賞金稼ぎの作品情報・感想・評価

「賞金稼ぎ」に投稿された感想・評価

マカロニ・ウェスタン調の時代劇。薩摩の関所入り口が死体の山だったり、天津敏が若山富三郎を馬で引きずり回すのは完全にそれ。

脚本は高田宏治と伊上勝で硬軟バランスの良い作品に仕上がっている。
Boss2054

Boss2054の感想・評価

4.4
楽しめました。

幕末歴史秘話と云う設定。
オランダと手を組んで幕府を倒そうとする薩摩藩。
それを阻止する幕府の密偵。

硬派高田宏治と軟派伊上勝の共同脚本。
そのホンのバランスが良い。
硬くもならず、柔らかくもならず。

主人公の若山富三郎さんの拝一刀プラス座頭市の様な役作りが秀逸。
時には、拝一刀の様に、
時には、座頭市の様に、
変幻自在に大活躍する。
その活躍ぶりを小沢茂弘の演出がさらに増幅する。
超絶エンタテインメント時代劇だ。

オープニング近くの若山富三郎さんと野川由美子さんの対決シーンの見せ方なんて最高である。

伊上勝氏は赤影のホンも書いているので、
あのノリが好きな人にはオススメかも。
天津敏さんも出ているし、

が、クライマックス直前の、
若山富三郎対片岡千恵蔵さんの対決シーンの緊迫感といったら、
凄いの一言。
大スター同士の対峙が剣豪同士の対峙に見えて来るから、
緊張感が半端ない。

全体的には、
数々の秘密兵器の登場、
人間技とは思えない対決シーンの数々、時折見える、ミニチュア特撮、と概ね娯楽作品である。

ちょっと変わった東映時代劇である。
しゅん

しゅんの感想・評価

3.5
<オランダと薩摩藩の取引成立を阻止しろ!007×西部劇×時代劇アクション映画>

良かった、てんこ盛り。
けど序盤のスパイ風ガジェット(筆型仕込み刀とかかんざし型吹き矢とか)と素早い刀アクションが良すぎてトーンダウンを感じた。

ストーリーは捻ってあったし、市兵衛(若山富三郎)が実弟・勝新太郎のはまり役座頭市っぽく変装したり、少しエッチな拷問シーンがあったりもする。

海外からの刺客的キャラクターとのアクションは1vs1の方が良かった。
冒頭の字幕とナレーションがもう胡散臭い。オランダ商船からスコープ付きの最新式ライフルを密輸し、その兵力で徳川に反旗を翻そうと謀る薩摩藩。その不穏な動きを嗅ぎ付けた幕府によって密偵が派遣される。無法地帯・殺魔を富三郎が斬る!
にしても若山先生の華やかな大立回りには惚れ惚れする。俊敏でダイナミックなのに軸がしっかりしていて、大きく飛んで跳ねてもお手のもの。敵の砦に潜入する際には関西弁で勝新の真似をしており、なぜかわざわざ両手から持ちかえての逆手斬りまで披露してくれる。
悪の親玉によるガントレットや多国籍な暗殺者などはマカロニ・ウエスタンの影響か。さらに、血みどろの戦いのなかで富三郎の懐から様々な秘密兵器が飛び出す。仕込み杖はもちろん、折り畳み式ボウガンや仕込みの単筒などの飛び道具から、草履に手裏剣が内蔵されていたり、仕込みの鞘が望遠鏡になったりと、全身にウェポン&ツールを隠し持っているのはブームだったスパイ映画の要素を取り入れたのだろう。そのガジェットの構造をオープニングで惜し気もなく見せてしまうのは作りの自信のあらわれだ。
何かの間違いで小学生のときに見てしまったので、女の人が股間を火で炙られて拷問される場面にむずむずしてしまったことを覚えている。主人公が女の顔面をグーパンする映画は傑作。
若山先生の身体能力はいつみても素晴らしい。本当惚れ惚れする。
座頭市モノマネから生娘ゲットだぜ辺りが個人的には一番のピーク。
後は深キョン系美女の野川由美子さんが股ぐらを火で炙られるけどバカなんじゃないの。
indie

