イスラエル軍の支配下に置かれたパレスチナのガリレアで、息子の結婚式を挙げさせるため村長が軍司令部に陳情に。
村人の懐柔を狙い、それを許諾しさらには式にも参列することとなる。
序盤は代々伝わる祝祭の…
それぞれの空間に役割が与えられ、別々の世界が形成されている。あらゆるコードを無視して侵入するのがイスラエル軍であり、自由に行き来するのが子供である。
そしてもはや空間そのものを灰燼に帰すことを進めて…
危険区域に入り込んだ馬をイスラエル軍に仕方なく頼っておびきだそうとし、しかしさいごに自身の声で救う父親の姿は複雑で、映画そのものが暴力の構造の単なる説明にとどまらず人間の心の流れを描いていて惹きつけ…
>>続きを読むネオリアリズモ的作風もありながら、同時に手前と奥に人物を横切らせる長回し、室内から最終的には窓の外の木にピントを合わせるカメラといい見事。木は土地のおける土着性、もしくは脈々と受け継がれてきた民族性…
>>続きを読む祝祭の雰囲気、それまで保たれていた秩序が夜が近づくにつれて興奮を伴いながら壊れていくのが祭りらしく良い、複数の話が全て挫折してラストでは子供が銃声から逃げるように走り、逃げた先の木の上で朝日を眺める…
>>続きを読む☆土曜日14時のブルースタジオ、そこそこの入り。さすが東京、レア物の上映となれば、伝わるのですね。
☆冒頭のイスラエル軍司令官室のシークエンス。父、司令官、部下(男)、部下(女)の視線の交錯によるサ…