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虚空への説教
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目次

虚空への説教の作品紹介

虚空への説教のあらすじ

2023年の東京国際映画祭で上映された『鳥たちへの説教』に続く「説教三部作」の最終章。世界が終わりに近づくなか、「命の水」を求めて旅する青年を驚異的に美しい映像で描く。伝統的なストーリー展開を排した実験的な作品。

虚空への説教の監督

ヒラル・バイダロフ

原題
Bosluga xütbe/ Sermon to the Void
製作年
2025年
製作国・地域
アゼルバイジャンメキシコトルコ
上映時間
113分
ジャンル
ドラマ

『虚空への説教』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第82回ヴェネツィア映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門出品】
『死ぬ間際』ヒラル・バイダロフ監督作品。説教三部作の最終作で、ヴェネツィア映画祭に出品された。東京国際映画祭ではコンペに選出されている。

結構好きだった。ストーリーはなくサイケな映像と催眠のような語りが繰り返されるのだが、これがなんか癖になってしまった。合わなかったら即出て行って別の映画行こうと思っていたのに気づけば最後まで観ていた。

バイダロフの説教三部作一作目の『鳥たちへの説教』は全く記憶にない。観たんだけど覚えていない。しかし本作は生き物を超えて概念に説教し始めたのでもう何でもあり。

正直何を言っているのかは全く理解できなかったが、ひたすらサイケな色遣いの映像センスが気に入って見入ってしまった。ほかの映画では観たことがないセンスの映像で面白かった。

配給は当然つかないだろうし、ほかの人にはお勧めできるようなものではない実験映画だが、自分の癖に刺さる作品だった。怪作。
3.8
世界が終末を迎えるなか、「命の水」を探して広大な砂漠をさまようシャー・イスマエルと呼ばれる人物の旅が、驚異的な美しい映像の中に描かれる。
(東京国際映画祭より)

観るもの全てを惑わせるような強烈な映像表現。説教というタイトルがつくので、哲学的だったり、何かを主張する言葉が無数に解き放たれる。

評価が低い理由は納得。前回の作品は多分東京国際映画祭のみの上映かな。だけど本作からとてつもないパワフルを感じた。もう一回観るには勇気がいる笑
4.1
【旅の中で世界の本質を説教する】【東京国際映画祭】
■あらすじ
『クレーン・ランタン』で2021年東京国際映画祭・最優秀芸術貢献賞を受賞した、アゼルバイジャンの孤高の映画作家ヒラル・バイダロフの最新作。22年ロカルノ国際映画祭で上映された“Sermon to the Fish”、23年東京国際映画祭で上映された『鳥たちへの説教』に続く、「説教三部作」の最終章を成す作品。映画には明確なストーリーは存在せず、世界が終末を迎えるなか、「命の水」を探して広大な砂漠をさまようシャー・イスマエルと呼ばれる人物の旅が、驚異的な美しい映像の中に描かれる。論理的に理解するより、感覚的に没入することを楽しむべき映画と言えるだろう。「説教三部作」のこれまでの2作と同様、メキシコの鬼才カルロス・レイガダスがプロデューサーを務めている。

■みどころ
世界終焉が近付く中で生命の水を探しに旅するお話…らしい。
バイダロフ作品は『クレーン・ランタン』しか観ていないのだが、8,9割は寝てしまってフォロワーによると「何を描こうとしているのか分からないんだよね」的な回答をしてて、あまり得意ではない監督でした。
『鳥たちへの説教』も予告編からパスしていたけど本作は予告編の絵面が凄くて参加する次第に。
結果的にはかなり面白くて『クレーン・ランタン』引用する節も含めてとても満足している作品になりました。

物語は世界終焉が近づいている中で、シャーという男が砂漠・森林・洞窟などを渡り歩きながら『生命の水』というものを探すお話らしい。
とはいえQ&Aでは監督が見えている世界を再現したい想いが強く、学生時代から世界の本質・実存に興味ありますよ的な事も発信されていたので物語の運びについてはあまり意味はないのかもしれない。

監督曰く、世界の見方に合致している赤と黄を使いたい&撮りたい気持ちが湧いて撮影2か月編集9か月かけて本作を作られたそう。
その中で本作のどこか暗くて悲しげな雰囲気を出しているのは砂漠で撮影中に「自分死ぬんじゃね?」という疑問が生まれ、恐らくその気持ちと「ユニークで過激で観た事がないものを作りたい」という想いがまとまって完成したのだと。

実際、映像は赤と黄をメインに三次元的な世界を二次元に下げたり、随所に1枚絵を挿話したりと映画の3次元的な映像の次元を下げる試みであったり歪み・ぼやけを多用したりシュルレアリスム的な映像を現出したり銀河の流れのような水の流れなど映像面においてはクレーン・ランタンとかなり異なるテイストだった。
その映像美はシンプルに凄いなと思ったし、ストーリー性もまだある分割と見やすくて楽しめた。
監督の見える世界を再現したり世界の本質・実存を追求した画作りとコンテキストを含んでいて、進行方向が見えるのも含め話云々や帰結云々よりインスタレーションとして観ると味がある1作だと思う。

映画は1.存在 2.実存 3.本質 4.不在という4つのパートで構成され、真実のこと・旅をする意味・真の賢者は世界のことを分からない…などナレーションを含みながら旅を進行する。
難解で感じ取る映画ではあるが、なんとなく旅路と世界終焉の背景に伴う実存・本質を求める部分が共鳴し合う自己内面の探求的な映画に感じる。
思考の流れとか思考に肉が付く様とか絶対的存在への崇高さが色彩・映像の2次元/3次元の切替で現出していて、クレーン・ランタンでの自己満感は薄れて哲学の輪郭に触れる感覚を覚えるなど。
なので前評判と比べると言うほど悪くはないように思う。

クレーン・ランタンを引用したり監督が意外と年齢離れてない事を知って感受性の高さに脱帽した、そんな作品。

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