奈落の翅の作品情報・感想・評価

「奈落の翅」に投稿された感想・評価

①2021年11月7日シネマスコーレ整理番号7番
舞台挨拶 小林勇貴監督×池田幸太さん×中西秀斗さん
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.4
冴えないサラリーマンの男は、仕事にも精が出ず、夜な夜なストリートスケートに明け暮れていた。小林勇貴監督のバイオレンス・ドラマ作。スケボーが題材にありつつ、あくまで男の自由を表現するツールの一つであり、その自由が、市民との衝突や、スケーター狩りなどにより遮られる様はリアリティに溢れてます。スケボー映画たる疾走感も見応えがあり、スケボーとバイオレンスの組み合わせも斬新で見栄えもよく、場面一つ一つに力強さがあり作り込みがある。
NF

NFの感想・評価

3.6
スケボーってあんなに煙たがれるもんなのだろうか。孤高の遠吠のバイク少年のエピソードにも少し似たアウトロー達の暴走。小林勇貴作品は既存の倫理観から少しずれている世界で最初は嫌悪感があるが、気がつけば引きずり込まれている。
札幌plastic theater上映会にて。
最高!!!!胸が熱くなるスケ暴映画
はる

はるの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

札幌にて。

本当に最高の映画だった。観たあと「ほんと良かった」しか出てこなかった。

現在のコロナ禍の中での人々の鬱憤や陰鬱な気持ちが凄くよく表現されていた。今までは自分達でそれらを発散できていたのに制限された生活の中では他者に攻撃的になるしか自分を維持できない人間の絶妙なバランス。
そんな中で、スケートボード乗り達は滑ることで自分達を維持している。向かう先が奈落であろうとも、スケートボードで滑ることによって得られる楽しさ、自由さの方が彼らにとっては大事なものなのだなと感じた。

そんな大事なスケートボードを、死ぬ直前まで滑りきって、更に奈落(地獄)に落ちてからも滑っているのはむしろ天国なのでは??めちゃくちゃハッピーエンドじゃん、と思えるラストでした。
死んだら終わりでもないし、死ぬことがバッドでもないと思うし。
自分的にはバッド要素が見当たらなかった、、ブラック企業で長時間労働して、社長がトんで無職になって、そのせいでヤクザに追われても、友達のメルセデス事故らせてもスケボー狩りで仲間が死んでも、要所要所で主人公はしっかり自分の意思で行動していたし最後は仲間の敵討ちして死んでるし、悔いは無いんじゃないかと。

映画を観た後、小林監督とスケーターの池田さん、助監督のしののめさんのトークがあったのだがそこで小林監督が「終電で帰れればラッキーなんですよ。映画1、2本観れるから。仕事だけで1日を終わらせたくない。次の日に影響が出ようが、仕事に全てを取られたくない。そういうのが俺にとっては映画で、ジン君(映画の主役)にとってはスケートボードで」とお話されていてめちゃくちゃ共感しかなかったし印象深かった。
全編iPhoneで撮影しているというのも驚いた。撮影技術などはよく分からないが、それでもこの描写凄いな!や、かっこいい!!と素人目でも思える部分沢山あったのが全てiPhoneで出来るなんて。

観れる機会は少ないと思うが、機会があれば是非観ていただきたい映画。
今の日本に蔓延する気持ち悪い自警団意識や同調圧力に中指を立てる素晴らしい大傑作!それをスケボーの話にする着眼点も良い。
小林勇貴の天才的な演出とスケーター達のリアルな演技に引き込まれた。
スケボーするシーンのカメラワークが良くスケボーをしてるときの疾走感を体感出来る。夜の新宿の街をスケボーで駆け抜けていくシーンが最高にスリリング。
夜のシーンの美しさや迫力あるバイオレンス描写は流石小林勇貴という感じだった。終盤のスケーター達とスケーター狩りのバトルシーンが最高だった。スケートボードを駆使したバイオレンス描写が斬新で面白かった。
junpa1

junpa1の感想・評価

5.0
バンダリズム。ヒートアップするベンチ思い出おばさんが本当におそろしかった。
ゲリラ撮影だと思われる西新宿のシーンはしびれました。
スケーター達の生な姿と映画的面白さであっと言う間。
新宿のワンシーンは鳥肌立つくらいカッコいい。
うるさいし危ないからやめて欲しいという人の気持ちも分かるし、好きにすべりたいという気持ちも分かる。そんな前半とは打って変わって後半出てくる白い奴らには心底ぞっとするし唯一理解ができない。が、私だってそうなってしまうかもしれないという意識を持っていないと危険。多数が正しいと思った事に迷わなくなってしまいがちで、近年魔女狩りが酷くなっている。

暴力描写が容赦無く、最近見たタイムスリップするヤンキー映画の暴力描写のぬるさ(過剰なのにダメージが少ない)にイライラしてたからスッキリした。

@和歌山
ルビ

ルビの感想・評価

3.8
スケボーする人、みんな怖いと思ってたけど、人が良さそうな人たちばっかりで、逆にスケボー反対派の通行人の方が悪そうに見えた。
スケボーって人によっちゃ迷惑っちゃ迷惑かもしれないけど、それよりも悪いことしてる迷惑な奴らはいっぱいいるのでスケボー人の立場で感情移入せざるを得なかった。
スケボーシーンのカメラワークと自動車で轢くシーンがかっこよかった。あとジンくんが会社でもスケボーの真似事をしてるのが微笑ましかった。
奈落にいても翔べる翅がある悦び。とんでもなくバイオレンスだし、露悪的な表現も多い作品なのに強く共感したのは、監督の社会に対する思いが溢れ出ているからだと舞台挨拶を聴いて納得しました。しかも、無類に面白かったです。
またいつか奇跡的に出会いたいです。
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