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「襤褸と宝石」に投稿された感想・評価

dope猫

dope猫の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ダメな映画かな?と思ったけど、なんかワチャワチャしてておもろかった。
ウホッウホッゴリゴリゴリ!
上旬

上旬の感想・評価

3.5
【第9回アカデミー賞 監督賞他全6部門ノミネート】
『影なき男』のウィリアム・パウエルと「スクリューボール・コメディの女王」キャロル・ランバードの元夫婦共演作品。

ゆるーいラブコメという感じ。展開が甘すぎる気はする。特にお金関係はそんなに都合よくいくかな、というのはノイズだった。

ただウィリアム・パウエルの存在感や少し引いたコメディ演技が素晴らしく退屈はせずに観ることができた。そりゃあんな魅力的ならアイリーンだけじゃなく姉やメイドも惚れるわなぁ。

キャロル・ランバード演じるアイリーンはなんていうのかなぁ…一人の人間としては描かれていないように感じて微妙だったな。確かに可愛いけど成り行きだけであそこまで執着するのは逆に怖かった。『或る夜の出来事』のヒロインほど魅力的には思えなかった。

お母さんがめちゃくちゃツボだった。出てくるだけでニヤニヤした。お父さんも何気にいい味。

全体としてはこの年作品賞をとった『巨星ジーグフェルド』より全然出来がいいし、甘いとはいえ貧困や失業というのを描写している社会性もある。観られてよかった。

あ、あとオープニングタイトルからの流れが素晴らしかったな。
キャロル・ロンバートが圧巻のスクリューボール・コメディーの快作。監督はグレゴリー・ラ・カヴァ。父親のユージン・パレット、狂乱のマンハントゲームの司会のフランクリン・パンクボーンなどルビッチやプレストン・スタージェスの常連が脇を固めて豪華だ。ロンバートがとにかく凄い。シャワーで水浸しになってベッドの上で飛びあがって大喜び、事態がまずくなると失神する、予測不能の全身芝居が素晴らしい。ラストシーンでウィリアム・パウエルにいい寄るロンバートが見せ場だ。この押しが「オペラハット」には欠落しているのだ。この家族がまた狂っている。母親のアリス・ブラディはピアニストの卵のパトロンになって堂々と愛人にしている、姉のゲイル・パトリックはパウエルに宝石泥棒の濡れ衣を着せようとする、母親の愛人のミシャ・オウアはロシア民謡ばかり歌っている。眩暈がするような家族である。
オープニングは電光掲示板を模した洒落たタイトルバック。続くトップシーンは上流社会の「屑探し」という宝物探しゲームになる。一番必要とされていない人間を見つけるという狂乱のマンハントだ。パウエルが執事として雇われて、豪邸の大階段を上ってそれぞれの家族の部屋から難題を押し付けられるのが面白い。扉の外でオフで倒れる、殴り倒す。見せないから可笑しい。全体にルビッチタッチを彷彿とさせる。ホームレスのパウエルは謎の過去がある貴種流離譚でもある。ウィリアム・パウエルはキャロル・ロンバートの最初の結婚相手。
ごみ捨て場に暮らしていたホームレスがひょんな事から名家の執事に。実は彼には秘密があって...執事ゴドフリーとパパ以外皆おかしい。天然の妹と勝ち気な姉、頭にお花咲いてる母親に途中からゴリラにしか見えなくなる愛人カルロ。濃すぎる。

オープニングが好き。
Makiko

Makikoの感想・評価

3.4
おそらく比べるのは野暮だろうけど、ヒロインがトチ狂ってて男が振り回されるというと『赤ちゃん教育』を思い出す。しかし本作はお嬢こそオカシイが執事がしっかりしているので、所々でテンポが停滞する。かなりスクリューボール寄りのソフィスティケイテッドコメディ?

ラ・カーヴァ監督は『ステージ・ドア』の方がシリアスとコメディとのバランスが取れていたように思える。

この時代の豪邸のセットは、白さが豊かさの象徴であると同時に現実世界の暗さとの対比になっている。未だに社会格差が激しい現代、しかもこんな世の中なので、こういった金持ちの道楽的なコメディ映画は現実逃避にぴったりだ。

初キャロル・ロンバードだった。写真くらいでしか見たことがなかったので、こんなにパワフルに笑いを取る女優だとは知らなかった。

「あなた失礼ね、帽子くらい取りなさいよ」と言われて「片手が塞がっていては捜査が滞るのでね」と返す警官に笑った。
ひっきりなしに喋り続けるスクリューボールコメディが1番落ち着くというパラドックス。
新年早々いいもの見れました、ありがとうヴェーラ。
magnolia

magnoliaの感想・評価

2.1
[ forgotten man ]

馬鹿な上流階級って救いようのない悪趣味、というところが存分に描かれており、社会派テイストの切り口が斬新なところも感心して観ていた、が、ラストがイカン、誰か大物に脚本替えさせられたか?と思うほどマッチしておらず、非常に嫌な後味
まだ姉の方が人間として絡んでた気がする

[ scavenger hunt is... like treasure hunt ]
[ the only difference between derelict and a man is a job ]
out1

out1の感想・評価

3.0
キャラ造形が狂っているのだけど、スピード感はないのだよねえ。
ただ、キャロル・ロンバートが愛おしすぎて、最高!
世間知らずのおてんば娘。口を開いたかと思うと、ひたすら高速で喋り続ける。それでいて、全然退屈しないし、愛おしい。

キャロル・ロンバートは、ホークスの『特急二十世紀』、ヒッチコックの『スミス夫妻』、ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』と、忘れ得ぬコメディエンヌ!
テンション高めの 世にも奇妙な物語 かと思うほど全員狂ってる……
狂ってる家族の家に執事として入るウィリアム・パウエルがその魅力でさらに女性陣を狂わせていくという…。
色々ツッコミどころしかないがこのスピード感だけはすごい。捨て身覚悟のコント、という感じ。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

3.7
超一流の男とは、この映画のウィリアム・パウエルのことを言うんだろうな。キ○ガイの成金一家相手にも執事として上品な立ち居振舞いをして、一家の娘をはじめ女性たちを次々とメロメロにさせる。そしてどんなトラブルが起きても冷静に対処し、最良の処置を施す。

でもホームレスから執事、さらに意外な正体を持つというキャラクター性といい、毅然としつつどこか飄々としている振る舞い、酔っぱらっているときのチャーミングさ、ウィリアム・パウエルの顔立ちといいどこか本宮ひろ志の主人公みたい。
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