境界なき土地の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『境界なき土地』に投稿された感想・評価

3.0

ファスビンダーっぽいテーマと構成。
マチズムと権力による搾取はまんまとも言える。
ただマチズムはマヌエラが持つ性の揺れに、勿論彼女はゲイとして生きているが、纏わりつくようでその描き方は興味深いアプロ…

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pherim
4.1

農園主が支配する村の、立ち退き間近な娼館を舞台とする群像劇。

チリ作家ホセ・ドノソ原作の映画化を果たせなかったブニュエルの意を継いだ経緯が、濃密構成と深い余韻へ結実。パワフルなオカマヒロインの悲運…

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reb
3.2

「TIFF メキシコの巨匠アルトゥーロ・リプステイン特集」で鑑賞。
大農園主ドン・アレホに支配され、文明から取り残された小さな村にある寂れた売春宿。オカマのダンサー、マヌエラとその娘が営む売春宿には…

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muscle
-
突き放した視線が妙にファスビンダーっぽさある。覗き見から現れちゃうところはちょっと笑った。
ヤギ
3.5
人間の飽くなき強欲と、有害すぎる男性性(マチスモ)のサンドイッチ地獄。
そこで圧倒的な弱者とされてしまうゲイの踊り子・マヌエラの闘いが美しくも悲しい。
良くも悪くも悲惨な話を撮る監督なのだなと理解。

色彩が秀逸。赤ピンクが多めでとてもきれいだった。あと、マッチョな男にうんざりした娼館のおばちゃんが、ゲイと女同士みたいなパートナー関係築きたいのよ、という話が妙に共感した。

#TIFF 6日目 1…

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メキシコの巨匠アルトゥーロ・リプステイン監督の傑作のひとつ。とにかく登場人物のパワフルさが凄まじく、70年代のメキシコのカオスな雰囲気に圧倒された。頭ではなく身体で映画を体験させられた気がして、新鮮…

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Rin
-

欲望の眼差しの内面化がもたらす悲劇──東京国際映画祭2024ワールド・フォーカス部門。風俗宿で女装ダンスを披露するゲイのマヌエラの哀しい生き様。差別的・性的・搾取的な目線が組み込まれた物語で、登場人…

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たぶんメキシコが舞台なんだろうなってマカロニウエスタン観てると舗装されてない道と灰色の家だけの風景をよく見るんだけど、トラックとか写真とかで一応現代(撮影当時)とわかる以外はほぼマカロニウエスタンの…

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アノ
3.2
会話は基本バストショットで棒立ちのまま行われるので刺激に欠ける。『純潔の城』の動線設計は凄かったな…。
真っ赤な衣装に身を包んだ追い回す真っ赤なトラックが身震いする恐ろしさ。

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