胸のなかに積もっていく苛立ちを、暴力という形でしか表せない男たちの姿が生々しい。
映画は極端に状況の説明を避け、台詞でもほとんど語られないのだけど、それが余計に彼らの苛立ちを鮮明に浮かび上がらせてい…
すげぇ傑作。真利子哲也監督は当初から暴力映画の申し子だったのだと身に染みて理解した。
ボクサーと漫画家という対置の妙。リアルと寓話の境界が意図的に曖昧にされているが、流れる"血"は間違いない、本物…
師匠である黒沢清監督が『ポン・ジュノ監督の映画を初めて見たときのように、動揺した』って批評したのが過言では無いぐらいすごかった.....
でんでんさんがボクシングジムの会長て時点で最高だろうよ
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真利子監督の東京藝大大学院卒業制作の作品。主人公の暴力に訴えるという動機が突き動かされる瞬間が素晴らしい。コミックと現実の相互関係で展開が進む後半部分のテンポが良く、変態的な音楽と演出が作品の面白さ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
『ジョーカー』を観た時に、真っ先に思い出した作品がこれ。遠藤要演じる田村の寄る辺なさに心を寄せていると、作品中盤からのギアチェンジにまざまざとしてやられるので要注意。その変貌ぶりは、ホアキンがスクリ…
>>続きを読む遠藤要にドハマりしたので購入して見ました……めっちゃよかった……。
田村には悪いんだけど、絶望の一つ一つがすっごい印象的に描かれてて、なんか心を針でプスリプスリ刺されてるみたいな……。電球落として…
駆け抜けるような映画。
この勢いは刺激的。
才能が弾けて、自意識を隠しきれてない作品の様態は監督自らが単独で脚本を書いていることに由来しているのだろうか。
些事はさておき「青臭くてもいい、あなたのポ…