シネマ歌舞伎 女殺油地獄の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

才松本幸四郎演じるクズ男の物語by近松門左衛門。

歌舞伎はあまり見ないのだが、まずとにかく台詞の意味の8割が理解不能、方言＋古語＋歌舞伎発音のトリプルパンチ。
さらに出演者も高齢者ばかりで、おばあ…

とてつもない世界に触れてしまった感覚。
当代の幸四郎と猿之助の対決やね、まさに。
そもそも近松門左衛門の台本が
人間くさくて、普遍的で、ドストエフスキーに通じるものも感じた。
幸四郎ですが親に勘当さ…

舞台を映像にすると、どうしても遠くで演じられているようにしか見えない。しかし、これは、間近で演じられているように見える。単なる舞台中継にならないように、工夫して撮影しているのがわかる。
しかし、この…

スローモーションとPANアップマジでいらない。再現Vみたいで変だよ！
前知識ゼロで挑んだけどご丁寧なあらすじが場面転換のときに入るので全然おけまるだった。
松本幸四郎の顔マジでかっこいいけど与兵衛ク…

「不義になって、貸してくだされのお……お吉どのお……！」
「おお、死にとうないはず。此方の娘がかわいいほど、おれもおれを可愛がる親父が愛おしい……！」
初シネマ歌舞伎。幸四郎与兵衛はクズだけどかわい…

片岡仁左衛門の当たり役であるこの演目。

改めて幸四郎は仁左衛門とニンが似ていると感じた。

独特の華と滑稽さ、そして狂気を見事に演じ切っていたし、シネマ歌舞伎ならではの音と角度も上手く活かされてい…

借金まみれの与兵衛が親からも勘当され、油問屋の女将を斬殺すると言うストーリー。

よく歌舞伎は生で鑑賞しているけど、スクリーンで見るのは初めてでした。
面白い作品なだけに、やっぱり生で観たかったなぁ…

理性の糸がプツリと切れ、一心に人を殺める光景。果てまで堕ちてしまう瞬間。何もかもに心が奪われ、恐ろしく素晴らしいものだった。松本幸四郎さん演じる与兵衛の、瞳の動きや声色に、身体が強張っ…

文楽作品をどのような演出で歌舞伎化、映画化するのだろうと楽しみな作品でした。
歌舞伎なので役者押しですが比較的文楽に忠実な演出。そして映画でもあるのでカメラワークが派手。
舞台をほぼ定点カメラ撮影し…