津軽じょんがら節の作品情報・感想・評価

「津軽じょんがら節」に投稿された感想・評価

ゆぅま

ゆぅまの感想・評価

3.8
70年代を代表する邦画の一本。荒涼とした青森を舞台に居場所を見つける男と居場所を失う女、荒れ狂う波と三味線の音、空を覆う曇天に一筋の光がさしたと思ったら…。残酷なまでのどん詰まり、田舎の閉塞感と卑しくて醜悪な村社会、しかしこれこそが日本という社会全体の本質だ…
江波杏子主演。

東京に居場所を無くしたイサ子とテツオ。
イサ子の故郷の津軽の寂れた漁師村に流れて来る。

パチンコするにも、片道2時間かかる村に不満を持つテツオは、浜で全盲のユキと出会う。
親の墓を建てる為に、村で頑張るイサ子。

イサ子は、村の飲み屋で働き、テツオは、老人の猟の仕事に興味を持って。

イサ子は順調に暮らしてたが、保険金未払いと友のお金の持ち逃げで、村の生活に絶望し・・。

凄いハードな映画に出逢いました。画面は、荒々しい日本海のバックが、画面全体の「重さ」を表現していて、音楽も高橋竹山の津軽三味線が、独特な空間を。

ストーリーとしては、津軽の漁師村の荒廃を下敷きに、イサ子とテツオの心情を丁寧に描いていて、衝撃のラストが素晴らしかったです。

テツオ役の織田あきらは、特撮好きな私としては、「宇宙からのメッセージ銀河大戦」(TV)の「流れ星」が有名で(まぼろし役で真田広之が初主演)、もうひとつの代表作「破れ傘刀舟悪人狩り」では、この作品の江波杏子とレギュラーで一緒でした。

ちなみに、全盲のユキ役の中川三穂子については、最初どう見ても?な感じでしたが、ストーリーが進むにつれて、段々可愛く見えて、作品のクオリティを感じました。

第47回キネマ旬報ベストテン、日本映画第一位。
ぶちゃ

ぶちゃの感想・評価

3.0
ベルボトムの裾が沼地に浸るカットがこの映画の縮図のようで好き
まさ

まさの感想・評価

4.0
すんごい映画見ちまった…納得の名作でしょ。

多分ATGシリーズ初体験だと思うんですが…と思ったら鈴木清順のツィゴイネルワイゼン観てたわ!笑
本作津軽は面白い脚本もさることながらやっぱ映像の迫力だったり、音楽、構成等…好きなところ目白押しって感じ!!俺が知識ないことから監督やキャストは全然わからなかったがこの作品のファンになったことは確か!

今回Jeffreyさんのレビュー読んで本作に興味持ったんですが、フィルマとかSNSやってないと出会うことない映画っていっぱいありますよね。今後はATGシリーズ攻めていこうかな!!これ素晴らしいドラマなんでマジおススメです!ラストの展開もヤバイよ、衝撃的とはこのこと!!
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

5.0
‪ ‪ ‪「津軽じょんがら節」‬
‪ 遂にATGシリーズの中でも群を抜いて傑作と感じる斎藤耕一監督の「津軽じょんがら節」が初BD化され届く。これはヤバイぞ……彼の作品の中でも1番好きだな。その次に「旅の重さ」「約束」ときて、未だにVHSのまま未見の「親分はイエス様」が気になるが、とりわけ“キネマ旬報ベスト1”の本作はお勧めです。
冒頭、津軽三味線の演奏。老婆と瞽少女の会話。荒れ狂う日本海の波の音、一台のバス。若い男女が下車…本作はATG映画の中に留まらず日本映画界の大傑作と言える斎藤耕一の代表作。BDにて再鑑したが素晴らしい。‬
‪風音に荒涼な土地に建つ鳥居の描写はまるで別の宇宙を見るかの様。‬また暮色の浜辺を盲目の少女をおんぶし歩く描写の儚い美しさ。木管楽器の一種 尺八の演奏を強調した場面や随所に流れる三味線の音の格好良さったらない。絵と画の切替、赤を基調とした服。花札の賭事、女衒的行為、蜆漁、真実を知り絶望する女や瞽の少女、そして終盤は荒れ狂う波音が穏やかな音に変わ‬り幕が下がる…と思いきや全く想像を超える終盤が向かい打ち、仁義なき戦いが行われる…そして“故郷が見つかったのね”と捨て台詞を言う歳上の愛人、その真っ赤なコートを着た女は息子を事故で亡くした貧村の漁師が遺骨を持ちすれ違う描写、その後に起きる暴力団の問題、この描写で観客は考える。とある‬真実を知った愛人が告げ口をしたのかと…物語は問題を起こし東京から貧村に潜伏する男女を描いた作品で大傑作。最早死ぬ迄に観ておくべきATG映画トップ5に入る。本作の画期的な所は田舎町を毛嫌う男とその田舎を故郷とする女の心情が佳境に入り逆転される点だ。‪ ‪そして本作最大の第二の脚本とも言える高橋‬竹山の津軽三味線の音が冬の日本海の漁村で重く響く音色を奏でる。津軽の山々に、空に海に響き渡る三味線の音を一度耳にしたら虜に…一度、青森県東津軽郡に足を運びたいもんだ。貧しさは優しさに変わる、そんなシークエンスを目の当たりにする本作は正に斎藤耕一が遺した日本映画の“絶対的大傑作”だ。‬ ‬
この映画スコア5つけない人の神経疑う!まじで傑作だわ。
最初は違和感のあった日本海の激しい荒波の音が耳に馴染んできた頃に映画はあっけなく終わる。
物悲しい三味線と斎藤真一の絵がより一層雰囲気を醸し出していた。故郷がみつかった男と故郷を去る女の対比が刺さる。
めっちゃどうでもいいけど監督と画家の名前一文字違いなんだな〜
江波杏子はみようによっては高島礼子にみえました。きれいですが違和感ある白さでした。しじみ取って喜ぶ織田あきらがかわいかったですね。ただ好きになれませんでした。この映画に出てくるみなさんほとんどいいところがなかったですよ。吹き荒ぶ風と荒ぶる波がこちらまで寒くなりそうな、まさに東北の海というような画ですばらしかったです。また、絶妙な間で挿入される高橋竹山の津軽三味線と斎藤真一の絵はすばらしかったです。
papi

papiの感想・評価

5.0
貧し〜さと汚さ〜と心細さと〜。いいね、清々しいまでに醜く貧しい!最後のラブシーンの肌の汚さ目にしみるっつの。あんな汚いラブシーンもなかなかない。あの主人公なんならエグザイルとか好きだと思うんだ、今なら。だからあの取ってつけたラストもハマる。斉藤耕一作・海、って作品あったら三万くらい出して買うな〜。耕一の海はただそれだけで泣ける。
bird

birdの感想・評価

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主演男優がギリギリかっこよくない
主演女優もなんとも言えないじょんがら顔
sakikas

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3.5
斎藤真一の瞽女絵画がトラウマ級に素晴らしい…絵本とか描いてないんかなぁ…。
年末になると荒波映画が観たくなるのはなんでやろか。