自分の中の硬い物語が好きな感性に凄く刺さった作品
硬い内容だが、難解だったり分かりにくさはない物語
映像作家 松本俊夫のアート要素は殆ど無い
俺は好きだが序盤の長さが苦手な人は多いと思う
復讐こそ…
時代劇でありながら、妄想シーンの時空を行き来する演出が面白い。
カラバッジョを彷彿させるようなライティングがモノクロ映画に圧倒的な美的センスを感じさせ、観ていて飽きない。
主人公が女に騙され復讐に狂…
暗黒時代劇としてタブーをものともしない残酷極まりないバイオレンス描写に戦慄する。血飛沫は闇と同化してそこには完全なる虚無と破壊の痕跡しか残らず、シンプルな図式でありながらここまでの地獄を再現するセン…
>>続きを読む死にざま百景すぎる。
登場人物は決して多くないけれど、ここにはこの世のあらゆるやられ顔が醜も美も詰まってるんじゃあないだろうか。
ストーリーはある意味しょうもなくて、貧乏浪人が地雷遊女に貢いじゃう…
モノクロなんだけど、全体的な雰囲気から「漆黒」という感じ。そして凄まじい。『薔薇の葬列』『ドグラマグラ』に続いて3本目になるが、それぞれ全く違う色。中村嘉葎雄の横顔を見て、やっぱり獅童と似ていると思…
>>続きを読む狂言というフォーマットにおける、セリフの美しさと物語の飢えに戦慄する。溝口健二の映画のような、パリッパリに渇いた無情なストーリーに加え、溝口の映画でも見ない独特な言葉遣いは、どこか耳に心地よいものが…
>>続きを読む鈴木達夫の撮影によって造形された極端な陰影に圧倒され作品。暗闇に沈んだ画面に刃だけが妖しく光り、執念に取り憑かれた人間の存在を浮かび上がらせる。歌舞伎の見得を思わせる構図もあり、舞台的な形式美と映画…
>>続きを読む全体を闇に包んだモノクロの中、嫉妬と屈辱に我を忘れた源五兵衛の太刀を構えた姿は妖のそれで、修羅となり命を刈り取ることに執着した彼の体や表情からは異様な殺気と色気がみなぎっていた。小万を殺った源五兵衛…
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