manamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

青天の霹靂(2013年製作の映画)

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いつの間にやらすっかり雷の季節ですね。ってことで、こちらの作品。
ちょっと前に観た作品では残念な使い方をされてた大泉洋、今作では見事にしっくりきてる。後輩に一歩も二歩も先を行かれてる不甲斐なさ、スーパ
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

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「島まるごと刑務所」ってのは、フィクションの舞台として珍しくない。今作では収容されているのが精神を病んでいる人々という要素も加わり、「法と秩序と医療の融合」であることが、主人公そして観ている側を翻弄す>>続きを読む

重力ピエロ(2009年製作の映画)

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春が、2階から落ちてきた。
味覚やら気休めやらよく喋る春、『大豆田とわ子と3人の元夫』でのしんしんの若い頃を見てるようだわなんて呑気なこと思ってたら、どんどん不穏な空気になっていく。
高校生の春があそ
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

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週末『キャラクター』を観るつもりだったんだけど、スケジュールが合わず断念。で、これを観てみたら、なんってこった、面白いじゃないか!
ファブルの無双っぷりが1作目より確実にアップしてて、爽快感マシマシ!
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

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岩井俊二監督作品ってことに惹かれて、他は前知識なく鑑賞。それが良くなかったのか?もうちょっと予習してから臨んだらもっと楽しめたのかも。
ひたすら自撮りonly。誰が本人役なのか?アドリブなのか、アドリ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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QUEEN。名前は知ってる、もちろん。でもそれだけと言ってもいいくらい。作品中に流れる曲は知ってるもの何度も聞いたことがあるものばかりだけど、これらをQUEENの曲と認識していたかとなると、我ながらか>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

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「裏彩色」というのがある。うらざいしき。「絵を描くための絹の裏側に顔料や金箔をほどこすことで、表からの彩色に微妙な違いを与える技法」だそう。つまり裏面にも色を塗って、表面の絵に塗った色に濃淡をつけたり>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

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これはラブストーリー、でしょ。Filmarksのジャンルではアクションにされてるし、確かにこれまでの『るろ剣』はそうだったよ。前作までは、ストーリーやキャラクターには多少都合つけてでも剣戟の美しさと迫>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

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「12分で最悪の悲劇がレッドソックスファンを襲うってこと」ってな言い回しで顕著なように、「めっちゃアメリカ」な映画。ゴジラ達がどこ出身だろうが知ったこっちゃないとばかりに、全編うっすら星条旗が背景に透>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

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12歳の少年。友人達との夏、子どもだけで過ごす数日間。もうこれだけで充分センチメンタルかつエモーショナル。
そこに「死体」という要素が加わる。原作はまんま『THE BODY』って題名なんだね、何度目か
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

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かれこれ20年以上前か、懐かしき『元気が出るテレビ』内のコーナー「ジャニーズ予備校」にて、まだあどけなさの残る岡田少年を見て「か、か、かわいい!」と衝撃を受けたのを覚えてる。
そしてその数年後、私の好
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東京喰種 トーキョーグール【S】(2019年製作の映画)

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双子の合い挽き肉で作ったソーセージ…ってダジャレかよっ!宮沢賢治展開もウケるわ、何なのギャグ映画なの?
いやいやそんなことはなく、今作も重くてグロくて、そこそこ救いがない。
命の価値、命の優劣。自らが
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

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まずは劣化版Lもどきみたいな大泉洋に違和感ありまくり。彼は良い役者さんだと思うし、今作でも決して下手なわけではないけど、その役の個性が特殊であればあるほど、誰が演じるか役にはまっているかどうかが重要に>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

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「不快後の快」待ち作品。

逆さ吊りにするって拷問を私が初めて知ったのは、高校生の頃。遠藤周作『沈黙』にて。人間とはなんて恐ろしいことを考えつき、そして実行することができるのかと、強烈な記憶として残っ
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

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まずはちょっと自慢します。この続編の製作が発表されてFilmarksに登場した(追加された?)時、最初にClip!したの、私です!ちょうどアプリを開いてる時に通知が来たから、そりゃもう神速でタップしま>>続きを読む

るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

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『明治剣客浪漫譚』原作タイトルにあるように、これは明治という時代の物語。幕末の動乱に押し流された過去を持ちながらも、新しい時代に辿り着いた剣客の話なのだ。
争いを知らない世代が作る新しい世を見ていたい
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

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実写化が決まる前から「この役は自分が演じるべきだ」と感じていたと、神木隆之介がどこかで話してたような記憶あり。そういう自信を持っても当たり前なほどに、まんま瀬田宗次郎。縮地ぐらい本当にできそうだもんね>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

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連載もアニメもリアタイ勢だし、漫画も持ってる。そして豪華キャストによるこの作品も、少なくとも4回は観てる。
原作からあちこち変更されてるのが気になるっちゃ気になる。でも原作通りにしちゃうと映画としては
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

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面白い!第一章からの流れを無視することなく、それでいて同じような展開で飽きさせることもない。アクション減のドラマ増になってるけど、でもドキドキハラハラはきっちり訪れるし、かっこいい人がかっこよくバトル>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

