世宗大王 星を追う者たちの作品情報・感想・評価・動画配信

「世宗大王 星を追う者たち」に投稿された感想・評価

これはラブストーリーだ。なんの衒いも照れもない、男ふたりのまっすぐな身分違いのロマンスだ。同じものを見、同じ幸福と愛を共有した、ふたりの。
特に序盤が顕著なのだが、「これ、少女漫画ならここでキスだろ……」みたいなシーンがもうバンバン入る。といっても無闇に観客におもねることはなく、あくまで堅実な脚本と芝居の上に、愛としか呼びようのない感情が宿っている、これは映画の神様の祝福ではなかろうか。
そして更に凄いことに、男ふたりの強い絆をたっぷりと描きながらも、そこにホモソーシャル的なノリが全くないのだからもう恐れ入ってしまう。そこにあるのは外の"誰か"を意識した独りよがりの「俺たち最強卍」ではなく、ただひたすら、繊細な男ふたりの心の交歓。相手と一緒に居られる、時間と心を共有できる喜び。これがもう主演おふたりの表情から声からビシバシ伝わってくるのだから、障子のシーンではこちらまで万感の思いに思わず頬を濡らした。
後半、輿の大事故のあたりから、この映画は一気に陰謀渦巻くサスペンスへとなだれ込んでゆくのだが(正直そこは作劇としてスマートではなく、もっと明快かつ印象的にできたのではないかと思ってしまうのだが)、ラスト、向かい合って互いの益のために偽りの言葉を述べながら目と目で語り合うシーンで、そのサスペンス要素さえも最後は二人の絆に集約されていくことに私たち観客は気付く。これは徹頭徹尾、このふたりの間に交わされた愛のための映画なのである。
「星を追う者たち」というサブタイトルは恐らく日本公開にあたって日本人の手でつけられたものだと思うのだが、これはこの映画の本質をよく理解した素晴らしいタイトルだと思う。だってふたりは常に、互いを星として心の中の夜空に眩しく浮かべていたのだから。
Kajik

Kajikの感想・評価

3.4
けっこう固い映画だった。
世宗大君はハングルも制定した尊敬されている人物。
暦が明暦だったために時差によって農歴がズレてしまっていることから、朝鮮独自の暦を星の位置から観測して整備したことを題材にした映画。
今回はハンソッキュが晩年の大君を演じている。
観測と測量器開発に奴婢から一本釣りしたエンジニアにチェミンシク。

最大限の階級格差がありながら、友情を育み志しを共にした姿が描かれる。
根底には、大国支配の中で朝鮮が独自性に輪郭を得ていくまでの葛藤がある。

名優2人に、脇にも名優ばかり。
演技合戦は見どころ。
くぅー

くぅーの感想・評価

4.0
“王様の国が見えます。夢を成し遂げてください。”

ハングル文字を作り出したと言われる世宗大王と、彼に仕えた科学者チョン・ヨンシルの身分を超えた熱い絆を描いた、実話に着想を得たフィクション。

うん、流石は匠のホ・ジノ監督、堂々の歴史ロマンを見せつつ、しっかり胸を熱くするドラマを魅せるのですが・・・前半の星を巡る友情から、後半は隣国を絡めたサスペンスの緩急で、それでも随所随所に琴線に来る演出を散りばめてます。

そして、ポスター同様、名優二人の熱演が圧巻で、まずはハン・ソッキュ・・・過去にも世宗を演じてるだけあり、しっかり存在感を出し切ります。
対するチェ・ミンシク・・・持ち味の貫禄を生かし、見事に喜怒哀楽を操る。
さらには、切り札的なホ・ジュノにはニヤリとし、往年の韓流ファンはニンマリかと。
saran

saranの感想・評価

4.2
主役二人の存在感やっぱりすごい
隣国に虐げられ続けるジレンマも描かれていて内容は重かったし、色々美化されてる風なところとかは置いといて、ドラマとして観たらよくできていて好きだな
時代劇好きじゃないけどこれはアリでした
ぶん

ぶんの感想・評価

3.5
もっと「悪」の方の駆け引きのあるドロドロっとしたものかと期待してたけど、意外とロマンチックで綺麗過ぎる流れでした。考えてみればサブタイトルがそれを物語ってますよね。

「根の深い木」のような連続ではないのでこんなものなのかなと思いました。
前半の星空もいいけど、終盤チャン・ヨンシルが仲間と見上げる星空もよかった。
ハン・ソッキュは「根の深い木」でも世宗を演じていたのでちょっと嬉しい。
ogo

ogoの感想・評価

3.5
ある種の、おっさんずラブ案件。

『シュリ』以来20年振りの共演ハン・ソッキュとチェ・ミンシク。

端々の描写と、もちろん役者陣の演技は良かったのだけれど、ストーリーの展開がどうにも腑に落ちない部分が多くて、歴史物を題材にしたフィクションとしても、もう少し納得感が欲しかったところ。最後までモヤモヤした気分のまま泣けなかった。

凶暴性皆無の丸々した可愛いチェ・ミンシクが観れるのは新鮮。
Katsufumi

Katsufumiの感想・評価

4.7
2021/92

史実に基づいたフィクション映画

第4代王・世宗と奴婢の身分ながら才能にあふれたチャンヨンシルの身分を超えた友情に涙した🥲

"朝鮮の時を制定し、朝鮮の天を開いた2人"

お互いの夢が自身の夢と重なり成し遂げた夢

ハンソッキュ×チェミンシク
演技は言うまでもなく引き込まれた

身分に関わらず誰しもが読み書きができ学べる時代を築こうとした世宗王(ハングル文字作った方)

明の政権下の影響で大臣達は、明の顔色を伺い朝鮮の未来を開こうとしない中、未来を開く為に夢を共にした身分を越えた友情に心揺さぶられた
ハングルを作った世宗と科学者チャンヨンシルの話。

韓国で有名な歴史上の人物ツートップの史実を元にしたフィクション作品。
前半は、王様と奴婢という逆の身分ながらも、ベストフレンドを見つけてしまったおじさん2人の距離が縮まっていく様子が微笑ましくかわいい。(お着替えヨンシルが可愛くて好き。)
2人とも学者タイプで気が合ったんだろうなぁ。
だからこそ後半の政治の波に呑まれる2人が切なく、志を共にするからこその決断が胸に沁みた。

文字や学びは平等にあるべき。
また、ただ意味を覚えるのではなく、文化や想いを自分の中に落とし込んで初めて言葉を理解する事ができると感じた。自動翻訳機や辞書が発達しているけれど、言葉は自ら学び続けるべきだと改めて感じた。

韓国版の2人並んでるポスターが良い。
【星空の下のディスタンス🌠】
最初にハン・ソッキュが出てきた時、あまりに老け顔だったので、彼のソッキュリさんかと思った。

もうソッキュとチェ・ミンシク両ベテランの絆物語にやられました😢

王役はミンシクの方が適役では?とも思ったけど…やっぱりこのキャストで正解

稀代のM俳優ミンシクが何ともプーさんみたいで愛くるしい🐻
最後にMっ気が発動したけれども。。。

世宗大王は朝鮮の文化面での発展に貢献した王らしいけど(ハングル文字など)、
インテリっぽい感じがソッキュに似合っていた。

本作の後に「シュリ」を鑑賞すると
~時の経過~を楽しめるシステムとなっております🕰️
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