シュレンドルフの長編第一作。シュレンドルフの、集団の実行者とひとりの傍観者という構造がはっきりと見られる。沈黙は実行者と変わらない。テルレスは寄宿舎を去るしかないのだが、結局は避難、逃避なのだ。厳し…
>>続きを読む寄宿学校のゲンナリする風景を、ヌーヴェルヴァーグやブリティッシュニューウェーブに近いタッチで描写したフォルカー・シュレンドルフの長編デビュー作にしてカンヌデビュー作。
虐めの描写がとにかくキツいか…
「テルレスの青春」
〜最初に一言、超絶傑作。「ブリキの太鼓」の監督の初期作にこれ程の隠れた名作があるとは思いもしなかった。社会における性と暴力の支配のメカニズムを日常の細部において描き出す能力は、…
少年たちは限りなく美しく、そして残酷になる——
寄宿学校にやってきたテルレスは、同級生バイネベルクの金をバジーニが盗んだことを知る。学校にバラさないことを条件に、バジーニに完全な…