マッド・フィンガーズの作品情報・感想・評価

「マッド・フィンガーズ」に投稿された感想・評価

AS

ASの感想・評価

4.4
オーディアール『真夜中のピアニスト』のリメイク元。狂気を尺度として比較するのもあれだが、とりあえず完全にこっちの方がとち狂ってて好き。H・カイテルがピアノ弾いてる時点でもう異常事態発生案件。
強姦や遺体発見の場面で流れる甘ったるいメロディの確信犯的チョイス、ラストの静→動に一瞬でギアが入るタイミングがエグい。
そういや居たな枠のティサ・ファローとタニア・ロバーツ、何気にこの頃が一番綺麗なんじゃないの
csm

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5.0
痛いと言えばカニか?の名前が言えないオヤジとラジカセ人間の息子。首にスカーフ、ポケットにはカセットテープでグールドばりの歌い弾き。こんなのみたら安易にヤバイとか言えない。ペッサリー取れだとかファックの仕方もアレだし、留置所内で言い合いが発生すれば「難しい話はやめてバッハを歌おう」で解決。素敵な部屋で塑像など作っているが元ボクサーのグルーピーで指くわえたり体クネらせたりのティサファローも相当。当然ボクサーも連れてる女も相当。のんきに響き渡るオールディーズで加速するMAD数珠つなぎ無限大。
dude

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4.2
生活の基盤が崩壊した男ハーヴェイ・カイテルのもはや二重どころではない分裂っぷり。ピアノのオーディション本番でうまくいかないのは悪夢のようで当然の現実。運命の相手と信じる女はマッチョな黒人ボクサーに惚れていて、目の前でレズキス要求して殴ったりとかいつものプレイを見せられたら家でさめざめと泣きたくもなるが、そんな時に限って親父がブチギレながらドアを叩いてくる......。狂人完成みたいなラスト。
拘泥

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2.4
何だこの評価!?4.2!?じゃあひっくり返して2.4だな。
最高の設定で撮影も良い、端っこの妙な演出が笑わせる。なのに運びが全然上手くなくて全然映画として良くないんだよ。女と暴力と音楽が全然交わってなくて、この要領を得ず意味わからん展開を映画にする意味がわからん。汚い言葉の選び方もいまいちセンスがなくて無駄に多くて辟易させるし。やべえやつかと思ったら後半はただ立って、見て、たまたま金玉握りつぶして、何なんだこの主人公は。いや、そりゃやべえやつだけどさ。この映画作ってるやつのほうが狂ってるよ。そりゃ多少はおもしれえけど、こんな映画でそういう面白さでどうするよ。笑
こんな映画でBWV914なんてドクソ名曲を使うんじゃあねえ〜よ。VHSどうしよ。捨てよっかな。いらね〜〜〜。
まーゆ

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4.0
‪表向きはピアニストを目指すも金貸しの親父に付き合わされ、愛と狂気に飢えながら50年代流行歌ガンガンのラジオを片手に練り歩く発達障害気味の男をハーヴェイ・カイテルにやらせた時点で勝ち!効果的な撮影と編集、癇に障る音楽、謎の演出等々は脳裏に刻まれる、、最高!‬
h

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5.0
ハーヴェイ・カイテルにピアノを弾かせること思いついた人、天才。最高レベルに狂った映画。
オディアールによるリメイク版『真夜中のピアニスト』は好きだけど、狂気は抜け落ちてたかもしれない。
去年の記録忘れ。やば過ぎ。復讐の後の虚しさ、孤独の寂しさをここまで上手く描いた映画があっただろうか。主人公はどう考えても狂人だしこんな奴とは死んでも関わりたくないけれど、なぜか愛おしいし可哀想。。うっせえ親父(どう考えてもカタギとは思えない喋り方と振る舞い!)と主人公が流すオールディーズの楽曲も最高。
romio

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4.6
狂気の作品すぎて、レビュー書くのももはや怖い。

真冬に、でかいラジカセかついで、公共の場で爆音を流すマッド野郎が主人公。
自身は有望なピアニストでピアノを弾き散らかしながらも、うるせー音楽を垂れ流すそのギャップがもはや怖い。
いい女とガンガンセックスしたり、ピアノガンガン弾いてるが、
金貸しの仕事をした暴力的な面があったり。
ボコボコにした後の、ピアノのために手を心配するのも怖い。
サイドストーリーもトリッキーなものばかりで。
どれもが、主人公を暗示しているよう。
考えれば、考えるほど、自分が見ているものと、実際の景色とは違うものがあるのではないかと勘ぐってしまう。
内容などではなく、映画自体の魅力がかなりこれはでかい。
今も頭の中で爆音がチラつく。
よくは分からない。
vizilake

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5.0
成功が人間を安定させる。。
成り金風の高利貸し屋の父親と精神病を患う音楽家の母親、、その影響から凄腕の取り立て屋であり有望なピアニストである今作の主人公 ジミーはとにかく特異な人物である。。
両親を見ても分かる通り、彼は人格が崩れている。。
いつもラジカセを持ち歩き公共の場にも関わらず爆音で軽快な音楽を聴きまくる、好みの女性に出会うと胡散臭い言葉を並べて強引にSEXにこじ付ける、気に食わないと暴力に走る、、
要するに変人なのだ。。
関わりたく無い危ない人間だ、、と言うのはこの一連の言動を観ずとも主演のハーヴェイ・カイテルの表情を一目見れば瞬間で感じることが出来る。。
口元に力が入り目が泳いでいて挙動不審、、神経質で落ち着きのないナイーブな人間なのだろう。。
そんな彼が辛うじて人間でいられるのは、各分野でそれぞれ成功しているからだ。。
取り立てもピアノもSEXも、彼は一目置かれる存在なのだ。。
冒頭にも書いた通り、成功しているからこそバラバラの彼の心は何とか繋ぎ止められて安定している。。
不思議と順風満帆であったジミーの生活は一つずつ乱れてゆき、彼のナイーブな部分に働きかける。。
そして、人間でいられなくなる。。
この映画はハーヴェイ・カイテルの狂気じみた怪演に心が奪われる作品だ。。
第一、借金の取り立て屋とピアニストという相反する職業を両立させることが難しい。。
「こんな頭のおかしい奴は取り立ての仕事とピアニストをしているに違いない」と観客に奇妙な納得させてしまうハーヴェイ・カイテルの手腕は凄まじい。。
あまり派手な映画ではないがワンシーン毎が粒立っていて素晴らしい。。
中でもラストシーンの引きからのアップが個人的には特に好きだ。。
メタフィクション的なカメラ目線が観客を後味の悪い余韻に浸らせるのだ。。
VHSでしか観ることの出来ない不遇な名作、興味があれば是非。。
mira

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4.0
社会からつまみ出された狂った男の孤独な物語。狂った彼の世界を他人には傍迷惑でしかないラジカセが象徴している。そしてセックスと暴力(金玉潰し)、ピアノのテストでの失敗、、、すべての痛みが備わった怪作。ある人にとっては生涯ベストになるような映画じゃないだろうか。(VHSにて)
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