「社会の犠牲になった主人公」という構図が最後まできつかった。
都合よく使われて、近づいてきた大人にはことごとく裏切られる。
こんなんじゃ生きれないよね。
「自分のために生きること」を知らない人が、…
主人公の女の子の境遇が酷過ぎて胸が苦しくなった。
ずっと面倒をみてくれていた刑事は彼女にとって善だったように映っていたが、これもまだ立ち直り途中の段階だったからで、もしかすると長期間コンタクトを取っ…
苦しい。
どうして産むんだろう。
覚悟をしてくれ、頼むから。
もう産むと決めたら、覚悟するしかない。
なにがなんでも愛をそそいで。
みんな同じなのにって思う。
みんな赤ちゃんだったのにって思う。…
あまりの展開に感情がついていけなくなり、観るのをやめてしまった時間もあった。
主人公の杏の「繋がり」を考えながら見るしかない。それは希望であり絶望であり、でもなくては困るものを、杏抜きで切れていって…
味わったことのない絶望が怖い。
自分の住む世界は平和そのものだった。平和ボケした利己的な頭で、境遇が大きく異なる者の心情を、純粋な気持ちで汲み取ろうと努め続ける自信がない。皆、他者の、都合の良い所だ…
これまで実話を基にした映画いくつか見たけど、大体大きな事件として報道されてるものが多かった。
杏のような事件は、私も映画見てなかったら気付かず過ごしてたかもしれへん。
それくらいひっそりと、でもあち…
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