
2021年 米軍撤退~タリバン再侵攻/膨大なリストの中から、誰を助けるのか ― 2021年5月、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退を契機にタリバンが再侵攻を開始。国外脱出しようとする市民で空港はパニックに陥った。7月には全土を掌握したタリバンからの迫害や処刑等、生命の危機に直面したアーティストや映画製作者を救うための救援グループが発起。モフセン・マフマルバフ監督はじめファミリーも、約800人の「リスト」を元に各所への呼びかけしてゆく中、リストから人数を絞らなければならないという苦渋の選択を迫られる...。 現代の「シンドラーのリスト」が突き付ける残酷な状況を“家族のスマートフォン”で撮り切った緊迫のドキュメンタリー 空港周辺の市民たちがパニックに陥る中、遠く離れたロンドンで交渉に当たるマフマルバフ・ファミリーは電話やメールで対応しながら、刻一刻と迫るリミットと避けられない“選択”に感情を揺さぶられてゆく。その過程をスマートフォンで撮影した映像は、歴史的な緊迫した状況の記録であると同時に、家族それぞれの信頼と愛情を描き出すものだった。伝えるべきこととツールの機動性が合致した結果生まれた、最新系のポリティカルドキュメンタリー。
戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014 年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やか…
>>続きを読む「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じて祖国を脱出した、幼い子どもを連れたシリア人家族。しかし、亡命を求め国境の森までたどり着い…
>>続きを読む米軍が上陸し、民間人を含む20万人余りが死亡した沖縄戦。1944年の晩夏、42名の「陸軍中野学校」出身者が沖縄に渡った。北部で展開されたゲリラ戦やスパイ戦などに動員されたのは、まだ10代半…
>>続きを読むヨルダン川⻄岸地区のマサーフェル・ヤッタで⽣まれ育ったパレスチナ⼈の⻘年バーセルは、イスラエル軍の占領が進み、村⼈たちの家々が壊されていく故郷の様⼦を幼い頃からカメラに記録し、世界に発信し…
>>続きを読む街を見下ろす小さな丘を月明かりが淡く照らし出していた。草木は無く、ゆらゆらと揺れる遠くの町の灯りまで見通せる。「ザッザッ」駆け下りる足音が異様に目立つ。戦闘員の怒号と老人の泣き声が静寂を切…
>>続きを読む須賀川は、JNN中東支局長というポジションながら、中東はもとより、ヨーロッパ、アフリカ、西アジアと地球の約1/3という驚異的な広さのエリアをカバーし、世界各地を飛び回ってニュースを発信して…
>>続きを読む(C)Makhmalbaf Film House