虚構と現実に翻弄されていくインテリ独居老人の人生の終焉
慎ましやかだけど理想的な真っ白な日常にしだいに落とされていく悪夢のような黒いシミ。マーブル状に撹拌され混沌としていく日常はしだいに灰色に染ま…
長塚京三が好きだ。
品格ある佇まい、独特の間合い、そして誰も真似できない深い演技。
その唯一無二の魅力は、年齢を重ねても色褪せない。
今作『敵』は、筒井康隆の同名小説を原作に、白黒映像で描くという…
前半は穏やかに日々を過ごす渡辺に「こういう老後を送れたらなぁ」と、憧れを抱かされる。
だが、自らの死期を見据え、悟りを開いてるように見える老人でも、胸の内は不安やら性欲やら後悔の念が渦巻いてるこ…
仏文学者の渡辺儀助は、妻に先立たれ、孤独な日々を送っていた。そんなある日、「敵がやって来る」というメールが届く。おそらく渡辺に迫り来る「敵」は、生死の間からやって来る。生きることも、死ぬことも、どち…
>>続きを読むすごく不思議な映画だったけど
魅力的な映画だった。
全編モノクロ。
PERFECT DAYSを思い出す。
日常を淡々と。
あまりに麺おいしそうにすするから
途中で息子とそうめんつくって
食べちゃった…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA