実録エロ事師たちの作品情報・感想・評価

「実録エロ事師たち」に投稿された感想・評価

男優さんたちがみんなそれぞれよくてラストも泣けちゃう。上野駅のアナウンスが聞こえるラブホテルのシーンは最高。
「二擦り半でイっちゃうんです…。」という整備工の台詞を聞いた後の殿山泰司の笑いを堪えた顔のショットが最高。警察が入り込んで来たときにビールとか飯が沢山のってる机持ってきて誤魔化すの笑った。
csm

csmの感想・評価

4.5
男性陣が素晴らしい。ラストの上野駅が泣かせる。
ほぼ同じ俳優陣で続編みたいな「巡業花電車」、武智豊子の死から朝顔が咲く一連のシーンにまたまた涙。林功監督はフィルマークスに全然登録されてない。悲しい。
榎木兵衛、殿山泰司、江角英明、高橋明、五條博等々 ここまで男優陣方々に目をみはるロマンポルノも珍しい限りです 曽根中生「実録エロ事師たち」

今村昌平「人類学入門~エロ事師たちより」のスブやん(小沢昭一)の悪戦苦闘ぶりに何の不満もございませんが本作の殿山泰司さんも格別です。
誰が詠んだか、重喜劇という分野。
崔洋一「月はどっちに出ている」あたりを臨界点としていまだに(進化したなあ)と唸るような作品に出逢えてないのが少し寂しい。
阪本順治「大鹿村騒動記」あたりに少し片鱗を感じたのですがやはり(これだ!)言い切るまでには少し距離があります。
本当の重喜劇、いや上質の重艶笑喜劇を21世紀の今こそ堪能したいものです。
ですがこれほど大変な才能が求められるジャンルもありますまい。
撮る方も。演じる方も。
なやら

なやらの感想・評価

3.5
面白かった。絶倫竿師に弟子入りする2こすり半のオッサンの話。でも竿師はテクに慢心する余り奥さんを2こすり半に寝取られるという……。竿師役は江角英明。「オレもう外歩けねえよ!」ってグダるシーンは「野良猫の性春」に続く情けなさ全開で笑えた。
興行のディテールとか周りのゴロツキとのやり取り、警察との関係とかもちゃんと描かれるんで、アングラエロ事師周りの空気に浸り切れる。興行主役の殿山泰司が良い
強度の早漏に悩まされている妻帯者の中年男(榎木兵衛)が、エロに特化した見世物の興業主(殿山泰司)に、早漏克服の相談を持ち掛ける。違法ポルノ産業の内部に焦点をあてている、日活ロマンポルノ。吉村平吉原作(野坂昭如の小説ではない)。

エロ事師に従事している人間たちと、それを外界から眺めている中年男の、両者の視点から裏社会を描いていく。のらりくらりとした興業主の存在感が光っており、警察のガサ入れを潜り抜けるための手練手管が面白い。

夫との性交渉を見世物(白黒ショー)にしている若妻(星まり子)が事実上のヒロインであり、中盤からは早漏の男を絡めた三角関係へと発展。例に違わず、「女の魔性云々」がドラマに盛り込まれる。

ラストでは、他作品同様に「脱出不能」がキーポイントになってくる。ハッピーエンドのようでハッピーエンドではない、後に引きずる感覚に酔いしれることが可能。ちなみに本作の公開から3か月後に「実録エロ事師たち 巡業花電車」(林功監督)が、ほとんど同じキャスティングで公開されている。