西欧においてさまざまな形で搾取と差別を受けるルーマニア移民たちの、復讐のような暴走。
劣悪な労働環境や性加害といったものに対して芸術品の強盗・転売で報いるというのは、因果応報のベクトルがズレている。…
東京国際映画祭での鑑賞
事実を元に着想した作品とのことで、移民問題、格差社会、植民地ではないが従属となっているルーマニアでの現状など、なかなかに重く罪深いお話。
前半、後半パートでのまとまりが気にな…
社会派な作品を得意とするルーマニア出身のテオドラ・アナ・ミハイの長編3作目。
長編デビュー作となったドキュメンタリー映画『Waiting for August』(2014)では、海外で働かなければ…
性加害から歯車が狂い始める。
根本の原因は貧困なのか。
経済的な貧困や同じような境遇の友人が集まってきてしまう人間関係の孤立、それによって自分の考え価値観の中でしか生きていないこと。
足りないのは…
美術品盗難事件と、移民問題や西欧/東欧の格差問題との繋げ方が鮮やか。
自分たちが盗んだ絵の価値を(ましてや画家の名前すら)理解していないところや、そもそも売れるものですらないことも知らないところに…
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