今年(2025年)は戦後80年。ひとつの節目である今年の夏の日本映画界は第二次世界大戦を題材にした映画の公開が目白押し。その皮切りでもある『木の上の軍隊』を観てきた。
敵から逃れ大木の上に身を潜め…
「故郷」が「戦場」になるということの恐怖、無力感、やるせなさ…色んな感情が詰め込まれていて苦しくなった。
彼らが終戦を知らずに過ごした2年間は決して可哀想なんかではなく、ある意味幸せだったのかもしれ…
ふるさとを想う気持ちが私にはわからなかったけど、私には帰る場所があるから、わからなかったんだと思い知らされた。
帰る場所を失う気持ちに少しでも触れられた。これは沖縄出身の監督だからこそなのだと思うし…
ただただ人がなくなっていく戦争の悲惨さを描いた内容ってだけじゃなくて、その状況の中で必死に生きる2人の日常も描かれていてよかった。2人の噛み合っていない会話だったり、ツッコミだったりにクスリと思わず…
>>続きを読む映画館鑑賞
太平洋戦争において日本本土で唯一の地上戦が繰り広げられた沖縄県の伊江島を舞台に島で生まれ育ち、島以外の世界を知らない新兵(安慶名(あげな))と多くの戦場を巡り、大日本帝國に絶対の忠誠を…
舞台ならきっと気にならないのだろうけど、映画となると細かな所がたくさん気になって…撃たれた後の処置はどうしたの?ウジ虫まで傷口にあって大丈夫なの?木の上という特殊な隠れ場でのディテールをすっ飛ばし過…
>>続きを読む涙した。
主演2人の演技がすごい。
前半は戦争の残酷さを感じ
極限状態になっていく2人を見る。
一瞬緊張の糸が切れる瞬間があるが
また極限状態に戻っていく。
劇中でうちなんちゅとやまとんちゅの認識…
©2025「木の上の軍隊」製作委員会