
2023年 分断が極限化するパレスチナとイスラエル/憎しみと恐れが沸点に達した今、エルサレムの深層から見えてくる重大な真実 映画のロケハンでエルサレムを訪れたマフマルバフ監督は「長年続くイスラエルとパレスチナの紛争に解決の糸口はあるのか」を探るために、迷宮のような旧市街を訪ね歩く。街を街角に佇む老人、パレスチナ系ティーンのダンスグループ、ユダヤ系の若者等、さまざまな人々に出会ってゆく過程で、エルサレムに住む少数のパレスチナ系の人々とイスラエルという国家の摩擦、その根源的な問題が浮かび上がってくるのだが...。 旅行vlog的なフットワークの軽い映像から浮かび上がる/エルサレムの日常から見えてくる紛争の根源とかすかな希望 2023年10月のハマス襲撃後の緊張感も見え隠れするエルサレムの街をさまよいながら、その迷宮の深層に潜っていくマフマルバフ監督の目には何が映るのか。気軽な旅行記のようなスマートフォンによる撮影にもかかわらず、確かな構成と映画的な探究心によって、エルサレムの重層的な複雑さと一方で若者たちが体現する微かな希望をそのまま描き出すことに成功した野心的ドキュメンタリー。
本作はチェチェン紛争で「テロリストの巣窟」と汚名を着せられた東ジョージアの 山岳地帯、パンキシ渓谷で暮らす、キスト(チェチェン系ジョージア人)と呼ばれる イスラム教徒の人々を 3 年間に渡…
>>続きを読むヨルダン川⻄岸地区のマサーフェル・ヤッタで⽣まれ育ったパレスチナ⼈の⻘年バーセルは、イスラエル軍の占領が進み、村⼈たちの家々が壊されていく故郷の様⼦を幼い頃からカメラに記録し、世界に発信し…
>>続きを読む60年代末、共同農場・キブツで過ごしていたフォトジャーナリスト・広河隆一は、パレスチナ人の村・ダリヤトルーハに居た住民を探すことに。ある姉妹と出会った広河は、彼女たちのその後も追い続け、1…
>>続きを読む牙をむき出した権力に、自由は傷だらけになって立ち向かう。 2019年、香港で民主化を求める大規模デモが起きた。10代の少年、若者たち、飛び交う催涙弾、ゴム弾、火炎瓶……。この最前線を中心に…
>>続きを読む『国境の夜想曲』は3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。この地域は2001年の9.11米同時多発テロ、2010年のアラブの春に端を発し、直…
>>続きを読む(C)Makhmalbaf Film House