鈴木清順のセンスに脱帽。何も奇をてらっているわけじゃないのに、音楽とかカメラワークとか。着眼点がいいのかな。団地の造成地だったり、コーヒーサイフォンだったり、耳馴染みのいい音楽だったり、とにかくセン…
>>続きを読むタイトルからして太陽族映画の一種かと思いきや、全く違う。
むしろ主人公・川地民夫はかなり真っ当な正義感で、それが故に街から疎んじられるという皮肉な話。
部分的に『真昼の決闘』を引用してるのかも。
…
上野山功一が気色悪いヤクザを演じてて最高に良い。りんごと新聞紙、事務所内の影。事故死の遺影挿入の冷徹さは途轍もないし、びっこひきながらの殴り合いとあの転がり方は感情を揺さぶる。ダンプカーの暴力性と…
>>続きを読む建設される街。人々の住む家屋を横切るトラックは幾度となくリフレインされる。そしてその内の一台に轢かれて人が死ぬ。土ぼこり舞う乾燥した世界が、赤切れのように傷つけられていく。水分の飛んだ混沌。
大人た…
冒頭の素晴らしい曲から最後まで、鈴木清順の体内に流れているリズムが染み出しているようなカッティングとグルーヴで走っていく、大変に瑞々しい作品。
2人の関係は常に高低差を上手く使った構図と撮影によっ…