indieの感想・評価

2.5
亜流時代活劇
隠し武器を仕込んだ外道隠密が大暴れする。
座頭市的な盲演技をしたり、モヒカンの中国人が青龍刀で襲いかかってきたりと観客を楽しませようと苦心している所が垣間見える。
演出は荒れ気味、妙なスローモーションやご都合主義の塊の物語展開にはなんだかなあという気持ちにはなるが、殺陣については文句なし、ちゃんと出血しております。
時代劇と西部劇が融合した様な作品だが、相変わず若山富三郎の殺陣が超人的だ。
まず、冒頭からアクションが凄い。有り得ない速さの斬撃。
動脈から血が噴き出し、手足はスパスパ切断される。
西部劇要素も負けてはいない。馬に繋がれて引き摺り回されるというマカロニ御馴染みのシーンもある。
しかも、トンボ返りで脱出するという超人ぶり。他にも飛び竹割りや飛び蹴り等、とにかく縦横無尽に動き回る。
拷問にかけられた野川由美子がアソコを火で炙られる、という東映らしいエロ加虐もある。

盲目のふりをした若山富三郎が「座頭市ごっこ」をしたり(喋り方まで露骨に勝新ぽくしている)、殺陣の最中に脈絡なくトンボ返りしたり…
とにかく若山サービスが尽きない娯楽作だ。
三樹夫

三樹夫の感想・評価

3.8
若山先生主演のスプラッター時代劇。この映画は予告編がやたらに躁状態で、007プラスマカロニ・ウェスタンと大々的にぶちかましているが、全くその通りで、ムチを首に巻きつけられて馬で引きずられるのとか、VS片岡千恵蔵での決闘のシーンなんかはバリバリにレオーネ意識してクローズアップの多用したりして、若山先生どんだけマカロニ・ウェスタン好きなんだよという、これが子連れ狼へと繋がるんですな。
007要素で言うと、主人公は薩摩藩とオランダが組んで謀反を起こすことを阻止するために送られたスパイみたいなもんで、ジェームズ・ボンドの如く女即効こましちゃったりさ(欲しい女はパンチできめろッと予告編は煽ってた)、後、座頭市要素も入ってて、サービス精神、ギミックがてんこ盛り。手や足がぶった切られたり、多量に血が噴き出して返り血で若山先生が血まみれになったり、汐路章の脳天叩き割って血が噴き出したりと、後に子連れ狼でもやるスプラッター描写の原型みたいなことをやっている。ただ、まだ試行錯誤感があって、画のきまりっぷりに関して不安定なところがあるし、スプラッター度も気持ち大人しめ。
ギミックで言えば、こいつらどうやって日常生活送ってんだみたいな奇怪な殺し屋。この映画では汐路章とかがやってるんですけどね、でもこの映画はまだ大人しいほうで、こういうのも過剰化していって、奇形とかにまで行きますからね。他にも、主人公どんだけ武器仕込んでるんだっていう、なんかもうガンダムWのヘビーアームズみたいになってます。兎角楽しい要素満載の娯楽映画。

現在では、こういうスプラッター時代劇のフォロワーは山口貴由先生なんですよね。っていうか時代劇自体寂しい状態だし。シグルイや衛府の七忍の中にその影響が見られる。
マカロニウエスタン調の時代劇!
これがスピード感があって面白い。若山富三郎の殺陣も切れ味抜群。片岡千恵蔵もさすがの貫禄。
少しばかりB級ノリだけどほんと面白い活劇だわ。
YosinoLee

YosinoLeeの感想・評価

2.6
若山先生がジェームズ・ボンド、イーサン・ハントばりの活躍を見せる。序盤の若山先生対野川由美子での「ストップモーション描写」は今見ても斬新。その他、若山先生は色々なアクションや武芸を披露。仕込杖での逆手斬りも勝新とは違う荒々しさ。(先生のメクラ演技も堪能出来る)対天津敏ではマウントからの袖車絞めと総合風。片岡千恵蔵御大とはチャンバラ。ひょっとすると若山先生はドニー・イェンの先駆けなのかも知れない。