このレビューはネタバレを含みます
1935年(昭和10年)の作品。
成瀬巳喜男監督らしく、ダメ男と魅力的な女の織り成すストーリー。
東京に妻と娘を残して、10年以上も信州?で愛人と子ども(姉弟)まで作り家庭を築いてしまっているダメ…
90年前の作品。シンプルでテンポ良くてとても見やすかった。
翻って、現代映画は本当に無駄が多いと感じる。
どうしても父はダメ人間としか思えなかった。このダメな人間を中心にそれぞれ何かが欠けていると…
ささやかだけど衝撃的に良かった、
お雪さんの娘のシズエが映されるのが良かった。父が信州に帰るのをとめるべきではないことを誰もが了解できる。夢を見続けてるのは砂金探しをする父ではなく、母のほう。
仕…
成瀬巳喜男の作品には、日本人的のようでいてその実広く世界中でも共有できるのではないかと思われる"身内の厄介さ"を中心に描いたものが多く、夫婦はもとより親子、兄弟姉妹、親類縁者などおよそ血縁地縁などの…
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