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苦悩のリスト
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目次

苦悩のリストの作品紹介

苦悩のリストのあらすじ

2021年 米軍撤退~タリバン再侵攻/膨大なリストの中から、誰を助けるのか ― 2021年5月、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退を契機にタリバンが再侵攻を開始。国外脱出しようとする市民で空港はパニックに陥った。7月には全土を掌握したタリバンからの迫害や処刑等、生命の危機に直面したアーティストや映画製作者を救うための救援グループが発起。モフセン・マフマルバフ監督はじめファミリーも、約800人の「リスト」を元に各所への呼びかけしてゆく中、リストから人数を絞らなければならないという苦渋の選択を迫られる...。 現代の「シンドラーのリスト」が突き付ける残酷な状況を“家族のスマートフォン”で撮り切った緊迫のドキュメンタリー 空港周辺の市民たちがパニックに陥る中、遠く離れたロンドンで交渉に当たるマフマルバフ・ファミリーは電話やメールで対応しながら、刻一刻と迫るリミットと避けられない“選択”に感情を揺さぶられてゆく。その過程をスマートフォンで撮影した映像は、歴史的な緊迫した状況の記録であると同時に、家族それぞれの信頼と愛情を描き出すものだった。伝えるべきこととツールの機動性が合致した結果生まれた、最新系のポリティカルドキュメンタリー。

苦悩のリストの監督

ハナ・マフマルバフ

原題
The List
公式サイト
http://vision-of-makhmalbaf.com/
製作年
2023年
製作国
イギリスアフガニスタンイラン
上映時間
67分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
ノンデライコ

『苦悩のリスト』に投稿された感想・評価

4.2
 今やスマフォのカメラは刻一刻と日々変化していく情勢を、多くの人々に拡散するツールとして存在価値を高める。スマフォの持つスマートな機動力をここまで活かしたドキュメンタリーはなかなかない。2021年、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退を契機にタリバンが再侵攻を開始。国外脱出しようとする市民で空港はパニックに陥った。7月には全土を掌握したタリバンからの迫害や処刑等、生命の危機に直面したアーティストや映画製作者を救うための救援グループが発起。モフセン・マフマルバフ監督はじめファミリーも、約800人の「リスト」を元に各所への呼びかけしてゆく中、リストから人数を絞らなければならないという苦渋の選択を迫られる。空港周辺の市民たちがパニックに陥る中、遠く離れたロンドンで交渉に当たるマフマルバフ・ファミリーは電話やメールで対応しながら、刻一刻と迫るリミットと避けられない「選択」に感情を揺さぶられてゆく。その過程をスマートフォンで撮影した映像は、歴史的な緊迫した状況の記録であると同時に、家族それぞれの信頼と愛情を描き出すものだった。

 このリストと呼ばれる選民に疑問を抱いたのは何も私だけではあるまい。通話先の相手はいったい誰なのか?そしてアフガニスタン国籍ではなく、イラン国籍であるモフセン・マフマルバフにどうしてこのような権限が与えられているかには幾つか理由がある。土日の本人が登壇したトークショーによれば、彼自身の40数本に及ぶ映画の中で3分の1にあたる映画を母国イランではなく、アフガンで撮影したこと。その撮影の中で様々な芸術家たちと交流し、対話を重ねた。それがこの約800人の「リスト」に繋がったとマフマルバフは語る。現在イランから英国ロンドンに家族ごと亡命を果たしたマフマルバフはイギリスとフランスの大使館へのロビー活動の機会を有していた。誰を救い出し、誰を切るかという遠隔操作による恣意的な作業は確かに打ち切られた人々の尊厳をある程度無視している。然しながら限られた時間の中で、文化の一翼を担う人々を1人で多く救おうとした彼らの判断はLINEに次々に届くテキストや映像の混乱の中、相手先との秘密裏の交渉を静かに醸成して行く。この内部で行われる遠隔操作の一部始終は、モフセン・マフマルバフの次女であるハナの気転により組み上げられる。ではいったいマフマルバフ・ファミリーが誰と会話していたのかは依然として不透明なのだが、身元を明かせば命を狙われるというモフセンの言葉に全てを察する。
RIO
3.5
2021年のアフガニスタンからの米軍撤退とタリバン再侵攻による混乱と恐怖
現代の人道的危機として誰も手を出せない地帯

スマホの映像が多くて やや観にくいのもあったけれど力強い モフセン・マフマルバフがずっとスマホで話してメールを送るデジタル時代における人道支援
「苦悩のリスト」はシンドラーのリストや他の救済の物語と比べられることが多い

できる限りの手を尽くすモフセン・マフマルバフとフランス政府は激しくやり取りをしていた
自国民だけでなく現地で働いていた通訳や協力者とその家族を救うための限られた時間とリソースの中で命を救う
リストに名前が載ることは命の保証になる一方で そこに載らない人々がいるという現実の冷酷さを同時に考える 途中で150人が亡くなっていた リストの選択が助ける側の人々にどれほどの精神的重圧を与えてる
脱出できた人と行惑う家族の姿が浮き彫りにされた

スマホの向く方向が元から何を撮ってるのかよく分からない 救出の残り時間が少なくなり緊張感がとても生々しい 強烈なリアリティを感じさせるドキュメンタリーだと感じます

フランスやイギリスといったヨーロッパ諸国の国際社会の複雑な背景とか力関係を映している
撤退作戦全体が米軍主導で進められカブール空港の管理を握っていたため他国の救援活動もアメリカの許可がないとと何回も手間取っていた
フランスは枠の中でしか活動できない
ドイツやフランスが力不足と感じるようなアメリカが国際的な安全保障の中心であるかとその影響力が他国の人道的活動にまで及んでいるかが分かる

助けを求める人々とそれを支援しようとする側との間の大きな隔たりを感じます
モフセン・マフマルバフの家族が奔走しまくって果たした役割がとても重要だった こんな危機では自分には何ができるのかを考えさせられた
Nyayoi
3.8
2021年 米軍撤退~タリバン再侵攻、国外脱出しようとする市民で空港はパニックに。命の危機に直面したアーティストや映画製作者を救うための救援グループが発起。モフセン・マフマルバフ監督はじめファミリーも、約800人の「リスト」を元に各所への呼びかけしてゆく中、リストから人数を絞らなければならないという苦渋の選択を迫られる。

タリバンが芸術を認めていない。真っ先に虐殺対象となるのか。
リストから救われた人々は一部。空港周辺での混乱はこんなものではないのだろう、よく撮影できたものだ。
空港周辺の市民たちのパニックの様子、遠く離れたロンドンで交渉に当たるマフマルバフ・ファミリーからも緊迫感が絶え間なく続く。
救出しようにも各国の事情があり、結局はアメリカが支配している。アメリカにとって必要なことが優先だ。

今も多くの芸術家は隠れて生活しているはず。
平和な世界に感謝しかない。

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