子連れ狼 死に風に向う乳母車の作品情報・感想・評価

子連れ狼 死に風に向う乳母車1972年製作の映画)

製作国:

上映時間:89分

ジャンル:

4.0

「子連れ狼 死に風に向う乳母車」に投稿された感想・評価

再来週鑑賞予定ですが、全シリーズ並べたく、先にアップ!

2018劇場鑑賞
亡八の酉蔵、加藤剛の流れ徒士の話。圧倒的兵力差を無視してマシンガンまで持ち出す既に侍ではない戦いっプリと拷問シーン(ブリブリ)が見物。原作(劇画)で予備知識を仕入れると、よくまあ実写化したものだと感慨ひとしお。
いとそ

いとその感想・評価

4.5
(本当にあったらしいが)ブリブリとかいう謎の拷問、大五郎を利用したあまりにも卑怯な騙し討ち、「大五郎…冥府魔道に入ったぞ」からの無敵の兵器乳母車。そして加藤剛の生首。強すぎる若山先生。最高に笑えて元気になれる素晴らしいシリーズだ。
daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.7
夏の暑い街道を、一子大五郎を箱車に乗せて元公儀介錯人拝一刀(若山富三郎)が歩いている。厳しい父と子の愛、明日の命も知れない孤独の旅をつづけて。街道脇の林の中で、三人の“渡り徒士”が旅の母と娘を犯し凌辱する。しかし“渡り徒士”たちの一人に折り目正しい武士がいた。孫村官兵衛(加藤剛)。彼は真の武士道とは何かを求めつづけていた。“渡り徒士”とは参勤交代の時だけ各大名に雇わられる流れ者たちのことである。「渡り徒士にも武士としての誇りがある」と言い、母と娘、そして先の“渡り徒士”の一人を斬る。現場を目撃した一刀に官兵衛は立合を所望するが、一刀は真の武士たる官兵街の気持を知りその場を離れるのだった。宿屋に宿泊した一刀の部屋に、お松という娘が飛び込んで来た。お松は女郎として売られて来たのだが連れに来た文句松が突然襲いかかり、逆に殺してしまった、というのである。やがて、女郎を管理する忘八者がお松を引き取りに来た。その女元締酉蔵(浜木綿子)は、金で買われたお松を一刀に渡しては、忘八者としての面子がまるつぶれで、忘八者の責め折檻を受けた後ならば義理を果たせると言う。一刀はその責め折檻を身代りに受けてお松を救ってやるのだった。酉蔵は父の元掛川藩家老三浦帯刀を一刀に会わす。かつて、領主出羽守氏重は気狂いであったのだが、藩取り潰しを防ぐべく帯刀は秘密にしていた、にもかかわらず、御側要人猿渡玄蕃に裏切られてしまったのである。結果、帯刀は追放され、玄蕃は天領地の代官におさまり、実権を握り、私腹をこやしていた。酉蔵から玄蕃刺殺の依頼を受けた一刀は代官屋敷へと向かう。大五郎をオトリに川の中へ誘って水鴎流・斬馬刀で馬上筒の強者朽木六兵衛を斬り、まず玄蕃のドギモを抜く。早業で鳴る使い手の左門も、宙に飛ぶ一刀の胴太貫に斬られる。そして、一子大五郎を連れ代官に加勢している刈谷藩二百人の待つ池蔵ヶ原へ。一刀は、箱車に据えた連発銃を乱射、胴太貫を駆使し、次々と敵を血祭りにあげていく。そして、玄蕃の胸に、帯刀に代ってその怒りと怨念のこもった胴太貫を突き刺すのであった。だが一刀には、命懸けで「真の武士道」を問いに来た官兵衛との立合いが待っていた。
若山富三郎の「子連れ狼」シリーズ第3作。
今回の見所は、女郎に売られ忘八者に手込めにされそうになり逆に殺してしまった少女を守るために、忘八者の水責めと「ぶりぶり」という責め苦を耐え抜く拝一刀の武士道。そして「真の武士道」を知る一刀と官兵衛の友情と対決。
馬上筒の使い手を倒すために、、大五郎を囮に使って武器を封じて倒すなど、兵法の極意「兵は欺道なり」を生かした一刀の刺客道の凄みを感じさせる暗殺シーン。
クライマックスの一刀と数百の弓隊や鉄砲隊とのバトルでは、一刀お得意の斬馬刀に加え乳母車に仕込んだ連発銃や破裂弾を使ったド派手なスプラッタバイオレンスチャンバラアクションが楽しめる。
一刀と官兵衛の「真の武士道とは?」を求める対決では、「武士とは何のために生き死すべきか?」を問う凄絶な対決で、酉蔵じゃなくても感動的な果たし合いになっている。
拝一刀のサムライとしての人間像に迫った「子連れ狼」第3作。
子連れ狼シリーズ第三作目。
前作では、拝一刀の技量のほどを推し量るためだけに死んだ奴や、死ぬことが前提の戦術をとっていた奴がいたが、本作でも当然のように刺客たちは命を粗末にする。
性懲りもなく、ひとりが捕まえておいて、残りが仲間もろとも斬りつけるという作戦が出てくるのである。仲間が死ぬのは当然の算段かのように、当たり前のように死んでいくのだ。
今回は拝一刀が人に雇われ復讐を代行するおはなしなので、裏柳生への復讐要素は薄め。
一方で、陰隠滅滅になりがちなストーリーのなかで希薄になっていた「真の武士道」というものを考察しており、一刀が一目置くほどの剣の腕前を持ち、録なしの浪人ぐらしながら、士道を重んじる孫村勘兵衛なる男(加藤剛)が登場する。
さらには、義理人情の世界に生きる忘八者の侠女(浜木綿子)が、元宝ジェンヌの明朗な台詞まわしで惚れさせる。抱かれたい!
彼等の前で、拝一刀は武士の武士らしい質実剛健な振る舞いをみせるのだ。
一方で、敵役の猿渡玄蕃という悪徳代官は、権力にものを言わせるタイプの悪役だ。我が道を信じる美しい武士たちが多く登場する作品のなかで、こいつが偉そうに振る舞うと、「お前のような小物ごときが、私利私欲のために彼等を陥れるのか!」という憎々しさがいっそう強まる。
とは言っても、武士道を標榜する善玉たちの行動もなかなか酷く、一刀が大五郎をおとりに刺客をだまし討ちにしたり、孫村がチンピラに襲われていた母娘を助けたのかと思ったら、顔を見られたという理由で斬り殺すという卑劣さもみせていくので、結果的に武士道という価値観の理解のできなさが、強く全面にせり出してくる。
手投げ弾やガトリング、二丁拳銃など、万能乳母車の秘密兵器を使って、100人あまりの刺客を討ち果たす大立ち回りや、ぶりぶりという謎の拷問にかけられる様子も見所だが、直立したままにして抜刀し二人のチンピラを事も無げに斬り伏せる身のこなしは、地味な場面ながら見惚れてしまう。鞘から飛び出した刀が、外道の命を絶つ最短距離を高速で移動する。剣劇の経験がない役者にありがちな、刀に振られている感じはしない。体がずしんと、そこにある。体幹をコントロールしきっているのだ。
さらにすごいのは、ラストに斬首される側の主観視点をみせるところ。視点が空中でぐるぐると回転し地に落ちて転がる映像は、普通なら、これをみたら死ぬ光景であり、言うなれば、この世のビヨンドである。これは実際にカメラを転がして撮っているのだろうが、当時のカメラの大きさを考えると、ある程度は無茶をしないと撮れない。
これをみせられて、刃の長さが6センチを超える刀剣類を携帯してはならない国に生きる我々は、どう感じればいいのかはわからないが、首を刎ねられて、頭が胴から切り離されたら、本当に世界がこんな風に見えるんだろう。首元が冷たくなってきやがったぜ。
見所は3つ

