小津的な世界とは、まさしく驚愕の不在によって定義されるべきものなのだ。しかし、反晩春的といったらよいか、反小津的といったらよいか、「麦秋」は、驚くことという点において、例外を誇示する。
小津の作品に…
『東京物語』と二本立てで鑑賞したが、こちらも甲乙つけがたい名作。
本作での紀子(原節子)は、家族から結婚を心配される独身女性の役。紀子の結婚が物語の中心となりつつも、おじいちゃんと孫の交流、父に叱ら…
早稲田松竹さんにて『小津安二郎監督特集 紀子三部作 ~NORIKO TORILOGY~』(25年1月4日~10日)と題した特集上映開催中。
本日は『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物…
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