愛と憎しみがいかに不離一体であるかを女性の半生を介して突き付けてくる至福の時間。ラストの質朴にして崇高な対話はその先への想いを馳せずにはいられない

ジョージア映画祭2024

京都出町座・ジョージア映画祭にて鑑賞。
主人公エヴァが美しかった。しかし、その美しさと時代の流れによって振り回され、傲慢な男に嫁ぎ、決して安らかとは言えない人生を送る。
でもその男も根っからの悪いやつかと言われれば不器用ながらもエヴァを愛していると分かる描写もあり…。真実が露わになるタイミングも良かった。
過去と未来を行ったり来たり、プチ楽団？みたいなのが愉快な音楽ダンスと共にストーリーテラーみたいになって度々登場するのが特徴的で、話も分かりやすく面白かった。
ラストの｢憎しみがこわしたものを愛がつくりなおしてくれる…｣みたいなセリフが凄く身に染みた。

ジョージア映画祭2024@ 横浜シネマリン

ジョージア映画にハズレなし。と思っているのだけど、いつもジョージア映画祭の時は忙しくて、ユーロでやってた時は毎回あまり通えてなかった。

シネマリンでもやってくれるのはありがたい上、今年は作品も多めなので、できるだけ通うことに。

まずはラナ・ゴゴベリゼ監督作品から。

おばあさんが語る、朝ドラのような波瀾万丈な人生。

主人公エヴァが美しく。まあ結局色々な男を狂わせる思い出話を、ばあさんがしてるという。

物語の合間に合間に、旅の楽団？による歌が入り、ストーリーを歌い上げる。これがまた癖になる。

あと、あらゆる鳥の鳴き声を真似る男も謎でよかった。

そしてラストがよいよい。ほっこり。孫いい！ このラストでこの映画がかなり好きになる。

『昼は夜よりも長い』とはそういう意味か。明けない夜はない。哀しいことも、厳しい社会情勢も。楽しいことが塗り替える。

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