35ミリ
山田五十鈴の演技、目力、関西弁、どれをとっても素晴らしい。この映画の女性たちの関西弁の力強さというか豊かさは大変興味深い。メロドラマと称してひたすらヒロインが可哀想に見えてくる毎度お馴染…
日芸映画祭にて。
電話交換手のいたって真面目なアヤ子が金によって身を滅ぼす物語。
若さと経済的裕福さの釣り合わなさ、親の負債、そして金持ちの上司と愛の冷めた夫婦関係。彼らが関係することによって、…
・昔の大阪弁のやり取りに、溝口作品にしてはコミカルだなぁと思ったら、最後はやっぱり溝口作品だった。むしろここが溝口節の出発点だとか。
・山田五十鈴が「自立する女性」を演じた、と言う。今の感覚で観る…
恐ろしくモダン。マジで30年代なんか?ってなる。ファーストショットのネオンサインからおしゃれ過ぎる。地下鉄のロケーション撮影とかもあって驚く。婚約者がアパートを訪れるところで、2階建ての建築を存分に…
>>続きを読む1936年、日本、ドラマ、モノクロ。
父親の借金(横領の疑いをかけられ失業)を返すため、薬問屋の社長の愛人になることを了承したアヤ子(山田五十鈴)だが社長の妻にバレて破局、恋人の西村から求婚され悩…
家族のために金を工面すべく、上司の愛人になる女。家族のためにやった事のせいで家族から見放され、社会からも見放されてしまう。
男に完全に裏切られたと悟った時の彼女の表情よ。ラストは報われないが、強かに…
父が横領した会社の金を補填するために社長の愛人になり、兄の通う大学の学費を賄うために知人の男から金を騙し取った女の末路を描く。
序盤で画面に映り込む「金故に堕落した女」との記事がアヤ子の未来を暗示…
『浪華悲歌』松竹大谷図書館所蔵