喜劇 昨日の敵は今日も敵の作品情報・感想・評価

「喜劇 昨日の敵は今日も敵」に投稿された感想・評価

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

渡辺プロ製作の破茶滅茶コメディー。監督は前田陽一。

これは滅茶滅茶楽しい作品でした。一見すると単なるドタバタコメディーにしか見えないのですが…実はとゆう内容。

硬派な大学の応援部の団長がなべおさみ。
対する軟派な軽音楽部の新入生が堺正章。
共に部を上げてアルバイトに向かう先が箱根小涌園。
するとそこには女子大生の空手部が。そして、平田昭彦を長とする四人組がやって来る。
町の駐在さんにはいかりや長介。
小涌園の支配人には藤村有弘。

途中までは単なるドタバタコメディーなのだが、中盤で平田昭彦が登場すると一気に展開が180度ガラッと変わる。
この四人組が実は…とゆうオチ自体はそれ程ではないが、この四人組にはおそらくモデルがいる筈なのだ!
個人的に思ったのは、そのモデルは三島由紀夫なのではないだろうか?…と、観ていて感じた。

箱根に独立国家を作る計画から、小涌園を占拠する平田昭彦の演技が素晴らしいのだが、この作品が製作されたのが1971年。
三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊駐屯地にて割腹自殺をしたのがは、前年の1970年なのだ!

当時の再軍備の必要性等を唱える意見に対する強烈なるアンチテーゼになっている。
それを、多彩な顔ぶれでのドタバタコメディーとして製作されているのが、考えてみたらちょっと凄い。
渡辺プロだけに、堺正章のヒット曲♬さらば恋人を始め。布施明が無理矢理に1曲バラードを歌えば、ゴールデンハーフスペシャルが♬バナナボートを歌う。
特に、ゴールデンハーフスペシャルが登場する場面のアナーキー振りには脱帽!
全くもってその馬鹿馬鹿しさにはお口あんぐり(笑)

それにしても、箱根小涌園はよく撮影を許可したものだなあ〜。

2010年7月22日 シネマヴェーラ渋谷
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

2.9
コリャ酷ぇ。色んな意味でコリャダメだ。設定がヤバすぎる(笑)

ナベプロのマチャアキ・なべおさみの競演作。同時上映はだまされて貰います。

大学の軽音楽部(マチャアキ)と応援団(なべ)は常に対立し合っている。
軟派で軽薄なチャラいキャラクターはマチャアキにピッタリ。硬派な応援団のなべおさみは違うなぁ(笑)。
応援団が合宿に来ているホテルにたまたま軽音楽部がバイトに来てしまう。
それが箱根小涌園。全編この場所でのロケとなる。見事なタイアップぶり。

応援団がよその学校の女子空手部と揉めるが、なべおさみは一方的に殴られる側に回り、男を上げる。キャラじゃねぇ。

そんな中、お金持ちの紳士(平田昭彦)の集団が現れ、盛大にパーティを開く。大学の先輩だし知り紳士に心酔するなべ。紳士の娘にのぼせ上がるマチャアキ。

平田昭彦が怪演。公害問題を主張し、挙げ句の果てには日本国からの独立宣言。更にホテルに爆弾を配置する。
実は精神病院から脱走した誇大妄想患者だった。

ええええええ?!こんなの今じゃ絶対ダメな設定だろう(笑)もうね、劇中で「キチガイ」連呼ですよ。ウルトラスーパー放送禁止。

コメディとして今じゃ絶対出来ない毒っぷりと、平田昭彦が最大の見所。
これは凄い!堺正章となべおさみが学生で、平田昭彦扮する国粋主義者の政治家に洗脳されるがその正体は精神病院を脱走したキチガイだった!という今じゃ絶対撮れない設定!平田昭彦の狂気の演技は『レインボーマン』のミスターKに繋がる!いかりや長介が『ダイハード』のブルースウィリスの様な役柄。ゴールデンハーフも出てるっちょ!
ギラギラなべおさみ。つるるんマチャアキ。ゆるゆるどたばたに絡み合ってずっと落ち着かない。独立運動騒動もご愛嬌であります!箱根のホテル?ロケは楽しかったのかなあ。エキストラの人たちの無表情具合がたまらない…。大泉滉のふざけっぷりも素敵。

このレビューはネタバレを含みます

堺正章=さらば恋人やゴールデンハーフ=バナナボートなどがなつかしい渡辺プロ製作の歌謡コメディかと思ったら、とんだキチガイ映画だった。
もう見返さないかもしれないけど貴重なので円盤に残しときます。

ジュン・サンダースやアテーション・プリーズやレモンの天使など当時小学生の僕でも知ってたテレビ女優の活躍も見逃せない。