浪華悲歌の作品情報・感想・評価

浪華悲歌1936年製作の映画)

製作国:

上映時間:71分

ジャンル:

3.9

「浪華悲歌」に投稿された感想・評価

遊郭

遊郭の感想・評価

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これ、この時代だったらかわいそうな女性!というレッテルを貼られるのだろうけど、ああやって自分の評判を物ともせず最後のあの顔をできる女性って今となったらかなり凄くて強い女性だよな。今のスクリーンに映るのはエレジーではなく力強い応援歌。
まず、昭和11年という戦前の大阪の活気と近代化に驚きました。隠れ家のアパートはおしゃれな豪華マンションだったし、ホテルのロビーや文楽の劇場がヨーロッパのオペラ座みたいでした。昔の映画を観る楽しみの一つにその時代の街の様子が偲ばれることです。


お話は溝口監督らしく、女性を突き放し、でも女性は強かに飄々としています。逆境のなか健気とも言えるし、何も考えず流されて、次の流れを待つようでもあり、今を生きている女性像でした。
mat9215

mat9215の感想・評価

4.5
下世話なお話しを、まるでギリシャ悲劇のように重厚に描く。お話しの関係者が揃う場面では、責め立てたり、言い訳したり、居直ったり、黙り込んだりするする登場人物たちを長回しで凝視する。これが観る者に、えらい現場に立ち会わされてしまったような、いやーな緊張感を与える。山田五十鈴はこのとき満19才にしてすでに大女優。
映画男

映画男の感想・評価

4.0
キッツイし、むごいし、辛気臭いし。
もう当分観たくないですわ。

昔の大阪弁聞けてよかったな。
だす口調ええだすな。
ガク

ガクの感想・評価

3.8
アヤ子の強さが悲歌となり、落ちるところまで落ちてしまう。その救い用のないどん底で、彼女は前を向いて歩き始める。関西弁の山田五十鈴はそんな強い女性が実際に存在するかのよう、見事に演技している。日本社会での生き辛さ(世間体、女性蔑視、男社会など)は84年前、既に明確に描かれていた。

画面が暗くて見辛い。セリフが聞き取りづらい。さらに日本のWikipediaには浪華悲歌のページが無くストーリーがさらえない。YouTubeで観たのだが、英語の字幕を付け、英語版のWikipediaを参照した。
やはり駄目男ばかり。父親の玄関から引きかえすシーン、面白い間です。
聞き取り辛くて音量めっちゃ上げたけど字幕が欲しかった…
あと単純に暗くて何がなんだか分からんシーン多数、これPCで見る人と理解出来ん気がする。。

父親は会社の金横領するわ、兄の学費の為に金を工面する娘
堕ちるべくして堕ちたというか、環境が悪過ぎる。
映像が悪くて川に何投げたのか分からんかったけど口紅か何か?
隣同士の部屋で取り調べして逃げる男と聞き耳立てるあやこ
怒鳴り散らしたりせんけど心中どんな気持ちやったんやろう。
恨み辛みの気持ちはあったはずなのにえらく涼しい顔してるもんだから逆に怖かった。
ラストの暗い食事風景…ほんま空気悪い。
不良少女、ねぇ、、
あんたらにも落ち度あったんちゃうん。
chiyo

chiyoの感想・評価

3.5
2014/7/29
女性の自立を描いていると言われているけれど、どちらかと言うと、女性の弱さや諦観を描いている気が。山田五十鈴の役どころも、父親の横領事件をきっかけに社会的に落ちていく女性、というもの。が、そこはベルさんだけあって一筋縄ではいかなくて、歯に衣着せぬ物言い、何事も恐れない度胸の据わりっぷりが天晴れの一言。だからこそ誤解もされやすく、周りに理解してもらえないことが不憫でならない。中でも、アヤ子の家族の他力本願さがあまりに酷すぎる。こんな家族を守る必要があったのか、本当のことを話して逆にアヤ子から家族を見限っても良いのでないか、とついつい思ってしまう。それでも、彼女が言い訳や弁解をすることはなく、不必要なまでに心根が男前。ラストでアヤ子が帽子の鍔を下げた時、さすがの彼女も泣いているのかと思ったけれど、彼女の目は真っ直ぐに前を見据えていて心が救われた。
白

白の感想・評価

3.0
2回目
最初の視聴時は役者が何を言ってるのか全く分からなかった。自分が疲れているせいだと思い、日を改めて2回目の視聴に臨んだら、またしても台詞の聴取にあたっては一層の集中力が要請された。なので物語内容の理解は諦めました(「身体」で示してくれると信じて)。

溝口映画の偏見を払拭させるカットの多さに驚きを隠せない。しかも画の観点で言えば、正直ピンと来るものはない。
社会の際に追いやられた女性、男(男性社会)に敗北した女性を描くリアリズム。
1MD

1MDの感想・評価

4.0
終始面白いという訳でもなかったが、終わりに近づくに連れ盛り上がってきて橋のショットでピーク。終わり良ければ全て良し。傑作。
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