鉱山の閉鎖で職を失ったシシリー島の住人たちがフランスへ越境を試みるが… ピエトロ・ジェルミ監督の社会派ネオレアリズモ・ムービー。
良いのですが、ベタすぎる。
冒頭は鉱山入口で佇む女性たち。鉱山閉…
会計士のおじいさんの最期に胸が痛む。
ラストの雪山、何気ないナレーションがすごく好きだな。いろんな人がいろんな運命を辿る群像劇だけど、さりげなくバラバラの人たちをまとめてくれる語り口。
群像とは…
炭鉱閉鎖に伴いシチリアから新天地フランスを目指して越境する炭鉱夫たちとその家族一行、だけど詐欺師には騙され憲兵の脅威に晒され仲間とははぐれ、一筋縄では行かない。
序盤の、断腸の思いで故郷を捨てるく…
町の唯一の産業である鉱山が閉山→「我が谷は緑なりき」
金くれれば隣国にこっそり密入国させてやるというブローカー→「国境事件」
安い賃金で雇われ、元の労働者たちとの間に軋轢→「怒りの葡萄」
どこかで…
炭鉱が閉鎖になっても食べられなくなっても国は助けてくれない。だから違法移民になってしまう。昔も今もその形は変わらないのだと思った。過酷な旅の中でお互いを助け合う一行を観て同郷の強さを感じた。
フラン…