フランス/2023年/97分/カラー
監督:イリス・カルテンバック
出演:アフシア・エルジ、アレクシ・マナンティ、ニナ・ミュリス
*第76回カンヌ国際映画祭批評家週間出品
仕事熱心な助産師のリデ…
語り手であるミロスの温和な口調&落ち着いた音楽とは対照的に、リディアの重ねる嘘が事態を拗らせていく
自分のプライドとコンプレックスがどちらも新生児に注がれていく様を巧みに描いている
『国宝』を見た時…
なんかもう全部分かる。
分かりすぎる。
私も同じ立場だったら同じことしてたと思う。
あの一瞬の為だけに全て賭けて。
内容は違うけどこういう夢をよく見る。
そして夢から覚めてよかった、といつも思…
恋人と別れポッカリと空いた虚無に包まれる中、親友の妊娠という対照的な充足が目の前に舞い込む。助産師の主人公は無事産まれた親友の赤ちゃんを子守りしながらも、新しいボーイフレンドの前では自分の娘と言い張…
>>続きを読む移動するバスの車内から街の人々の情景が映されるが、赤い服を着た女性とすれ違った瞬間にバスの走行から家路を急ぐアフシア・エルジのアクションへとつながれるのが良い。回顧のボイスオーヴァーと分岐点としての…
>>続きを読むひたすらに辛い。わからなくもないんだけど、なんで!なんで!の連呼。そして最後そんなことあるかい!と思いつつも号泣してしまうんだよわたしは。アフシアエルジさんのファンにはなりました。バスの運転手さんも…
>>続きを読む大変説得力のある作品でした。
実のところ作中で語られる幸せのシーソーが自分の側に傾いたことはこれまでの人生でほとんどなかったであろうことや、成り行きの濁流に飲み込まれてしまった人の意志の弱さゆえの無…
某市長必見作品。好きな相手を繋ぎ止めるため短絡的についた嘘。次第に引っ込みがつかなくなり、嘘に嘘を上塗りしていく一人の女性の行く末を描く。
シーソーのように、親友が幸せになれば自分は不幸せになる気…
街々を移動し、リディアという女性にフォーカスを繋げる冒頭が秀逸。この物語は、リディアという女性が主人公であり、中心に展開して行くのだが、その物語はこの街、この世界で数あるうちのたったひとつに過ぎない…
>>続きを読む嘘は嘘のまま、決して"本当"になることはない。
そのことをしっかりと自覚している主人公がすごく魅力的でした。
どのシーンを切り取っても、"本当"との距離が伝わってくる素晴らしい映画でした。
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