欧米のかなり深い文化的な人物、しかも女性二人の「人生と死」についての見解と行動を観る映画。
なかなか自分程度の人生経験で、この映画を丸ごととらえきることはできない気がする。
だが、アルモドバルの…
2025/No.4
安楽死には重点が置かれていない。逝く者と残される者、どう逝きたいかとそれに応えられるか。誰もがいつか迎える逝く日を、どう迎えるのか、どう迎えたいのか。
私も主人公と同じように、自…
ペドロアルモドバルも75歳、そろそろ人生の終わりに興味を持つのか。
まず、熟練の俳優たちの演技と圧倒的な存在感。癌に侵され「尊厳死」を目論む戦争ジャーナリストのマーサをティルダ・スウィントン、死…
ジュリアン×ティルダの共演、さらに安楽死がテーマって、もう心掻き乱されるしかないじゃないの…って事で鑑賞。
案の定、二人の掛け合いはどの角度を切り取っても美麗で、その中で語り合うセリフの重さとのコン…
良い映画だ。
ジュリアンムーアとティルダスウィントンが出てる時点でハズレなしだが、映画の大半がこの2人のみのシーン。
死が近づく人のそばで葛藤しながらも希望をもらう女と、死に向かう世界に絶望する男…
死にゆく人、見送る人、どちらも難しい決断をされましたが、
これからも生きていく人には、どういう想いが残るのでしょう。
女優さんがお二人とも本当に美しくて、家、調度品、纏っているものも品よく美しい。…
ティルダ様は子宮頸がんで余命わずかのマーサ、ジュリアンムーアはマーサがかつて勤めていた出版社?時代の友人イングリッドを演じる。
マーサは安楽死を望み、薬を手に入れそれを実行するための美しい家を借り、…
ほぼ2人芝居でも強烈に惹き込まれる。どちらも役の理解度と表現力が半端無い。いつもの極彩色をやや抑え、落ち着いたトーンの静謐な世界。巨匠アルモドバルの円熟の極みとも言える丁寧な描写に終始唸らさせる。台…
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