市川崑物語の作品情報・感想・評価

「市川崑物語」に投稿された感想・評価

tetsu

tetsuの感想・評価

4.0
岩井俊二監督作品を追いたくなったので、去年の夏、鑑賞。


[概要]

映画監督・岩井俊二さんが巨匠・市川崑さんの半生を辿るドキュメンタリー映画。若き日の監督の写真や過去作の映像も盛り込みつつ、多大な影響を受けた岩井監督が、自らの視点で巨匠の人生に迫っていく。リメイク版『犬神家の一族』の公開に合わせて製作された。


[感想]

様々な技法で映画作りを試みる隠れたチャレンジャー・岩井監督の異色ドキュメンタリー映画。そして、今回は、彼の作品の中でも、最も斬新な一作と言えるのかも……。

画面に映し出されるのは、市川監督の写真と、ナレーション代わりの白抜き明朝体のみ。

さながら、曲入りスライドショー、もしくは、YouTubeのゴシップ動画かと見間違う演出でありながら、そこは、さすがの岩井監督。

縦書き・横書きを駆使した文字の市川監督オマージュに始まり、スピード感のある進行、さらには、岩井監督自身が持つ巨匠への愛も重なり、後半に進むにつれ、次第に目が離せなくなってくるのが素晴らしかったです。

とりわけ、終盤、『犬神家の一族』の話題になった時には、文字という表現のみにも関わらず、テンションが上がりまくる岩井監督の姿が垣間見え、自然とこちら側まで笑顔になってしまいました。

少年期の頃の様子や、アニメーター時代の貴重なエピソード、共に映画制作に取り組んだ脚本家の妻・和田夏十との秘話や、岩井少年の市川作品との出会いまでw

岩井監督のテンポの良いカット割りや、様々な演出の原点が巨匠にあることを知り、市川監督作品を追いたくなりましたし、日本映画の意外な系譜を知ることが出来た点で、かなり実りのある作品でした。


[終わりに]

作家でもある岩井監督が、なぜ、本作を小説ではなく、映画という表現で制作したのか。

そこには、色々な大人の事情もあるとは思うのですがw、結果として、映像メディアが持つ強度を体験することが出来る貴重なフィルムになっていたと思います。

好き嫌いがハッキリ分かれる作品なのは間違いないですが、個人的には、岩井監督の隠れた代表作としてオススメしたい作品でした。
市川監督と和田夏十の名コンビは、偶然に始まったとは、知らなかった。前半は、市川監督に独白で子供時代から監督になるまでが語られ、後半は、岩井俊二の思い出と感想が、なんと字幕で繋いでいく、ドキュメンタリーにしては、野心作。本人に語らせるよりもこの手法の方が客観的でドキュメントとしておもしろい。岩井俊二が市川監督と共同監督する話や太宰治の話は、最高です。個人的には、「炎上」、「破戒」、「ぼんち」、「犬神家」、「悪魔の手毬唄」、「おはん」が好きですね。もっとマニアックな会話を出して市川作品に迫って欲しいと思いました。過去日本映画監督に迫るドキュメントの名作が何本かありますが、大抵誰もが、不幸であったり、女で刃傷ざたになったりと心の闇がわからないで追求するのが多いのですが、市川監督に限っていえば、あまりに家庭が円満なので、この方法が使用できない事が返って、作品を軽くした印象を受けました。特にラストは、宣伝がきつかったです。
新井

新井の感想・評価

3.9
市川監督の生涯、岩井監督が描く。ふたりの関係が素敵です。
岩井マジックと呼ばれた映像表現にも『君の作品は基本逆光だね。』と話す市川監督に爆笑したのを覚えています、
市川
 崑
 ♡   
 和
 田夏十

「岩井俊二のオリジナル」
りっく

りっくの感想・評価

3.5
ナレーションではなく、終始字幕で進行していく。
基本的には市川崑の生い立ちをなぞっていくのだが、
随所に岩井俊二の市川崑への批評や想いが入れ込まれている。
最後の最後で未だ現役監督であった市川崑の動いている姿を見るだけで感動。
映画ファンとしては、邦画史を背負ってきた人間の勉強でき、非常に有意義な時間だった。
作ってなさすぎて良かったのかな。
脊椎カリエスで生き延びたこと。夫婦となったこと。
事実は小説よりもなんと奇遇な。
ヨ

ヨの感想・評価

3.0
市川崑についてのドキュメント。太宰治が自分の小説が映画化された時、女優の部屋に夜這いをかけるのを市川崑が見張って防いでいたと言う話は笑える。
oharu

oharuの感想・評価

-
俊二。市川崑への愛が 深すぎる問題。
市川崑。ミッキーマウス好きすぎる問題。
俊二。エンドロール気合い入れまくり。
イェーイ🎭🎭🎭
律子

律子の感想・評価

3.2
映画館で観た。
市川崑監督と和田夏十さんとの関係が素晴らしくて、それを知れただけでよかった。
文字で構成されるドキュメンタリーなので、岩井俊二か市川崑に興味ない人にはかなりつらい。
岩井俊二がいかに市川崑を敬愛しているかわかった。けれどあくまでも自己満足の域を脱していない。