Kaoruさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Kaoru

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es [エス](2001年製作の映画)

4.6

恐ろしい。何度観ても恐ろしい。

この実験が恐ろしいのではなくて、人は与えられたシチュエーション通りに順応してしまうといぅこと。なんの因縁もない全くの他人同士がこれほどまでに憎しみ合えること、ホントに
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マレーナ(2000年製作の映画)

4.6

敬愛するモニカ姐さんがどの作品より綺麗。ため息が出るほどに美しく、ドキドキするほど引き込まれます。久々に観て、アタシは生まれ変わったらモニカになると誓った!笑

"いいオンナ"って、純白の綺麗さと純黒
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バトル・オブ・ライジング コールハースの戦い(2013年製作の映画)

3.0

マッツ・ミケルセンのフランス語を聞いてみたいってだけの理由で観た作品。

16世紀に実在した馬商人ミヒャエル・コールハウスのストーリー。

遅咲きながら007に抜擢されて以来マッツ・ミケルセンがとって
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ベルトルッチの分身(1968年製作の映画)

2.3

恐ろしく難解な作品。
まだベルトルッチがイタリア国内の監督だった時のふっる〜い作品。

ヌーヴェルヴァーグっていぅのはフランスだけのものかと思ったら、ベルトルッチもこんな時代に漂っていたときもあったの
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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(2013年製作の映画)

3.5

音楽は宗教とおんなじだと思う。

あ、否定的な意味ではなくてね、信じてるものはみんな違くて、それぞれに世界観があるから、ダメだと思ったものは絶対に身体が受け付けない代わりに、好きなものは理屈抜きでどぅ
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コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.3

原題「Oh Boy」のほうがよっぽど良かったんじゃなぃかしら。
確かにコーヒーは出てくるし"コーヒーブレイク=人生のつかの間の休息"というメタファーにもとれるけれども、どちらかといぅとコーヒーは飲まな
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

トラウマを持った帰還兵と新興宗教の教祖が出会う話。なんかもうこの設定からヘヴィよね。とても重くむつかしぃ内容だけれども帰還兵と宗教ってまるでアメリカの象徴のような感じだわ。

以前まではホアキンを観る
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ミルコのひかり(2005年製作の映画)

5.0

とにかく、とにかく、とにかく、多くの人に観てもらいたいです!!

イタリアってのは"子役"といぅ商売が存在していなぃのです。子供の未来を守るためなんですけれどもね、それがすんごく生々しいんです。子役っ
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ハミングバード(2013年製作の映画)

3.0

"セクシー"と"ハゲ"という本来交わることのない2つの言葉を両方兼ね備えてる代表格がジェイソン・ステイサムだと思う。あくまでも個人的な意見だけれども。

彼が出演する作品は基本的に、クールなアクション
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チャイルドコール 呼声(2011年製作の映画)

3.6

クロユリ団地、でしたっけ?あの映画はひょっとしてこの作品の影響を受けていたりするんじゃないかしら?クロユリ〜は観ていなぃので全然違うかもしれなぃけれど。(観てないクセに言うなw)

北欧の作品ってのは
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

ステキじゃない!みなさんおっしゃる通り絵本の世界に誘われました。

出演者はとってもゴージャス!ストーリーはサスペンスタッチ。テンポはコメディ。そして映像はファンタジー。音楽で言えばミクスチャー的な、
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HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)

4.4

監督はアフリカ系イギリス人、その他主な出演は北アイルランド系で固める徹底ぶり。
どれだけIRAがプライドを持って主張をしていたかがが苦しいほど伝わる作品。IRAのメンバーだって英国によって殺されたけれ
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

3.3

思考の風がもたらせるのは知識ではなく、善悪を区別する力、美醜を区別する力、人は考えることで強くなるので決して考えることをやめてはいけない、ですって。
ハンナのこの言葉に深く深く感銘を受けました。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.6

いやぁ〜すんごかった!ものすごぉく笑ってしまった。

デヴィッド・フィンチャーはやっぱりすごいっ!昔からの作品をずっと振り返ると、どんどん地味になっていくんですよ笑。つまらなくなったってことではなくて
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.6

デンマークの作品は大好き。真面目で地味な作品が多いのだけれども、ものすんごく人について考えさせてくれると思うから。鑑賞後に欲求不満でも、考えるうちにだんだん空腹が満たされていく感じで不思議だ。

とこ
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たのしい知識(1969年製作の映画)

3.1

いやぁ〜とんでもない作品だ笑。難解で当然、たのしくなくて当然。もうこれは「文化の違い」と言うしかないと思ったわ。

問題作です。製作を依頼したTV局が依頼したものと違うじゃないか!と激怒し訴えられお蔵
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レイルウェイ 運命の旅路(2013年製作の映画)

3.1

第二次世界大戦中、当時ビルマだった場所で日本人の捕虜として鉄道建設のために過酷な強制労働を強いられた主人公エリック。ある出来事で拷問にかけられそれが晩年までトラウマとなって人生を暗いものにしてしまう。>>続きを読む

サンパウロ、世界で最も有名な娼婦(2011年製作の映画)

3.3

"ハケウ・パシェーコ"といぅ実際にブラジルにいた娼婦の自伝を映画化した作品。

娼婦といぅ商売にとても興味がある。自分じゃぁ絶対やらないし(そもそも買い手もつかなぃだろぅし笑)、闇の仕事だし。なのにも
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はなしかわって(2011年製作の映画)

