【 ここから始まった真利子哲也 】
真利子哲也監督の東京藝術大学大学院卒業制作にして、長編映画デビュー作品。
それにしても役者が揃ってる。
遠藤要(見習いボクサー)、岩瀬亮(漫画家)、町田マリー…
ゼロ年代末期に松江哲明の『ライブテープ』と同時期に公開された真理子哲也の本格デビュー作。のちの『ディストラクション・ベイビーズ』や『宮本から君へ』に繋がる抑圧された者の暴力衝動がパンキッシュに綴られ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
真利子監督の卒業制作作品ということだが、にわかには信じ難い出来であり、これ作り上げるのとんでもないなと。
やっぱりグーパンや蹴りを主体としたドライな暴力描写はこの頃から健在で、色々と出来上がってる感…
暴力というのは、不意に、あるいは突発的に起こることである。というのがこの監督の一貫した描き方だと思うけど、すでにこの卒業制作でその原形が出来上がっている気がする。しかし、卒業制作で、でんでん始め、こ…
>>続きを読むザワザワと内から出てくるモヤモヤとオラオラ。こうなるのが悲しいなぁ。なんで俺と別れたんだよーって絡むあの人とよく付き合っていられたなぁ…いいとこもあったのかな…飲み屋での悪態からのアレはキツかった。…
>>続きを読むこの凄み、卒制のレベルじゃない。
抑圧された状況下で鬱憤が暴力として立ち現れるというのはありきたりだけど、セリフで状況を語ることを避け、ほとばしる感情を描いてみようという心意気に飲み込まれて見入っ…
真利子哲也の東京芸大卒制。もうこの頃から暴力描写がリアル。
というか、商店街のひったくりとか、鉄板殴りまくって血塗れになるのとか、半分くらいガチなやつだよね。
玉井英棋演じるチンピラの先輩の表情…