パンズラビリンスのスタッフということでそんな感じを期待して観に行った。
思いの外ダークファンタジー感は薄く、(でっかいグルートみたいな)怪物とその語る物語はファンタジーではあるけれど、むしろ、少年が否>>続きを読む
題材自体の珍しさと面白さから第一部は飽きずに見れたけど、第二部はひたすら長く戦闘シーンが続いていく。戦い方もずっと似たり寄ったり(スターウォーズのイウォーク族みたいな戦い方)で飽きる。首チョンパし過ぎ>>続きを読む
開始5分くらいまで、アジア版アポカリプトかな?と思った。違った。
いわゆる「抗日映画」などではなく、フラットな立場から作ろうとしているのがよくわかる。日本人キャストもちょくちょく有名な人が出ている割に>>続きを読む
伝説の雀士「坊や哲」の映画ということで、ハードボイルドな物語を期待していたら、真田広之がナヨナヨした美青年みたいに演じていたのでちょっとがっかりした。しかしこの映画でハードボイルドだったのは鹿賀丈史演>>続きを読む
何も知らないまま観て、タイトル通りに主人公には殺人を犯さねばならぬ深い復讐心があるのだろうと思ったら、全く微塵もそんなことはなくただキチガイじみた衝動と純粋な欲望や保身のためだった。
調べるとこのタイ>>続きを読む
筒井康隆御大の小説をアニメ映画化。故・今敏監督、音楽は平沢進。
イマジネーション溢れる夢世界の映像は楽しげで不気味で素晴らしいものがある。場面展開の感じとか、まさに夢を見ている時のよう。その中での百鬼>>続きを読む
太平洋戦争の映画は数あれど、比べて日露戦争映画は驚くほど少ない。そんな日露戦争を真正面から描いた1980年の東映の大作。色々と力が入りまくってる。タイトル通り、凄惨を極めたという旅順攻略戦がメインだが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
吉田修一と李相日監督の組み合わせは間違いない。「悪人」をさらに超える完成度。俳優陣が皆それぞれ素晴らしく真に迫る演技を見せていた。あの沖縄の少年には驚いたし、森山未來の緩急がやばかった。最初はほんとに>>続きを読む
荒野の七人を現代的な洗練されたアクションでリメイク。とにかく登場人物がカッコよくて、シビれる。イ・ビョンホンとかなんで東洋人が出てるのかわからなかったけどでもあの涼しげな眼差しがカッコよかったし、クリ>>続きを読む
昨今の日本のラブストーリー映画は少女漫画原作の、ある種の萌え的記号に満ちた商業映画が蔓延っていて、別にそれを見てもいないくせに無闇に否定するわけではないけれども、流石にやり過ぎではないかとうんざりする>>続きを読む
テッド・チャンの「あなたの人生の物語」は、ハードSFに近い科学的考証をしながらも、人間愛に溢れた作品だ。ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」のような科学ミステリー的な展開を軸にしながら、カート・>>続きを読む
公開当時は割と話題になっていた、AIを巡るSFミステリーサスペンス。
アンドロイドの造形はとてもよく出来ていて、雰囲気も悪くなかった。エヴァもキョウコもとても美人だし。けれども閉鎖空間で何が本当かわか>>続きを読む
劇場公開と同時にネットでも見れるなんて、いい時代になった。そしてネット端末を持っている人間で良かった。
あのBLAME!が連載から20年を経て待望の映画化ということで期待を大にして観たけれど、映像は申>>続きを読む
深い悲しみを背負った叔父と甥が、アメリカの海辺の田舎町、マンチェスターで共同生活をする話(ちなみにアメリカにもマンチェスターという町はたくさんあるらしい)。
心の奥底にある深い絶望が、普段は平静に抑え>>続きを読む
臨場感がとにかく素晴らしい。特に熊との戦いでは、熊の鼻息でカメラがくもる演出でその熱すら感じとれそう🐻 死んだ馬の内臓の熱で暖をとるシーンも、その温度感のリアリティはすごい🐴 物語そのものよりも極寒の>>続きを読む
士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」をアニメ化した押井守の映画「ゴーストインザシェル」を実写化した映画がこの「ゴーストインザシェル」。
つまり原作や神山版シリーズではなく、あくまで押井守の映画をベースに実写化>>続きを読む
You are a tourist in your own youth.
