【旅の中で世界の本質を説教する】【東京国際映画祭】 ■あらすじ 『クレーン・ランタン』で2021年東京国際映画祭・最優秀芸術貢献賞を受賞した、アゼルバイジャンの孤高の映画作家ヒラル・バイダロフの最新作。22年ロカルノ国際映画祭で上映された“Sermon to the Fish”、23年東京国際映画祭で上映された『鳥たちへの説教』に続く、「説教三部作」の最終章を成す作品。映画には明確なストーリーは存在せず、世界が終末を迎えるなか、「命の水」を探して広大な砂漠をさまようシャー・イスマエルと呼ばれる人物の旅が、驚異的な美しい映像の中に描かれる。論理的に理解するより、感覚的に没入することを楽しむべき映画と言えるだろう。「説教三部作」のこれまでの2作と同様、メキシコの鬼才カルロス・レイガダスがプロデューサーを務めている。