ガリレアの婚礼の作品情報・感想・評価

『ガリレアの婚礼』に投稿された感想・評価

tsuru
3.6
このレビューはネタバレを含みます

イスラエル軍の書き方が緩いけどあの頃は局地的にはそういうノリもあったのだろうか

新郎の妹がおてんばで最高

おばあちゃんの朦朧の匙加減もいい笑

 初夜のシーン、血のついたシーツみせるだのそれがな…

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イスラエル軍の占領下にある、パレスチナ・ガリレアの村での、様々な思惑が渦巻く結婚式。檻のような家父長制。
離婚したいと懇願する妻と、恥をかかせるなと妻を打つ夫。軍の司令官を襲撃しようと集まる村の若者…

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suke
4.0
オリエンタリズムを意識しながら、同性同士の性的な視線や支配構造の解体によって従来的な抑圧された描写や価値観を打破するよう思惑がありつつ、それを一方的な観客の視線からどう保障すべきか。

イスラエル軍の支配下に置かれたパレスチナのガリレアで、息子の結婚式を挙げさせるため村長が軍司令部に陳情に。
村人の懐柔を狙い、それを許諾しさらには式にも参列することとなる。

序盤は代々伝わる祝祭の…

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Yuhi
-

それぞれの空間に役割が与えられ、別々の世界が形成されている。あらゆるコードを無視して侵入するのがイスラエル軍であり、自由に行き来するのが子供である。
そしてもはや空間そのものを灰燼に帰すことを進めて…

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塩湖
4.0

危険区域に入り込んだ馬をイスラエル軍に仕方なく頼っておびきだそうとし、しかしさいごに自身の声で救う父親の姿は複雑で、映画そのものが暴力の構造の単なる説明にとどまらず人間の心の流れを描いていて惹きつけ…

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人物の表情、色彩、声音の豊穣さいずれも素晴らしい。地に足のついた人々が激減した当今ではもうお目に掛かれないんだろうな。父親が逃げた馬を呼ぶ場面が好き。人間が自然と直に対話していた時代の声の出し方。
3.6
このレビューはネタバレを含みます

ネオリアリズモ的作風もありながら、同時に手前と奥に人物を横切らせる長回し、室内から最終的には窓の外の木にピントを合わせるカメラといい見事。木は土地のおける土着性、もしくは脈々と受け継がれてきた民族性…

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4.5

祝祭の雰囲気、それまで保たれていた秩序が夜が近づくにつれて興奮を伴いながら壊れていくのが祭りらしく良い、複数の話が全て挫折してラストでは子供が銃声から逃げるように走り、逃げた先の木の上で朝日を眺める…

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tBi
3.8
Rec.
❶25.04.20,北千住シネマブルースタジオ(35mm)

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