VORTEX ヴォルテックスの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

フランス映画祭にて。

映画祭の最後にスゴいのきた。静まり返る観客。終了後暫く立ち上がれず。
ギラギラも派手音楽も奇抜さも挑発もない、老いと死にド直球で真っ向から静かに向かい合う。
輪廻転生や新な命…

• #難病+障がい+疾患関連映画_みむさん
• #ギャスパー・ノエ監督作長編ベスト3_みむさん
• #2023年日本リリース映画ベスト20_みむさん

　‶心臓の前に脳が壊れる　すべての人へ”

　画面二分割同時進行ムービー。

　ある老夫婦に密着したドキュメンタリーっぽい、家族のドラマ。

　憂鬱になってくるけど、決して他人事ではないなこういう…

トリックアートのような視覚効果のある分割された画面に映し出される同時進行のカット割りはとてもこだわっている。
その画面に慣れなくて、同時に二つのことをやっている気分です。

老と死を自然に描けること…

ラジオの内容がこの映画の核だと思う
薬、医療は人間の生活から死を取り上げた。
死は病院に存在し、生活の中の存在感は薄い。
薬の登場により人間と死の間に隔たりができた。

息子はドラッグ(薬)漬けの…

ギャスパーノエのたどり着いた先が
"老いと死"なのは感慨深い。

人は誰も死ぬし
映画史上1番ドラマもない
普遍的な死だったようにも思える。

それが故に等身大で届いてきて
とても胸が苦しくなった。…