まごころの作品情報・感想・評価

まごころ1939年製作の映画)

製作国:

上映時間:67分

4.3

「まごころ」に投稿された感想・評価

mrhs

mrhsの感想・評価

4.5
登場人物が言わなければいいことをどうしても言ってしまう辺りに濱口竜介を感じる。それはともかく70分以下でも成瀬は成瀬。

小津と溝口と比べると映画的な瞬間というのが欠落しているはずなのに何故こんなに面白いのか…。
Kunihiro

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4.2
石坂洋次郎原作。デリケートな少女の気持ちを描きながら、戦時体制化での映画づくりに抵抗しているようなラストに◎。
いいもん見たなーとはなったけど何が良かったのかよくわからない…
mingo

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4.3
河原のシーンが忘れられないくらい良い。手元に置いておきたいくらいの傑作。成瀬の凄さを体感できる一本
lag

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4.3
富子さんち、母、祖母。信子さんち、父、母。本音と建前。姉妹だったかもしれない6年生の少女たち。ベンチで子供同士。川原での男女の再会。親子の肩叩きとおんぶ。道を歩く。木陰。不意の召集令状。
mat9215

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5.0
しみじみといいものを観ました。陽光溢れる地方都市、少女たち、2つの家族。出征した父さんが無事に帰ってくることを願わずにはいられない。
cinemaQ

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5.0
2組の母と子。映画では子供の方が大人なものである。
人物の顔もハッキリ区別できない低画質だったけど、それでも素晴らしかった。
怪我をするのは1人で歩くため。
sacchinn

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4.2
「ねえ、お母さん、富子いい子でしょ?」とか、子供の話す言葉がかわいい。
三四郎

三四郎の感想・評価

4.7
富子役の加藤照子、なんて愛くるしい瞳の可愛らしい女の子だろう。かなりの美少女だが子役のまま映画界を退いたのかしら?
「大日本愛国婦人会」の行列から始まる…というのが1939年という時代を感じると共に東宝らしい。
成績が一番から十番に下がり、その通信簿について「お父さんは叱らないけど、お母さんは危ない」と帰宅中、富子と話す信子。子供の成績のことで先生に文句を言いに行く母親は昔からいたんだなぁと驚き、そして笑えた。現代で言うモンスター・ペアレント。ただ現代と違うのは、教師が毅然とした態度で母親に向かい、正直なところを言うことだ。
「信子さんは非常に明るい利口な子供さんだと思っています。お宅のような家庭で育った人でなければ得がたいような、のびのびとした朗らかなところがあって、そういう点は大変いいことだと思っていますが、一面から言うとわがままで気まぐれなところもあるようです。
低学年の間は、あまり勉強しなくても生まれたままの素質だけでいい成績をあげることもありますが、6年生ぐらいになりますとやはり多少努力してやっていかないといけないと思います。
そういう点、信子さんは才走りすぎて、地味な着実な努力が足りないようですから、今の状態で放っておけば、先に進み次第、もっと成績が低下し、性格の方もわがままだとか、気まぐれだとか、少し見栄張りだとか、そういう面白くない方面ばかりが発達するのではないかと心配しております。」
そして、一番は誰だったのかと聞く母親に、先生は長谷山富子であると答え、富子のことをとても褒める。現代の学校教育関係者と保護者に是非見て頂きたい映画だ笑

少女同士の会話は実に純粋だ。純粋だからこそ思わず涙がこぼれ落ち悲しくて悲しくて…という演出がなんとも素晴らしい。
富子は、母親に信子から聞いた話をして、母親が「ケイさん」とふと漏らした言葉に傷つき「なぜケイさんなんて言うの?」と愛くるしい瞳を悲しませながら問いただす。繊細なガラスのハートの少女、傷つきやすいとしごろなのだ。子供同士の友情、大人同士の事情と秘密…複雑で一歩間違えば破滅だが、タイトル通り「まごころ」のこもったあたたかくやさしい作品となっている。
成瀬巳喜男監督の作品は男女のジメジメした湿った陰気な感じがして苦手だが、この作品は実に美しい。爽やかとまでは言わないが朗らかだ。

父親は召集令状が届き戦争へ。嬉しそうな笑顔で信子は「おめでとう」と言い、父も微笑。そんなとき、信子の父親が富子にお礼として贈ったフランス人形が富子の手紙と共に届けられる。父親の手と手紙がアップで映り、最後三行「お父さまからお人形をいただきました。うちのお母さまが困っていましたので、お母様には黙ってお返しします」以外をボカし、この三行がクッキリ見えるような演出にしている。
映画において手紙はしばしば出てくる重要な小道具だが、その手紙の内容を伝える演出の仕方は作品によって様々だ。声に出して読むものもあれば、一人が読んだ後に内容を周りの人に言う場合、そして中味を見せず役者の表情だけで伝えるもの…どれも興味深い。
ラストは突然やってきた感じだが、これはこれで後味がいいな!
ENDO

ENDOの感想・評価

4.0
母と父それぞれ結ばれなかったからこそ生まれた我が身。唐突な祖母のカミングアウトの仕方に打ち震える。次には河べりで水遊び。富子と信子の肢体のスラリとした大人と子供の真空地帯。健康な曲線美は戦時中の日本にどう映ったのか?親友は正反対だからこそ惹かれ合う。遠く過ぎ去った失恋の選ばなかった道が成長して邂逅する。おんぶと肩たたき。日本が失ったた慕情。華々しい出征の見送りは今では苦い余韻。
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