前情報一切無しでなんとなく歌舞伎の話、くらいで観に行ったらすごかった。
そもそもポスタービジュアルも何も観ないで行ったので女形の話なんだ〜、から始まり、復讐劇みたいな形で終結するのかなと思いきやの…
映画館で観て良かった。
当たり前だけど、死ぬまで人生は続くわけで。1人の人生の浮き沈み全てを俯瞰して鑑賞した気分だった。
一時の感情、状況で人生を投げ出さないことが、成功若しくは目標達成の秘訣なのか…
雪が降り続くあの景色。
残酷でありながら、そこから全ては始まった、なくてはならない転機となったあの雪景色。
それは良くも悪くも美しく、喜久雄を離さない。本当の幸せとは何かを考える暇も環境もなく、人を…
歌舞伎と血の映画。
2人の対比と芸と血の対比。
憎しみが混じった複雑な愛の話にも感じた。
「お前の血が欲しい。カブカブ飲みたい」みたいなセリフのシーンが1番印象的で心に残った。
その前の「お前は役…
運命に翻弄され、翻弄した男の一代記。
本作を鑑賞して最初「凄い」しか感想が出てきませんでした。
歌舞伎役者を演じられた方々の演目、裏方の方々の所作、舞台裏と本来観客に見られないシーンまできめ細やか…
正直観る前は3時間自分の集中力が続くかとか体痛くなったら嫌だなとか色々心配でサブスクでいっかとか思っていたけど、お金払って見てよかった。心配事とか忘れるくらい見入った。それくらい役者さんと物語の没入…
>>続きを読む戦後の混乱期から現代までにかけて歌舞伎の世界で生きる2人の青年の半生を描いた映画
歌舞伎の世界で天才的な才能を持った奔放で情熱的な主人公と、家柄・血筋のあるひたむきで努力家なライバル。
2人は互いに…
こんなに深く、そして重くて長い映画を見たのは、いつぶりだろうと思った。
そして、高校を卒業した頃に見た「余命10年」を思い出した。
喜久雄(菊男に変換してた)の人生はなんだったのか、その才能は血筋…
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