広島仁義 人質奪回作戦の作品情報・感想・評価

「広島仁義 人質奪回作戦」に投稿された感想・評価

三樹夫

三樹夫の感想・評価

3.6
もはやヤクザも取る取られるの時代じゃなくなって、経済ヤクザの時代に突入し生き残りをかけて貪り合うという、仁義なき戦いの後ぐらいが舞台となっている。
8年の刑期を終えて出てきて、ヤクザから足を洗う決心をした松方弘樹が主人公で、足を洗う理由は妻である中島ゆたかのためであるが、数少ない子分には頼りにされるためヤクザをきっぱりやめることに一抹の躊躇いがある。ここまでが冒頭の何分かで、ここまで観ていてヤクザをやめたいと思っているけど、仁義やらしがらみやらでやめることができないという感傷的な話になるのかと思っていたら、凡人の発想の上を行く東映映画なので、主人公がヤクザから足を洗って何をするのかというと総会屋で、しかも結構ノリノリで総会屋やってるという、それ足洗うといえるのか。松方弘樹が総会屋になるといえば暴力金脈があるが、あっちは総会屋で成り上がっていくアゲ感をぶちまける不良性感度ばつぐんのアナーキーさだったが、この映画は任侠映画的なリリカルさと、実録路線的なアナーキーさとをコンクリートミキサーにかけてぶちまけて、結局あまり噛み合わず中空飛行で終わる。

この映画の監督は牧口雄二で、牧口雄二の代表作といえば徳川女刑罰絵巻牛裂きの刑だが、実際には抒情的な演出を得意とし、牧口雄二の本質は引き裂かれた尼僧の雪のシーンにあると思う。この映画でも松方弘樹と小林旭との関係にそのリリカルさが発揮されている。松方弘樹の新居に小林旭が訪ねてきて、よっとお互い挨拶するシーンなどは、よっの少ないワードの中に複雑ないくつもの感情が込められており、切なさを刺激し観ていてリリカルな気持ちになる。他にも、今は総会屋の野良犬や、組織に入らん一匹狼は飢え死にするだけなど、日常生活で一度は言ってみたい台詞が有ったり、中島ゆたかが超絶美人など、部分部分で観れば良い映画なのだけれど、全体的には噛み合わせが良くないので、リリカルなトーンで統一するか、総会屋として成り上がっていくアゲ感で不良性感度を刺激するかのどちらかひとつでいっていたならと思う。
祝!DVD化ですね。去年どういう扱いかDVD化されてレンタルでも見かけてましたが、ようやく観ました。『仁義なき戦い 完結編』の小林旭視点をより詳しく描いたものですかね。小林旭は代理戦争と頂上決戦が最高にかっこよいです。
んーー、キャストは豪華!、、、な気がする
ただ中身がだから何?的な淡々と起こった事実を見せるだけみたいな
よくあることだけどタイトルの広島仁義はともかく、人質奪回作戦とか作中ないから!意味わからないから!w
それに総会屋って言葉し知らなかったけどこんな感じなの?ヤクザと何も変わらんように見えるのですが

結局松方弘樹演じる主人公は足を洗うとか言っても、言動、考えにヤクザが染み付いてしまっているし、奥さんが組長の妹、カタギのつもりの総会屋にしても昔のヤクザ仲間の組織、これで足洗うとか土台無理なお話でしたね

公開は1976年12月4日とか、ヤクザ映画もだいぶ終盤の作品なのかなー、クレジットで室田や川谷が3列目とかかなり出世してるし、女優陣も70年前半のお決まりのように裸を見せる絡みとか下品な描写が今作ではほぼ無く普通に現代でも放送出来るんじゃ?レベルにあるかと

でも、、、面白くないのが致命的です
見てる間なぜ東映は時代劇なら時代劇、ヤクザならヤクザってオンリーしか行かないのかと、そりゃ飽きるしネタ尽きるし、とりあえずヤクザの映画にしとけみたいな気がする作品
殺人囚2作品と同時にDVD化。まんま暴力金脈の流れから仁義なき戦いの完結篇となってしまう。仁義の墓場の芹明香を見てるとキメセクのフッテージが甘々。まぁ実際に芹明香は後々パクられており供述でこの頃(撮影時)には既に手を出してたとの事なんで演技ではないのかもしれないが……
とも

ともの感想・評価

4.0
一味違う実録もの。
松方弘樹のパワー、気合がビシビシ伝わって来る。
エログロの牧口雄二監督の実録やくざもの。松方弘樹の総会屋シリーズの中でも物語として厚みのある本作は、どう見ても「かたぎ」には見えない小林旭の存在感も光っている。
見るべきは松方や室田や拓ボンや西田良(代表作かも)たちの死にざまと妙に明るくしゃぶセックスする片桐竜次のシークエンス。小林旭はもったい付けてるだけで重い。

広島ヤクザは原爆で一家全滅した人の土地を勝手にぶんどって大きくなったイメージがありそこが仁義なきの所以かもしれないが好きじゃないです。
<『無冠の男 松方弘樹伝』(松方弘樹 著、伊藤彰彦 著)刊行記念 追悼 松方弘樹 演じた! 作った! 撮った! 映画をこよなく愛した最後のスター> 21:00開映
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
幼馴染みとか家族関係をしっかり描いてて実録にしてはウェットな感じ良かったし牡蠣鍋のシーンエモかった。
夏八木さんがかっこいいだけのめちゃおいしい役。
ラストわざわざ2弾しか入らない銃を選んでのダイハードもグッときた。
しかしハナから戦力差あり過ぎてそりゃ無茶な勝負だわって感じ。
松方さん着てたグレーの開襟渋かった。
YosinoLee

YosinoLeeの感想・評価

2.5
総会屋松方弘樹と広島ヤクザ小林旭の抗争。松方と小林は幼馴染。しかも小林の妹、中島ゆたかは松方の女房という悩ましい関係の中、「マイルドな仁義なき戦い」が繰り広げられる。劇中松方、中島、小林が牡蠣鍋を囲み、コップ酒を交わす場面がイイ出来具合で泣けてくる。その他小林旭のもみ上げの太さ、松方弘樹の豪快な
撃たれっぷり、片桐竜次のシャブSEXに"ペッパー警部"が流れたり、プロ空手興行シーンで映し出される佐川急便の手書き広告などが私的見所。そしてタイトルにある「人質奪回作戦」が『プロジェクトA2 史上最大の標的』ばりに意味不明なのも要注意だ!