血生臭い凄惨な場面をダイレクトに魅せてくれた。放蕩に明け暮れる与兵衛、どうしようもなくクズな男なのに、仕草や話し方に妙に可愛げと色気があり憎めない上に見惚れてしまう。と思いきや、腹の内で人としての何かが終わり、事を起こしてしまうところ、あの止まらない狂い様は、なんとも怖く、なんとも素晴らしい演技でした。
2020jp

2020jpの感想・評価

3.0
文楽作品をどのような演出で歌舞伎化、映画化するのだろうと楽しみな作品でした。
歌舞伎なので役者押しですが比較的文楽に忠実な演出。そして映画でもあるのでカメラワークが派手。
舞台をほぼ定点カメラ撮影してるものと勝手に思っていたので衝撃でした。
伝統芸能を気軽に映画で見ることができる貴重な企画作品でした。
内臓を絞られるような気持ちで観ていた
猿之助がとても良かった
marika

marikaの感想・評価

3.6
子を想う親と、ありがたくお金を貰っても借金はきえぬ不肖の息子。暗い舞台での殺しの場面。やるせないなあ。
なつめ

なつめの感想・評価

3.9
ふつうにしゃべっていたかと思うと見得を切ったりするの、伝統と2019年がまぜこぜなのが驚きだった。後半重要なシーケンスをまるごと寝落ちるという不覚を取り、え、なんでそれくらいで殺すまでいっちゃうの?ときょとんとしてしまった自分が残念。もっとあらすじを頭に入れてから観にいくべきだったな。

歌舞伎は筋書きより推しの役者さんで観るものなのかなーという感じ。幸四郎の顔の造りが苦手なので今回は入り込みづらかったけど、慣れればもっと楽しめそう。
mako

makoの感想・評価

3.5
与兵衛の目が狂気に変わる瞬間にゾッとした。シネマ歌舞伎の醍醐味ですな〜
本当、救われない人だなあと。
どん底の気持ちで終わる後味悪い作品なんだけど、なんせ色男だからなぜか不気味に美しい。
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