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かの有名なユング先生は言いました、人類は民族も文化も超越して共通するイメージを持っていると。例えば太陽に「神々しさ」を感じたり、大地を「母なるもの」ととらえたり等。そしてそれらを普遍的無意識と呼んだの>>続きを読む

あずみ2 Death or Love(2004年製作の映画)

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前作は鑑賞したことあるかあやふやだったけど、今作は初鑑賞。んで冒頭、前作ラストであんなにドヤって纏ってた黒マントが消滅してて戸惑う。思い出は振り返らないタイプなのかよい。と思いきや、その後ここぞという>>続きを読む

あずみ(2003年製作の映画)

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上戸彩の絶対領域が眩しい。私もこの上戸彩にコチョコチョされたい。間違いなく可愛らしいんだけど、それでいてボーイッシュな雰囲気もあって。まだまだ少女なのに、大人びた表情も時折見せる。金八先生の2年後か、>>続きを読む

トロールズ(2016年製作の映画)

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トロールの人形?キーホルダー?子どもの頃持ってたなぁ。何色の子だったかは忘れちゃったけど、あのふわふわヘアーの感触は覚えてる。今作でのビジュアルは、あの当時よりは不気味さがマイルドになっている気はする>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

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「‘神童を見つけよう’という我々の脅迫観念はどこから来てるんだろう?」

以前、フィギュアスケート日本代表チームを取り上げた番組で、「代表メンバーはライバルであり仲間」と発言している選手がいた。個人競
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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鑑賞後、興奮冷めやらぬまま帰路に着く。いろんな考えや感情が生まれては溶けていくのを感じる。そう、溶けていく。消えるのではなく。私という存在の内部に溶け込んでいく。それほど得難い体験をさせてもらった。>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

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東日本大震災、私の住む地域は震度5、その後夜半まで停電。何が起こったのかをはっきり知ることができたのは、翌朝だった。それからの物資不足や計画停電、そして何よりも、いつ終わるとも知れない余震。
さらに不
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

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ヲタ恋。原作漫画の、淡々としていながらもキュンかつ萌え〜な描き方が好き。アニメでは「腐」パートも含め、上手に一般的な表現に落とし込んでいて、かなり好印象だった。
で、映画化である今作。ん〜?これ、映画
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最強のふたり(2011年製作の映画)

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私は「先生」と呼ばれる職に長年就いているけど、自分に優れているところがあるからそう呼ばれるわけではない、「先生」というのは「先に生まれただけの人」という意味だと、常々自らに言い聞かせている。
ともすれ
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ニセコイ(2018年製作の映画)

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設定もキャラクターも展開もぶっ飛んじゃってる。原作はジャンプのラブコメで最も長く連載されてたらしい、基本ラブコメ読まないタイプだから記憶にないけれど。
学園ものに、真逆とも言える非日常的組織の対立を掛
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

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エンパイアステートビルの3倍という、とてつもない高層ビル。あまりにも高過ぎるせいか、ストーリーにも映像にも、それがあんまり活かされてないけどね。
それにそんないかにも嘘くさい設定だからこそ、事件の始ま
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

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やたらと高所を渡りたがるのと、キンキンに冷えてやがる悪魔的美味さのビール。そしてそう、カイジ最愛の(?)ライバルである、あの男。それこそがカイジらしさ。カイジの世界。
なのに!アイツがいないなんて!こ
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ムーミン谷とウィンターワンダーランド(2017年製作の映画)

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オープニングの映像が美しい!音楽も美しい!これのロングバージョン作ってくれないかな〜。冒頭2分45秒だけでも見てみてほしい、アニメに馴染みがない人も、ムーミンに興味がない人も。
スナフキンが、子どもの
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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ほとんどのシーンが何気ない日常を描いてて、CGもアクションもないこういう作品は「わざわざ映画館で見なくてもいっか」って思われがちかもしれない。でも本当は全然そんなことないのになぁ。映画館で没入して観る>>続きを読む

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(2018年製作の映画)

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うつせみ=この世に生きている人、現世。または蝉の抜け殻。それに「結ぶ」と続けて、このお話のタイトルとする。なんて切なくて素敵なの。
TVアニメ版と同じ温度で描かれ、たおやかな感性が作品全体に満ちている
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春待つ僕ら(2018年製作の映画)

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定番定型のキャラクター達が、予想通りの衝突・和解・成長を、偶然に頼りすぎなお決まりパターンで繰り広げる。例えばどのへんがってのをわざわざ書き出す気も湧かないほど、ザ・少女マンガ。なので、少女マンガが苦>>続きを読む

夏目友人帳 いつかゆきのひに(2013年製作の映画)

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原作は読んだことないのだけど、アニメ版は大好き。あの優しく温かく、ゆったりとした世界がたまりません。
登場人物がごく普通の人ばかりなのも良い。妖だとか祓い屋だとかがバタバタしてはいても、夏目の主軸はあ
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