3.0

びっくりするほど地味な作品なのだけれども、この作品に共感できる人はきっと心の優しい人だと思う。

主人公は中年の男。裸の若い娘と一緒にいるシーンから始まり一体どんな展開になるのだろぅという期待を置き去
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誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

4.0

フィリップの相変わらずの名演に悲しい感情を持たずにいられなかったわ。薄汚くタバコを吸うシーンが本当好きでした。
彼が主演といぅだけで勝手にアメリカの映画と思い込んで観ていたらばストーリーの展開とエンデ
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青春群像(1953年製作の映画)

4.5

最愛の監督フェリーニの中でもかなり好きなほうに入るこの作品。

女好きのダメ男ファウストとその嫁の兄モラルド。そのほか空想家、バリトン歌手、劇作家志望というどれもこれも夢だけ一丁前なダメダメ5人組の話
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フォンターナ広場 イタリアの陰謀(2012年製作の映画)

3.5

イタリア・ミラノで実際に起きた未解決爆破事件が題材。

学生運動が勢いを増していた69年、ミラノの象徴ドォーモなや裏手フォンターナ広場に面した全国農業銀行が爆破。17人の死者と88人の負傷者を出した大
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.2

100万ドルが当たりましたというよくある詐欺を間に受け、お金をもらうためにモンタナからネブラスカまで歩いて行こうとする父。見兼ねた息子が付き合ってあげるのだけれども、長い旅路を通してそれまで多くを語ら>>続きを読む

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

3.5

カントリーというジャンルを越えてロック・ブルース・フォークのミュージシャンたちからもリスペクトを集めているジョニーキャッシュの伝記映画です。
この人ほど日米間で価値観に温度差のあり扱いに違いのあるミュ
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.4

21歳といぅ若さでディオールのメゾン責任者になり壊滅的な経営を救ったイヴ(ピエールニネ)。

ストーリーはイヴの恋人だったピエール(ギョームガリエンヌ)の語り口で進めらている。それだからか、事実を淡々
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.5

とても良作!かなりかなり好きな作品。タリバンを制圧するためにネイビーシールズが行った"レッドウィング作戦"。チーム内で倫理で割れる意見や、実戦の様子など、アタシたちが知り得るはずもない出来事をきちんと>>続きを読む

ヤングガン(1988年製作の映画)

3.8

英国から移民として渡米した牧場主がならず者の青年たちを自警として雇い地元の大きな勢力と戦う。主人公は実在した"ビリーザキッド"の話。ビリー役にチャーリーシーンの実弟エミリオエステヴェス。兄弟で出演され>>続きを読む

トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年製作の映画)

2.2

とてもすごかった(CGが)。
すんごく引き込まれた(CGに)。

沢山のかたが言っておられた尺が長いといぅのと、ストーリーの辻褄が合わない的なことは、この映画に中国資本が潤沢に投入されたせいなんだと思
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.2

まずはこの作品の映像のセンスが素晴らしいと思います。特にオープニングのシーンは必見です。

この作品の原題「up in the air」は"機上の人"という意味と"なかなか決断できない人"という意味が
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ローマの教室で 我らの佳き日々(2012年製作の映画)

3.6

この作品は作品自体で結論を出すのではなく、観た人がそれぞれ考え自分なりの結論を出し完成させる参加型の作品だということが前提として大切。原題は"赤と青"。イタリアでは試験採点の際に教師は1本の上下に2色>>続きを読む

抱擁のかけら(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

現在と過去を行き来して進められていた点々として進められていたストーリーが、盲目のハリーが知人の息子(のちに本当の息子と分かる)に過去の出来事を語っていくことではっきりと全体がみえる。この展開がアルモド>>続きを読む

ポール・ヴァーホーヴェン トリック(2012年製作の映画)

3.7

ポールヴァーホーヴェン監督というオランダ人の監督の作品。みなさんが仰っている通り、冒頭の4分だけを動画で公開して続きを一般公募で繋ぎ合わせて作った作品。 きっと映画を作る側の人が観て大変勉強になる作品>>続きを読む

恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

3.1

まだTVも普及してない時代に世界で最も稼ぐピアニストのリベラーチェさんの伝記映画。リベラーチェ役にマイケルダグラス、彼の恋人役にマットデイモンという配役が興味深い。この2人のベッドシーンは少々いただけ>>続きを読む

シリアの花嫁(2004年製作の映画)

3.5

元はシリアだった村が突然イスラエルに占領され、宗教上理由で無国籍を貫いている村がある。シリアはイスラム教で、イスラエルはユダヤ教なだけに様々価値観が混在している。ここではシリアへ嫁入りすれば2度と帰っ>>続きを読む

眠れる美女(2012年製作の映画)

3.9

昏睡した娘を重ねて女性を看病する女優、妻の延命措置を切った父とそれを憎む娘、自殺願望を持つ女性と医師の話、この3話からなるオムニバス。尊厳死がテーマだが是非を問う作品ではなく隙間を作って問題提示をして>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.6

きっと嫌いな人も多いかもしれない。だけれども少し間接的に観たらきっと違う見方ができるやも知れず。殺人鬼のシガーにハビエルを使い変な髪型で変な殺し方をさせるのがコーエン兄弟の発想らしぃ。もしこの作品の良>>続きを読む