1ブリブリという謎の拷問(大和田常務のお母さんプレゼンツ)
2草野大悟の良心を利用する冥府魔道すぎる殺害方法
3打首視点のカメラワーク

前作のテンポが異常なのもあるけど今回は少しモッタリと感じた。
この映画の、終盤の大立ち回りを見るために生まれてきたと言っても過言ではない。
mameco

mamecoの感想・評価

4.0
浜木綿子さんの艶やかさ、加藤剛さんの凛々しさ、大五郎の愛らしさ、そして若山富三郎の安定感よ……。
小森

小森の感想・評価

-
殺ると決まればどんな手を使ってでも殺るという、チャーンのそういうところ大好き。でも一部卑怯過ぎて引いた。
クライマックスの大殺戮からの一騎討ちは最高。武士として生き続けることの哀愁を感じた。
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.4
三隅監督の演出が冴えるシリーズ3作目。全編に渡ってブチ切れたテンションだった前作「三途の川の乳母車」と比べると大人しくなってるけど、それでも巧みな映像のおかげで見事な完成度に収まっている。静寂、溜め、カメラワーク等による「緊張感」の作り方がとことん上手い。冒頭の竹林でのシークエンスからして絵面の美しさが映えているし、映像が生み出す空気にグイグイ引き込まれる。同監督が撮った「座頭市」にも通ずる技巧が遺憾無く発揮されているんだよね。

今作はストーリーも味を増していて好き。主役の拝一刀を始め、三浦帯刀、孫村官兵衛といった物語の中核を担う面々が等しく「武家社会からの排斥に遭った者」なのが面白い。それを踏まえた上での終盤の一騎討ち、そして「真の武士道とは何か」という問いに繋がる流れが秀逸。物語のみならず、アクションシーンも相変わらず楽しい。途中までは少し控え目ではあるものの、終盤にはしっかり血みどろの大暴れを披露してくれる。乳母車のマカロニじみたトンチキ兵器っぷりもやっぱり必見だ。あと、大五郎の子役の演技が更に上手くなってて凄い。何処か達観したような険しい表情は子供ながら渋い。
>|