読書と映画が秋を深める⑪
小川洋子の同名小説をフランスで映画化。
ところが、まったくと言って良いほど違和感がない。多少の抜き差しはあるものの、内容も概ね原作に則っている。
これは小川さんのもとも…
こういう世界感(原作は小川洋子さんと聞いて)が好きな人にはたまらない作品だろうなぁと。主演の女優さんは儚げな少女のようでいながら濃密な色気があり、いるだけで絵になる感じ。
しかし。私ははっきりしない…
標本室のイメージが小説を読んだ感触と全く同じで驚いた。カットの美しさは日本人ではなかなか映せない冷たさだった。ただモーテル男のくだりは正直微妙。標本室だけで十分成立する完成度なのに、一気に現実に引き…
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