「修羅場」
金と愛のもつれから取り返しのつかない事態へと事が進んでいく作品
芸者を身請けする際の、主人公の妄想と現実の勇ましさの違いや、その差を強調することで、いかに不格好であるかをよく表してい…
凄まじいな、これ。
勇ましく啖呵を切っているように見えても本当は優柔不断で情に流されて、気付いたら泥沼にはまりこんで手を汚し、でも殺したのは同志で最後はもう目的すら失ってどう生きたらいいかわからな…
夕陽沈み,鐘,御用提灯,腕,交わり,老人,無一物中無尽蔵,女女狐呼ばわり,酒瓶まくら,小判隠し,一時間後,傘貼り,深川二軒茶屋,首刺し,顔斬り.腕斬り,将棋,腹刺し,腕斬り,数日後,四谷鬼門町,坊主…
>>続きを読む仇討のため忠僕がかき集めた100両を馴染みの芸者の身請けに使ってしまった浪人。だが実は騙されていて、その芸者には夫があった。夜中に忍び込み復讐を果たそうとするも別人を殺してしまい、当の夫婦は辛くも逃…
>>続きを読む歌舞伎が原作の時代劇も松本俊夫監督の手にかかるとアングラ感が出る。『薔薇の葬列』の次の作品。
残虐で血生臭い地獄絵が繰り広げられていて快感。和の美意識を感じる世界観が好みすぎる。まさかの70年安保…
間違いない傑作。
なんと言っても画の完成度が凄まじく、とにかく狂気的でカッコいい。
ただ他の松本監督作、例えば薔薇の葬列なんかと比べるとアングラ要素は控えめで、どちらかというとしっかり時代劇をやって…
狂気には様々な種類があると思う。裏切られ、自尊心を傷つけられた源五兵衛の見境を見失った狂気、手段を選ばず幸せになろうとする小万夫婦の無邪気な狂気、そして、何としても旦那を義士の列名に加わるよう奔走す…
>>続きを読むあまり歌舞伎には詳しくないが鶴屋南北の演目が原作らしい。忠臣蔵の外伝的な立ち位置?だとか。遊女に入れあげ仇討の資金をだまし取られ関係者を軒並み殺害し続ける修羅と化した主人公。はた目から見るとなんと…
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