Jaddeh Khaki/Hit the Road
荒涼としたイランの⼤地を⾛る1台の⾞。後部座席では⾜にギプスをつけた⽗が悪態をつきながら、旅に⼤はしゃぎする幼い次男の相⼿をしている。助⼿席の⺟はカーステレオから流れる古い歌謡曲に体を揺らし、運転席では成⼈した⻑男が無⾔で前を⾒据えている。次男が隠し持ってきた携帯電話を道端に置き去ったり、尾⾏に怯えたり、転倒した⾃転⾞レースの選⼿を運んだり、余命わずかなペットの⽝の世話をしたりしながら、⼀家はや…
荒涼としたイランの⼤地を⾛る1台の⾞。後部座席では⾜にギプスをつけた⽗が悪態をつきながら、旅に⼤はしゃぎする幼い次男の相⼿をしている。助⼿席の⺟はカーステレオから流れる古い歌謡曲に体を揺らし、運転席では成⼈した⻑男が無⾔で前を⾒据えている。次男が隠し持ってきた携帯電話を道端に置き去ったり、尾⾏に怯えたり、転倒した⾃転⾞レースの選⼿を運んだり、余命わずかなペットの⽝の世話をしたりしながら、⼀家はやがてトルコ国境近くの⾼原に到着する。旅の⽬的を知らない次男が無邪気に騒ぐ中、両親と⻑男は・・・・。
「熊は、いない」パナヒ監督の息子による作品。イラン映画。
一家のロードムービーといえる映画で、その8割が車内を舞台にしているのは、父パナヒ、その師匠キアロスタミを完全に継承している。
この映画の行…
お国事情はいまいちわからないが、長男の自由の為に自宅を抵当に入れて、旅をしながら送り出す家族。
ちょっとぎこちない親子の会話と無邪気な次男の対比。
こういう選択しかないのが悲しい。
ラストシーンで次…
家族愛...悲しみや不安が増さないようにみんなが感情おさえながら何でもないように振る舞う姿に共感して泣ける。
弟くんがいるからばれないように振る舞ってその弟くんは旅にルンルンで、でもいつかお兄ちゃ…
©JP Film Production, 2021