20年前に死んだトミーの墓参りに来たサイモン(シックボーイ)はレントンにそう言う。頑張ったが泣けない。ノスタルジアには浸れない>>続きを読む
あまり馴染みのないマヤ文明を題材として、かつ(鬼ごっこ)アクション映画としてハラハラドキドキさせるというところは良く出来ている。どこまで創作しているのかわからないけれどマヤの不気味で不思議な文化など、>>続きを読む
人付き合いが苦手でだけど深い愛情の持ち主であるセイヤー医師を演じたロビン・ウィリアムズ、そして患者のレナード役のロバート・デ・ニーロ、素晴らしかった。この映画からは人生の意味や人間性について、とてもポ>>続きを読む
あのような巨大ゴリラは骨格の強度的な問題があるし、少なくともあんな俊敏な動きが可能なのだろうか、などという考察は必要ない。なぜならそれがキングコングだから🦍
ジャングルと夕陽、そしてでっかいゴリラ。な>>続きを読む
死んだ恋人の母親が頑固なんだけど真摯に向き合って心を開いていくというお話。
繊細な同性愛者を演じさせたらベン・ウィショーに敵う者はいない。というくらい自然な演技をする稀有な役者だ。恋人が死んだという点>>続きを読む
既存の考え方を否定するような新くてドラスティックな改革は、決まってコンフリクト生むし、兎角に揶揄される。したがって実行には強い意志が必要である。ということをメジャーリーグの世界で実践した人の実話。同じ>>続きを読む
痛々しい兄妹の物語。全体的に暗く、たくさんベッドシーンがあるけどそれらを含めて気が滅入る。兄妹の過去(生い立ち?)に何かあったと匂わせつつ、救いがないようなあるような感じを匂わせつつ、指についたアレの>>続きを読む
出演俳優の多くが最近亡くなっていることもあって、観ておかねばという思いに駆られた。
それまでの任侠ものと一線を画すという、まさにタイトル通りの「仁義のなさ」がこの映画の最大の魅力。アメリカンニューシネ>>続きを読む
1950年代のLAの暗部を描くジェイムズ・エルロイによるLA四部作の一つ、LAコンフィデンシャル。の映画化。
脚本が緻密で、先の読めない展開は面白い。そして完璧な善人は全く登場しない、クセのあるキャラ>>続きを読む
とにかく衝撃的で、コメディ要素やメタ要素や映画的カタルシスもあった「アクト・オブ・キリング」に比べて、本作はタイトルの通り静かなドキュメンタリーで、じりじりとした緊張感に包まれている。
有名なナチスの>>続きを読む
オープニングから持って行かれる。極彩色の色使いやカメラワーク、そしてどの構図をとってもセンスが良い。往年のハリウッド映画のオマージュが散りばめられていて、映画ファンのための映画という感じ。きっと古い文>>続きを読む
ダラス・バイヤーズ・クラブで知られるマルク・ヴァレ監督、そしてクセがすごい俳優、ジェイク・ギレンホール主演。妻の死という喪失を無意識下、破壊衝動を通して昇華していく男の物語。なんてことはない映画の気も>>続きを読む
昨今話題のAI、その父と言われるアラン・チューリングを描いた映画。戦後何十年機密扱いされてきた第二次大戦下のエニグマ解読プロジェクト、MI-6やソ連絡みのスパイもの、天才の孤独、少年期の淡い恋、同性愛>>続きを読む
思えば奴隷制度を正面から描いた映画がはあまり見たことがなかった。使用者や奴隷商人は奴隷をまるで人と思っていない。それが当たり前の時代があったのだ。
目を背けたくなるようなシーンも多く、この時代を描いた>>続きを読む
強すぎる主人公が悪い敵を殺しまくってスカッとする映画。怒らせてはいけない奴(主人公)を怒らせてしまった系。
ホームセンターで働く優しいおっさんが実は元CIAか何かのやつでめちゃくちゃ強いというのが渋く>>続きを読む
強すぎる主人公が悪い敵を殺しまくってスカッとする映画。怒らせてはいけない奴(主人公)を怒らせてしまった系。
オールバックに黒スーツのキアヌがかっこいい。洗練されたガンアクションもよい。ストーリーに深み>>続きを読む
スコセッシ監督が30年近くの構想を経て遠藤周作の「沈黙」を映画化するというのだから否が応でも期待値は高まる。「グッドフェローズ」や「ウルフオブウォールストリート」のような作品に見られる軽妙さや洒脱さは>>続きを読む
ニック・ケイヴというとどうしても狂気、とか鬼才、というような単語が浮かんできてしまう。いや実際そうなんだけど、この映画を見て思ったのは、とても冷静で客観的な作品を作る人なんだなということ。この映画自体>>続きを読む
スターウォーズは細かい設定や世界観が作り込まれ過ぎていて、こういう作品を作ろうと思えば無限にできるんじゃないか、と思う人がいるかもしれないが、その通りだ。既にスターウォーズには無数のスピンオフ小説やコ>>続きを読む
日本でもゾンビ映画は作れるんだということを証明してくれた。ゾンビ映画の見どころの一つは、パンデミックが始まるところ。この映画でも日本の街中で急激にゾンビが増え出すあたりを描いていて、その描写がワクワク>>続きを読む