ドキュメンタリー映画を撮ってきた森達也監督の初劇映画。関東大震災直後、流言飛語によって運悪く殺害される薬商人グループの実話に基づいた悲劇。この映画がなければこの先も福田村の事件を知らないまま過ごしていたことでしょう。現代も続くマスコミによる情報操作の様子、そして人種・人権問題を真っ向から描くには劇映画化は大正解。なんとも重たいお話ですが、もたつきの無い編集でスルスルと観れてしまう。何はともあれ水道橋博士の棒演技がすごかった!実際あの棒調子の気持ち悪い喋り方をする人はいる!会った事がある!!
この胸糞事件から、関東周辺では「とばっちり」で記録にも残らず殺害された人が無数にいたであろうと想像できます。
収監された福田村の加害者は大正天皇崩御による恩赦で釈放とのこと。